僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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映画「この世界の片隅に」と酉の市

2016年11月23日 | Art・本・映画
昨日は東北で大きな地震があった。仙台在住の友人は無事で一安心。
でも今回津波があったことで5年前を思い出した方も多いと思う。十分なココロのケアを望む。

昨日は仕事帰りに映画「この世界の片隅に」を観に行った。
原作ファンでアニメ映画化については楽しみにしていたが、一方で中盤まで日常生活を
淡々と描くこの作品が果たして映画として成立するのか懸念もあった。
杞憂でした。美しい絵、リアルな風景描写、音楽、音、演出、台詞。
原作を大切にしながらアニメならの演出が素晴らしい。
全てが完璧でした。原作ファンも納得!いや天晴の出来でした!

主役すずの声は「のん(ex能年玲奈)」が担当。この声の演技が素晴らしい、いや壮絶だった。
あれ・・演技か?正に「すず」がそこに居た。第一声を聴いた瞬間、そう感じた。
少女から大人への変化、様々な感情の揺れ。全編すずが笑い泣き叫んでいた。
後半のすずの慟哭・・・あれには震えた。

場内には様々な年齢層のお客さんが居た。
すずが悲惨な目に合うシーンでは啜り泣きがあちこちから聞こえた。
オレも泣いたけど(笑)・・ただ「泣ける映画・感動する映画」とは絶対違うと思う。
原作でもそうだが、映画でもしつこく「日常生活」を描く。

すずも家族も悲惨な目に合い、戦争で大切な物を喪われても、
米を炊き、食事をし、おかずのメニューに工夫をこらし冗談を言って笑う。
「日常をチャンと生きる大切さ・素晴らしさ」を訴えてる・・そんなレベルじゃない。
何があっても、すずの「フツー」は揺るがない。その「フツー」に畏怖を憶えた。
静かで穏やかな映画だけど・・同時に素晴らしくロックでパンクな映画だった。

ウン・・イイ映画だった。オレも自分(テメェ)の「フツー」を守ろう。
世の中がどう変わろうと、テメエのフツーが世間とズレていようと。

今日は祝日。嫁@パンダと毎年恒例「酉の市」に行ってきました。
早朝に行ったのでお客さんも疎ら、未だ開いてないお店も多い。

去年と同じ店で熊手を購入。お蔭で今年は一家大きな大過なく過ごせた。
ヨモちゃん用の小さな猫の熊手も購入。
帰宅して、熊手を見たらヨモちゃん興味津々(^_^;
猫の熊手に覆いかぶさってる影は誰のだ?(゚゜)\バキ☆


大過無くって書いたけど身体にミョーな症状が出てる。
痛みは無いけど見かけが少し不気味かも(T▽T)
元春のクリスマスLIVEのチケットも取れなかったし、年末に掛けて邪気が出てきたか?
ま、多少の邪気は仕方ない。そんなの生きる上でのアクセサリーだ。
死ぬほど楽しい毎日なんて真っ平ゴメンだ。それこそがオレの「フツー」だ。
ヨモちゃん、ウチは愉しいね☆これからの1年も笑って暮らそうな♪

(イケメンです♪)
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山元町ボランティアとコレクターズLIVE@柏

2016年11月14日 | コレクターズ

オレ生誕記念(笑)気合い注入!っつーことで週末は東北ボランティアに行く。
場所は宮城県亘理郡山元町。今年最後のボランティア。
いつも通り先ずは現地の語り部さんのお話を聞く。年末には常磐線が再開。
進むハードの復旧と反対に取り残されるココロの問題。一言で片づけられない様相・断層。

この日は或る農家さんの畑の整地。スコップで土を掘り起こし運び馴らしていく。
ここ最近のボラはイベント参加が続いていてガテン系の作業は久しぶり。
結構暑く、午前中の作業でバテバテ。
唯、依頼主のお爺さん(83歳!)が何ともファンキーな方でお話してると元気が出た。
なんか、どんと(ソロ後期)を思わせる佇まい。御馳走になった焼き芋、旨かったよ♪
午後はネコで土運び。これも中々ハード。若い皆さんが大活躍。
ワシはふらつきながらも何とかやり遂げる。終わった瞬間キモチいい風が吹いてきた。
お爺さんは大喜び。あの満面の笑顔を見ると来て良かった、やって良かったと思う。

帰りのバスで窓の外を流れる東北の空を見ながら何となく想った。
「そろそろ・・・潮時かな?」って。東北ボランティアは今年で5年目。
2カ月に1回。年間5~7回程度やってる。深夜バスで行って作業して日帰り。
ホンネを言えば、キツくなってきた。もっとやってる方も居るので情けない話だが。
「東北への係り」自体は止める気は無い。それはオレの「ライフワーク」だ。

唯・・現在(いま)のカタチで続けるのか、続けるにしても回数を減らすのか。
ボラの形態を変えるのか、支援のカタチを変えるのか・・やり方は幾らでもある。
考えろ、考えろ。どうやったら「クラレッタのスカートを直せるか」。考えろ。


土曜日はコレクターズのライブ。ボクはコレのLIVEは4月の野音以来。
つまりドラマーが交代してから初のライブ。ハコは柏・ThumbUp。駅からかなり遠い(^_^;
場内は超満員。客詰め込み過ぎちゃうか?LIVE開始早々客が前に押し寄せ嫁@パンダとはぐれる(T▽T)

初っ端からヒットチューンを出し惜しみなく演奏。リーダーの武道館スーツには笑った。
リーダー、ソールドアウトが嬉しいみたいで歌もトークも絶好調♪
そして新ドラマー・コージ君のドラム。
最初は違和感あったが、あるヒット曲(笑)でのドラムが素晴らしくて一気にノレた!
ナンバガのアヒトイナザワに通じる金属的なオト。でもパワフル&ワイルド。
何よりコーラス担当でも無いのに口ずさみながら歌う姿に好感。
LIVEが進むに連れ、彼のドラムをどんどん好きになった。
そして本編最後。大好きなあの曲。鳴り響くドラムの爆音にグッと来た!

アンコールでリーダーのコトバ
「オレたちは紅白に選ばれないし、情熱大陸からも声が掛からない! 
でもオレたちには、オマエたちがいるぜ!」に胸が熱くなる。
アンコール・オマケの曲もあって終了。大満足。
はぐれていた嫁@パンダに「久しぶり」と声を掛けると嫁は「誰だ?」\(T▽T)/
写真は「コレ・ミニタオル」と「さるかに合戦・武道館Ver」。

コージ君のドラム良かったな。今ツアーは柏参加のみだけど、もう1回みたいな。
水戸行くか。それか年明けLIVEがあったら観たい。武道館・・・楽しみだ~!


今日は定期検査でお休み。ボラ作業&LIVEで暴れた効果で数値は良好V(^^)
でも、筋肉痛で帰宅後は失神しました(^_^;
愉しい週末でした。明日から、また仕事。お楽しみ週末まで頑張ろうな。ヨモちゃん♪

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52~マチガイを重ねていく

2016年11月10日 | 日々の泡(日記)
昨日でまた1つ歳を重ねました。
お祝いメッセージを下さった皆様ありがとうございます。<(_ _)>
仕事から帰ると、嫁がステーキを焼いて、ケーキを用意してくれてました。
どっちも美味しかった。肉はイイ、ケーキはイイ。喰うとハッピーな気分になれる♪
ケーキと見ると黙ってられないヨモちゃん。大騒ぎ(^_^;

若い頃、52の自分なんて想像もしてなかった。毎年、歳を重ねるごとにオイオイって感じだ。
50かよ?50ってなぁ・・・。何だかなぁ(^_^; 未だに成熟だの熟練とは程遠いし(笑)
子供(ガキ)の頃から何をやってもダメだった。勉強・スポーツ、悉くしくじった。
何でも平均点を取るのがやっとの子だった。
そして、ずっとマチガイとオオボケを繰り返してきた。多くの人に迷惑を掛けてきた。
いや、過去形じゃないな。現在(いま)だって懲りずにマチガイを続けている。
迷惑を掛けてる関係各位にはひたすらお詫びしたい。 特に嫁@パンダには(^_^;

一方で、マチガイを重ねて感じたこと、知ったことがモチベーションになってる気がする。
もう間違えたくない、後悔したくない。そうやって色々始めた。
そして、また間違って後悔の繰り返しだ。ホントザマァねーな。我ながら懲りない奴だ。

どうしようも無いこのフール。受け容れていくしかない。こいつもオレの大切な友人(とも)だ。
マチガイを恐れて、何もしない・何も動かない。それはイヤだ。
そんな恥ずかしいニンゲンには絶対なりたくない。

前、ここに「なりたい物なんか無い」って書いた。でも、よく考えたらあったな。
「嫁@パンダ、ヨモちゃん、逢えなくなったオヤジ・友人に恥かしくないニンゲンになる」
なりたい物はそれだけ、だ。他は別に夢も理想も目指すものは無い。

マチガイを繰返して現在(いま)のオレは愉しい。ハッピーだ。
嫁@パンダが居て、ヨモちゃんが居て今夜ハッピー。
それで十分。マチガイを重ねた甲斐があった。十分むくわれた。

ヨモちゃん、今日もイイ日になるぞ。イイ日にしような♪

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映画「永い言い訳」

2016年11月06日 | Art・本・映画
昨夜は西川美和監督の映画「永い言い訳」を観に行った。
2年前、西川さん自身が書いた小説を読んで感銘を受けた。
西川さん自身の手による映画・・期待イッパイで観た。

妻が事故で死んだ作家津村啓(本名キヌガササチオ(笑))。
妻夏子との仲は冷え切っており、その死を前にしてもサチオは悲しみもせず涙も出ない。
やがて、夏子と同じく事故で死んだ妻の親友ゆきの夫・大宮陽一と
その子供たちとの交流が始まる。

主人公サチオはハンサムだけど、自意識過剰でコンプレックスが強いくせに
プライドだけは矢鱈高い。要するにイヤでダメな男。このダメ男を本木雅弘が好演。
ボクのイメージではSMAP稲垣吾郎クンだったけど、このモッくんの演技が実に凄かった。
ハンサムだけど全然カッコよくない。実にイヤな奴。好きになれない。
こんな奴とは絶対友人になりたくない。前半、腹の中でひたすらサチオに毒づいてた。

原作は細やかな心理描写が多く、そのまま映像にすると説明過多になるのでは?
という懸念があったが流石西川美和。原作の枝葉的なエピソードはバッサリカット。
最小限の台詞と俳優の演技で小説と同じニュアンスを表現。
特にサチオが若いマネージャー(池松壮亮・ナイス!)に大宮家で体験した
家事の楽しさを意気揚々と語り、マネージャーが白々しく思うシーン。
「こういう輩は、水辺で遊んだ位で海の深さを語る」・・
此処は西川美和の意地悪さ満開で素晴らしかった。

サチオは大宮家と交流し子供の世話をして幸福を憶える。
妻・夏子との生活では感じなかった幸福感。
でも、オマエがホントに大切にすべきだったのは夏子さんとの暮らしだろ?
オマエが愛すべきはホントは他人様の子供じゃねーだろ?
此処でも思い切りツッコんだ(^_^;

後半サチオは夏子について陽平から色々教えて貰う。自分の知らない妻の姿。
サチオは亡き妻に対し怒り憎む。
でも、此処で初めて夏子さんがどんな人だったか知ろうとし混乱し苦悶する。
何か、この辺りになるとサチオが憐れで好きになってた^^;

紆余曲折を経てサチオは最後、妻の死をチャンと悲しむ。やっと妻を愛せるようになる。
そこで物語は終わる。西川さんの作品には珍しく(笑)落ち着いた終わり方。
でも・・・の後サチオは自分を責め後悔し続けるんだろう。
バカだなぁ。でも、そのバカさを笑えない。寧ろ愛しい。
そして、痛い。ハッピーなのに悲しく痛い映画だった。

帰り、映画のポスターの写真を見て切なくなった。
夏子さんの生前、サチオと夏子さんが大宮一家と交流する事は無かった。
夏子さんが亡くなって、サチオは初めて大宮一家と出逢った。
そして、ホントの夏子さんを知った。
遅すぎた・・・遅すぎたけど・・・・・・・・。

帰宅して嫁@パンダに「どんな映画を見たんだ?」と聞かれたので
妻が死んでも泣けない男の映画」と答えると、
嫁@パンダは嬉しそうに「ヨシ!先に逝くぞ!」と仰る!!\(T▽T)/
ボクが「キミが先に逝ったら、毎日ヨモちゃんとメソメソ泣いて暮らす」
と言ったら「迷惑だから止めてくれ」と失笑された(^^;

嫁はヨモちゃんとずっと長生きしてくれ。
一番最初に逝くのはオレだ。そう決めてる。その順番は絶対守る。
神だか悪魔だか知らんが、その順番を変える奴が居たら許さん。
地の果てまで追いつめて八つ裂きにする。
そう・・決めている。

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