僕と猫のブルーズ

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我、自由に踊り狂う~佐野元春「今何処TOUR2023」@東京国際フォーラム

2023年09月10日 | 佐野元春

先週9/3日曜日に行った元春&🐺東京国際フォーラムLIVEのレポ。
このツアー初日戸田に参加して我が家は2回目。
追加&振替公演は参加しないので我が家にとって今ツアー最後に観るLIVE。
今ツアーは昨年出た「今、何処?」の収録曲中心のLIVE。
初日の戸田
は楽しかったが新しい演出に戸惑って正直入り込めない部分もあった(^^;
今回は演出も含めて思い切り楽しもうと思った。
LIVE前の1週間「今、何処?」他元春の曲を聴くのを止めた。
元春の声、🐺のオトに飢えた状態に自分を置いた。踊り狂う気満々🤣
会場の東京国際フォーラムの前には既に多くの人が集まって入場待ち。友人に挨拶。
入場。構内の何処にも今回のLIVEのポスターや元春写真がないのが寂しい😿

席は1階R列。フカヌー側後列。前の客席との間に大きなスペース有。ヨシ!踊っちゃるV(^^)
今回のLIVEは声出しOK。でもボクは声を出さない歌わないと決めてた。
元春の歌、🐺のオトにひたすら向かい合おう。叫んだり歌う時間が勿体ない。
幕が開きいよいよLIVE開始。

ステージの後ろにスクリーンが広がり砂漠を映す。「今、何処」が鳴り響く中メンバー登場。
これは戸田ではなかった演出だ。一気にヒートアップ。
そしていよいよ元春登場。歓声が挙がる。
ボクは「さぁかかってこい」と呟いてた(何と闘う気だ?(゚゜)\バキ☆)
ここから2時間。元春のLIVEで嘗てなく解放された自分がいた。

前半は「今、何処」収録曲をアルバム通り演奏。
戸田では戸惑った映像演出(歌詞映す含む)も2回目なので落着いて楽しめた。
2曲目「銀の月」。宇宙飛行士が踊る様にこっちも愉しくなった(^_^)
この曲の歌詞好きだな「人をうらやむ人を貶める 辻褄が合わなくなる 悲観的すぎる」
生きてると、そんな光景ばかり会う。自分自身も他人を貶め傷つけて悲観してる。
そして・・泣いて最後は笑ってる。明るい空の下じゃなく夕暮れの中で。
元春は、こういった人の戸惑い、迷い、葛藤を逃さず歌う。
中盤に歌った「エンタテイメント!」の「おじけついた 敵対し合って」も同じ。
元春はいかしたビートに乗ってニンゲンの哀しさ、愚かさ、弱さを優しく歌う。
決して「みんな一緒に!」とか「夢はかなうよ!」みたいなポジティブの押しつけはしない。
だからオレは元春の歌が好きなんだ。
ここまで書いて気づいた(^_^;
ヤバい。オレ。「今、何処?」の歌の世界に入り込みすぎてLIVEの様子ほとんど記憶にないぞ。
(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ
因みに「クロエ」で大画面に映ったゾーイ君🐕サイコーに可愛かった!
そして「植民地の夜」。ハードな歌だけど前の方で子供がピョンピョン飛び跳ねる様にホッコリ(^_^)

中盤は「「ENTERTAINMENT!」他COYOTEの曲の演奏コーナー。
此処で元春は語る。「現在、色んな問題が起きている。戦争、パンデミック、子供達の人権」。
そして「世界の子供達のために歌います」と「愛は分母」を歌った!
此処はボクは泣いた。元春はジャニーズ事務所の性加害問題に言及したと解釈した。
しかも元春は「人権問題だ」と正確に言ってくれた。
そう、あれは「人権侵害」なのだ。芸能スキャンダルじゃないのだ。
多くの人が知らんぷり無関心の中、元春はチャンと自分のコトバで異議申し立てした。
ボクはそれが嬉しかった。
しかも歌うのはシリアスなロックナンバーでなく愉快なダンスナンバー。そこもカッコよかった(^_^)
続いて歌うは「ラ・ヴィータ・エ・ベラ」!
311後の世界、東北に向けての歌。オレは東北に行く時、必ずこの曲を聴いた。
荒浜や閖上、福島で視た光景、逢った人々を思い出して涙が止まらなかった🐱
この2曲で自分の中の何かがぶっ壊れた。タガが外れた。

後半は再び「今、何処?」の曲の演奏が続く。どれもホールの外の世界に挑む様なオト。
「エデンの海」で元春が絶叫する。🐺のオトがますます増幅する。
アッキーとフカヌーのギターの残響に酔う。
このオトを前に身体を揺らすとか手拍子するとか、そんな生ぬるいダンスじゃ物足らん。
オレは目の前の空間をひたすら拳で殴ってた(^^;
自分の奥にある闇、歪、泥、怒り嫉妬絶望破壊衝動が騒ぎ出すのを感じた。
普段の元春のLIVEでは抑えつける感情。それをこの日解き放ってた。
「水のように」は手の中のヨモちゃん🐱(ヨモ毛)を握りしめながら泣いた。
オレは気にしたり迷ったりあわてふためいたりしてばかりだ。こんな強くはなれない。
「大人のくせに」の「ヒーローもファシストもいらない」の歌詞にココロが反応し中指を立てた。
世間に跋扈する自称ヒーロー、カリスマ共とその取巻き。毎日誰かを叩いている。
キミ等は他人を罵倒しキレイごと並べ立てるがそれで世界がよくなったか?
怒りや憎しみが広がっただけだ。そんなはた迷惑な英雄はオレには要らんV(^^)
「明日の誓い」もひたすらヨモちゃんを抱きしめて聴いた。
痛み悲しみが有ってもイイんだよね?否定しなくてイイんだよね?
この歌には何か凄く救われた😿
本編最後は「優しい闇」!!イントロが鳴った瞬間、全部解放された狂った。
ヘドバンしまくり目の前の空をボコボコに殴った。
元春のLIVEで此処まで自分の凶暴な部分を解き放ったのは初めてだ。
オレ・・・自由だ。自由に踊ってる。泣きながら笑いながらそれが嬉しくて狂い踊った。
終わった後、座り込んで知らずに「元春アリガト」と呟いてた☺

アンコールを促す拍手が凄く響く。お客さんが元春の再登場を待つ様子に笑顔になった。
アンコールは「約束の橋」から。元春笑顔で「良かったら歌ってください」と呼びかける。
この日は基本歌わないと決めてたが、この歌は(小声で)歌った。
自分のためじゃない。オレみたいなマチガイだらけのニンゲンはこれ歌っちゃダメだ(^^;
手の中のヨモちゃん🐱に「君はまちがいじゃない」と歌いたかったV(^^)

アンコールはHeartlandクラシックスが続く。
COYOTE曲が自分のココロを荒ぶらせるのに対しハートランド曲では穏やかになるのを感じた。
亡くなったアーティストへの哀惜のコトバの後の「でもぼくはここにいます」にグッとくる。
そう元春の歌はずっと側にいてくれた。38年だ。38年だぜ?
これだけ長きに亘って聴いてるシンガーは他にいない。自分には特別の存在だ。
その後歌われた「サムデイ」。素晴らしかった。
何度も歌われた曲だけど飽きない。だって元春自身は常に変わってるから。
昔の曲でも現在(いま)の曲なんだ。

そして、最後の最後歌われたのは「アンジェリーナ」!
あ、これも歌いますか?場内はもうパーティ状態。元春一気に駆け回る。
アッキーもフカヌーも一気に前にでてくる!
元春は何度も叫ぶ「GOGOGOGOGOGOGOGO!」と!!
佐野元春が「GOヒロミ」になってしもた!!!!\(T▽T)/
ボクは楽しすぎて笑いながら踊ってた。元春貴方はやっぱサイコーだ!

メンバーを紹介し元春は笑顔で去って行った。嗚呼、終わっちゃったよ。
元春が去るとき、また「元春アリガト」と言ってた。
LIVE後、MOTO友さんと落合って呑みたい気持ちがあったが上手く落合えず。
久しぶりに呑みながらMOTO話をしたかったなぁ残念。是非次の機会に☆


LIVE後1週間が過ぎたが未だ余韻が残ってる。
感じたのは元春が変わっている様に、自分の元春の歌の捉え方も変わってる事。
311以降、ボクは元春の歌やLIVE発言を社会問題や世界の有り様に結び付けてしまう。
若しくは自分の個人的な問題と必要以上に結び付けて聴いてる。
それは音楽を純粋に楽しんでいないのかも知れない。無邪気に聴いてないかも知れない。
音楽はもっと気楽に楽しめば善いのかもしれないが・・それが出来ない。
それは善い事なのか悪い事なのかワカラン。

そして今回元春のLIVEで自分のネガティブな部分を解放した。それは初めての事だ。
カネのLIVEで直枝さんのギターを浴びた後と同じ。自分の中の邪気が消えてた。
オレは・・・水になれたのかな?いや美しい清らかな水はムリだ。
でも元春の歌で自分の中の凶暴な部分を放って泥水くらいにはなれたかも知れない。
ウン、なれた。そう思うことにするV(^^)

時々思う。オレみたいなニンゲンが元春のファンをやってて善いんだろうかと。
夢は
ないし理想もない。ピュアさもイノセントもない我を忘れる程熱中する物もない。
忖度もするし他人にも自分にもウソをついて生きてる。
そして、生きてくためなら平気で「つまらない大人」になれる。
こんな奴が元春の歌を聴いててもイイんだろうか?😢

オレが元春の歌にふさわしいニンゲンかはワカラン。
でも、元春の歌に触れると少しだけ「まとも」になれる気がする。
元春の歌は自分とは違う世界や社会に目を向けさせてくれる。
だから、これからも元春を聴き続けよう。LIVEに行こう。
こういう・・ファンがいてもイイよね?イイことにしよう(゚゜)\バキ(゚゜)\バキ

おはちゃん🐱元春のLIVEサイコーだったよ。イッパイ踊ったよ。
今日はウチでキミのダンスを観るよ。イイ子イイ子🎵

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