僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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銀の月

2021年10月23日 | 佐野元春
今週発売の元春新曲「銀の月」。
発売すぐにダウンロードして毎日ヘビロテ。ひたすら聴いてる。

ヘヴィーな歌の世界観は「Blood Moon」の収録曲と通じる印象。
「銀の月」を聴いた後、「紅い月」を久しぶりに聴いた。
「紅い月」は痛み、絶望を隠すことなく歌う。
不吉な(でも優しい)「紅い月」に対して「銀の月」はしなやかで強い。
疾走感溢れるビートナンバー。
途中のアッキーのギターソロとシュンスケのオルガンソロが素晴らしい。

ただ、歌詞は決して前向きポジティブってワケじゃない。
「そのシナリオは悲しすぎるよ」と諫めた後に・・・
「この世界ははかない、おろかしい。いつもそう」と歌う。
悲観的すぎには陥らないけど、醒めた悲観・諦念がある。チャンとそれを歌う。
こんな世の中、無条件なポジティブソングを歌われても何も感じない。
「ネガティブはダメだ!ポジティブでなくっちゃ」とか言われても
「ハァ?現実見てんのか?」と腹立つだけだ(オレは、ね(^^;)
元春は安易に明るい未来(あす)を歌わない。
そこにグッと来た。



そう言えば「Maniju」発売時に、或る音楽ライターが
「旧い元春ファンは佐野の新作を無条件に受け入れる」とか言ってたな(笑)。
をいをい、簡単に言ってくれるなよ。\(T▽T)/
元春の新曲が出るたびに、オレは何度も聴いて何回も考える。
この歌、オレにとってリアルか?オレはこの歌にまともに向き合えるか?
毎回、その繰り返しだ。無条件に受け入れなんかしねーよ。
ひたすら歌と取っ組合って格闘して・・・ヘトヘトだよ。

そうやって元春の歌と向かい合って、やっと「オレの歌」になる。
自分の中に「リアルな歌」として存在する様になる。
毎回、その繰り返しだ。

佐野元春は「特別」なんだ。
歌1曲、歌詞1行だけで色んな思索の旅に出れる。想像(妄想)の扉を広げられる。
サイコーだぜ☆

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月とピアノとソケリッサ!と~弘明寺「路上の身体祭典H!」レポ

2021年10月14日 | 寺尾紗穂
日曜日、横浜弘明寺に寺尾紗穂とソケリッサ!のライブを観に行った。
コロナの中、両方ともライブはすっかり御無沙汰。
配信では見てたけど、生ライブを観るのは実に3年ぶり。

ライブ当日、何と事故でJRは不通。日比谷線、都営浅草線、京急線と乗り継いで到着。
ただライブ会場、地図を観たが何処にあるのか、よくワカラン。
駅前のトレーニングジムがあるビルが会場?何の看板も無いけど(‥?
でも、開場時間になるとスタッフが登場して受付開始。


ライブ会場は何とビルの屋上!ビルの屋上でライブ観るのは生まれて初めて。
広がる空。月光と星空の下でライブ観るなんて、なんて贅沢!
しかも、今回は予約した観客30人だけが視れる。


先ずはソケリッサ!のダンスでスタート。
最初は2人で殴り合いみたいな形で始まり、どんどん変化していく。
BGMを流したり、自動ドラムマシーンを鳴らしたり果ては拡声器をミョーな使い方で(^^;
ソケリッサ!のダンスを観るのは実に2018年りんりんふぇす以来。
メンバーもダンスも変わった。より「見せる魅せる」方向に行ったと感じた。
一方で、型に囚われず自由に踊る流儀はそのまま保たれてる。
それが嬉しかった。
最後は寺尾さんのスキャット、ピアノに合わせてソケリッサ!が踊る。
踊るというよりは躍動する。見てて・・・何かシアワセなキモチになった(^^)

ソケリッサ演技が終わると、そのまま寺尾さんのライブが始まる。
最初3曲は寺尾さん独りで弾語り。
1曲目は「たよりないもののために」。1曲目がこれか!
そして、2曲目はマヒトゥザピーポーのcoverで「失敗の歴史」。
この2曲は凄かった。
声とオトが自分のココロに刺さり掻き回しグチャグチャにして、丸裸にする。
キレイや優しい、とか超えている。唯々、暴力的に美しい。
3曲目は「アジアの汗」。いつもはソケリッサ!と共演する曲を珍しく弾語りのみで。

その後は、ソケリッサとの共演。しかも1曲ごとにダンサーが変わる構成。
先ずは・・・「夕刻」。「鳥が死ぬ」の声が響く。一気に涙が出てくる。
次の「北へ向かう」もそう。
アルバム「北へ向かう」の曲を実際にライブで視るのは、この日が初めて。
どちらも死、生の際を描いた歌。声、オト、そしてダンスに・・・圧倒された。

濃厚な歌に対し、MCコーナーは笑いに包まれた。
寺尾さんのソケリッサメンバーのインタビュー。
寺尾さんに翻弄されるソケリッサ皆さんの慌てっぷりが愉しいぞ🎵

その後はジョニ・ミッチェル「A Case Of You」cover、
「酒場の唄」、「ある絵描きの歌」と初めて聴く歌ばかり。
寺尾さんの歌とピアノにソケリッサのダンス。トンデモなくシアワセな空間。
目を合わせることなく、勝手に弾き勝手に踊る。丸でバンドのフリーセッションだ。
そう、寺尾さん+ソケリッサ!はバンドだと思う。しかも、サイコーのジャムバンドだ。

本編最後の「お天気雨」ではソケリッサ!全員が踊り出す!壮観!
しかも、客席に居た元ソケリッサ!の方が飛入り参加(というより無理矢理参加(T▽T))
もう、ホントに楽しかった、愉しかった。


ライブは一旦ここで終了し、次はアーティスト渡辺篤さんを交えてのトーク。
屋上より室内の渡辺さんのスタジオに入る。
色んな人が撮った沢山の月の写真をバックに渡辺さん、寺尾さん、ソケリッサ!がトーク。


渡辺さんが司会で、ソケリッサ!主宰者アオキさんとトークを進める。
渡辺さんは、色んな人とコラボして作品を制作している。
コロナ下、SNSでメンバー募集を行い色んな人が撮った月の写真を集めた「同じ月を見た日。」
この日、会場に飾られた照明の向こうには引きこもりの人が居てライブ配信を観ながら
楽しかったら明かりを点滅する。。。。その発想に驚いた。
渡辺さんの活動は、以下HPから。
https://www.atsushi-watanabe.jp/works/

渡辺さんは数年前、ソケリッサ!のダンスを見て凄く感動したそう。
丁度、引きこもりの人とアート制作を始めるにあたって「型を押し付ける」形に
なり色々悩んだそう。アオキさんも「最初はメンバーを既存の型にハメようとした」
「でも、それじゃ自由な表現にならない。本人から出てくる表現を大切にしたい」
因みにソケリッサ!のダンスは「ある程度の決まりは有るが自由に変えてイイ。
だからミスは無い」との事。
渡辺さんは大きく頷いていた。ボクもアオキさんの考え方は刺激的と思った。
他にもトークは進み、皆さん楽しそう。都度照明がキラキラ光った。
照明の先にいる人たちも楽しんだのかな?だとしたらイイな(^^

最後は、寺尾さんの弾語りとソケリッサで「九年」。
大好きな・・・いや大切な歌だ。いつか、この歌で踊るソケリッサを視たかった。
その希いが今日、叶った。
美しい声とピアノ、そして躍動するカラダ。見てるうちに何か涙が出てきた。

イベントはこれで終了。ソケリッサはツアーのためクラウドファンディング中。
ホンの僅かだけど募金しました。ホントに申しわけない金額だけど(^^;
アオキさんに挨拶して帰路に着いた。


翌朝、ヨモちゃんが添い寝してくれた!\(T▽T)/ 普段、一緒に寝ないコなのに。
ソケリッサ見た後でボクがゴキゲンなので寄って来たのかな?
嗚呼、ホントに自由な空間だった。サイコーに解放された。
この自由さと解放感は・・・他の場所では中々感じない。
この日は、1日休み。
会場で手に入れた寺尾さんのCD聴いたり、渡辺さんが撮影した月のポスターを視て
昨日のことを想い出してグズグズ泣いて過ごした(^^;


今日は、仕事で嫌なことがあった。ワケわからんマウントに合った。
でも、この夜のこと想い出すと直ぐ笑顔になった。なれた。
これからも、そうだ。
また、嫌なことが起きてもこの夜を想い出せば笑顔になれる。
コロナが明けたら・・・りんりんふぇすが開催されたら絶対行ってやるんだ。
そして、この日と同じように思い切り自由になって泣いて笑ってやるんだV(^^)
な、ヨモちゃん☆


コメント

おたんじょうび

2021年10月08日 | 
昨日の地震、皆さん無事ですか。
我が家は全員無事です。
昨日はヨモちゃん🐱のお誕生日でした。

13歳になりました
Twitterでお祝いしてくれた皆様ありがとうございました<(_ _)>
13歳と言うと、もう立派な大人。
でも、ポテチの空袋にアタマをツッコんで
ボクと嫁@パンダを爆笑させてくれるお茶目なコです🤣
キミは全力でボク等を笑わせてくれる。イイ子イイ子🎵


もうお爺ちゃん。流石に以前みたいに走り回るは無くなった。
日がな、ジッと休んで寝てる。
大きな病気は無く元気にしてるのが何より。
ヨモちゃん、ずっと元気で長生きしろよ。
オレは自分の最後は、家で嫁@パンダに叩かれて
ヨモちゃんにポンポンとされて「アハハハハ」と笑って
逝くと決めてる(そう言うと嫁に嫌な顔をされた(^^;)
オレより先に逝くなよ。
オレ達は最強の家族だ。
ずっと3人でおめでたく生きような💗


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