僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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「音、そしてコトバ」祥子さんライブレポ

2006年12月29日 | 鈴木祥子

「長い12月に、ぼくはこう思ってみる。
 来年はきっと今年よりよくなるはずだと。」
(Couting Clows「Long December」訳:鈴木祥子)

アンコール。祥子さんはピアノに向かって歌い始めた「LongDecember」。
カウンティングクロウズのカバー。今年出た祥子さんのライブ盤で知った曲。
静かに・・・でも熱く高揚する声とピアノ。
「長い12月」「来年はきっとよくなる」英語の歌詞だけど・・刺さる。
今年の12月は・・・長かった。本当に。嫌なことばかりあった。
さっさと終わって欲しかったのに・・。本当に長かった。
このウタを聴いたとき、この1ヶ月の傷みが一気に蘇った。


12月27日。南青山曼荼羅。祥子さん久しぶりの東京ライブ。
バンドを交えない全くソロのライブ。
「I was there, I'm here 」から始まったライブ。
懐かしいナンバーを沢山演奏してくれた。
相変わらずの漫談トーク。
リクエストを募りながら悉く却下。結局自分で決めた曲を歌う(^^)
歌詞を忘れ、曲を途中で止め語りだす。お客に歌詞を教えてもらう(^^)
素で自由な祥子さんに客席はリラックスムード♪

でもウタは確かに響く。届いてくる。

大人しい客席に祥子さん不安そう。「大丈夫ですか~」と何度も語る。
小さいライブハウスならではの親密な空間。

後半の「BabyItsYou」の祥子さんエレキ弾き語り。
客席も一緒になって歌う。祥子さん嬉しそう。
そして「忘却」「Love/Identified」「Frederick」。
哀しくも優しい歌たち。
聴いててカラダが痺れてくる。ワケもなく泣きたくなる。

「青い空の音符」を歌うとき祥子さんは話してた。
「これを書いた頃いつも悩んでた」
「歌詞を書いた大貫妙子さんに色々話して泣いてしまった」

祥子さん自身の悩みと傷みを通過して生まれたウタだからリアルに
響く。でもこの曲でも最後のクライマックスで歌詞が飛びました(^^;
いよいよクライマックス。
祥子さんはエレキをかき鳴らしながら「Paingiver」を歌う、叫ぶ。
傷み、怒り全開のウタ。現在の自分のキモチに凄く重なる。
そして「GoinHome」。楽しそうに祥子さん歌う。客席も歌う。

「太陽は誰にでも平等にあたるから」「もうどこにも行かない。いつも笑っていよう」
みんなで歌った。空間が温かく熱い空気に包まれた。
明るくて、楽しくて、シアワセで・・でも儚く泣きたいような。

 祥子さんは本当に嬉しそうだった。笑顔全開だった。

アンコール。
「LongDecember」。・・・・この曲を聴きたかった。
聴いてて、顔を挙げていられなかった。叫びそうだった。
なんでこのヒトのピアノはこんなに・・・響くのか?

オーラス。「ムーンダンスダイナーで」。
クリスマスの後の孤独な情景を歌ったウタ。
「悲しみはひとつだけ。その理由(わけ)はいくつでもある」
「しばらくは泣いていよう」
ただ聴き入ってた。見てた。

最後に祥子さんは云った。
「アタシもがんばるから。皆さんもがんばりましょう」。
笑顔で何度もお辞儀して去っていった。

がんばりましょう・・・いいコトバだ。
ガンバレなんて云われたくない。
でもがんばりましょうって云われると、がんばれる。

長い12月だった。それも後数日で終わる。
今年は嫌なこと、辛いこと沢山あった。頑張っても報われなかった。
来年はどうだろう?少しはよくなるのかな?
ワカンナイ。でも年末にこのウタたちに触れられた。
それで・・・またがんばれそうだ。今はそれでイイ。それでイイ。

(セットリスト)
01: I was there, I'm here 、02: チャイム 、03: Happy Someday
04: ステイションワゴン 、05: Circle 、06: 危ない橋
07: 愛の名前 、08: 恋のショットガン(懲りないふたり)
09: タイムマシン(charaのカバー)、10: 午後の坂道で
11: 風に折れない花 、12: Blackbird(The Beatlesのカバー)

13: 光の駅、14: Sickness 、15: 夏はどこへ行った
16: ベイビーイッツユー 、17: ドラムソロ(歌なし)
18: 忘却 、19: Love/Identified 、20: Frederick
21: わたしの望み、22: 青い空の音符
23: Paingiver 、24: Goin' Home

アンコール
EC1:A long December(Counting Crowsのカバー)
EC2:ムーンダンスダイナーで


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カフェボヘミア雑感

2006年12月11日 | 佐野元春

カフェ・ボヘミア20周年記念盤を聴いて感じた事をツラツラと。

「カフェ・ボヘミア」はボクが初めてリアルタイムで聴いたアルバム。
大学3年生。22歳。色んなオンガクに目覚めた時期だった。

高校時代から佐野元春の名前は勿論知ってた。
「アンジェリーナ」「サムデイ」「ヤングブラッズ」もラジオで聴いてた。
「ロッキングオンジャパン」創刊号で初めてその顔を見た。
石鹸まみれの姿にはビビッた。(笑

最初はサザンが好きでそこから色んな洋楽を聴きだした。
エリック・クラプトン、ビートルズ、ポリス、ホール&オーツ、スタカン。
その中に「佐野元春」がいた。そして初めて手にしたアルバムがコレ。
(しかもレンタル。当時貧乏大学生だったもんで(^^;)ヾ )

一聴した感じでは
「シングル曲がイッパイ収録されてて知ってる曲多くてウレシイ!」
「インストお洒落だけど・・別になくてもイインじゃない?」
ポップな曲が多くてコピーしたテープはウォークマンの常連になった。

当時はお洒落でスタイリッシュなオンガクだなと思った。
桑田さんとは違う・・・ブンガクやテツガクを感じた。
オンガクに詳しい先輩が「スタカンのパクリ」って言ってたけど
「アレはアレ、コレはコレ」と気にならなかった。

元春の描く「世界」はとても素敵だった。
元春のウタを聴くだけで「世界」が分ったような気がしてた。そんなバカだった。

しばらくしてKBS京都で放映していた「ライブトマト」で元春のライブ映像を見た。
初めて見た元春のライブ。ステージの上で元春は・・・走ってた(笑。
その姿は衝撃だった。そして。。。ボクは本格的な元春のファンになった。



実はボクは「カフェ・ボヘミア」のLPもCDも持っていない。
今回、ひさしぶりにチャンと聴いた。
改めて聴いてみて・・・その過激さ・トンガリ具合にビックリした。
80年代の洋楽の要素をシャッフルしてぶち込んだサウンド。
パーカッションが鳴り響く強いリズム、唸るエレキ。加工されたボーカル。

「わからない」「闇」「ひとりきり」「専制君主」「国、教室」「リーダー」
「つきぬけたい」「税」「くぐりぬける」

お洒落なサウンドに乗っかるコトバは実は結構ネガティブなモノが多い。
同時に能動的、行動的なコトバが並ぶ。そのことに改めて気付いた。

そのコトバの切っ先が向かう先は・・・「世界」「社会」。
自分の周囲の世界や社会に対する違和感、不安、苛立ちを「柔らかく」でも
「挑戦的」にレポートしてる・・・そんなウタたち。

「反抗」じゃない、「抗議」じゃない。ここにあるのは「挑発」。

そして・・その「挑発」は今40代のボクにとっても刺激的だ。
「月と専制君主」のイントロのパーカッションは「何かが始まりそうな」予感を
与えてくれる。ワクワクする。
明るいポップスと思っていた「ヤングブラッズ」の歌詞に思わず泣きそうになる。

30代の頃周囲や社会に違和感、嫌悪感、苛立ちを感じてた。
歳をとるうち・・現実を知るうち少しづつ、そんな気持を封じ込めてた。忘れてた。

このアルバムを聴いてると・・あの当時の気持ちが覚醒する。
あのときの様な若さもない、元気もない。
ココロもカラダも少しづつくたびれている、壊れていってる。

でも・・・何とか歩いてみせる、できることあるはず、かえることあるはず。
このアルバムは・・・確かに今、ボクを後押ししてくれる、肩を叩いてくれる。

初めて聴いた元春のアルバムがこのアルバムだったこと・・・
それはボクにとって・・必要な出逢いだった・・・この歳にとってそんな気がする。

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好きな写真家

2006年12月06日 | Art・本・映画
好きな写真家がいます。

別に作品集を持ってる訳じゃない、実物を見たことも無い。
雑誌や幾つかのCDのジャケットでこの方の写真を見て

その不思議さに魅了されると共に・・・癒された。(この言葉大嫌いだけど)
その写真家の名前は・・・植田正治さん

http://www.japro.com/ueda/

もう二人・・・好きな写真家がいる。
彼等の撮る、映すヒト、景色も優しく・・・美しい。

http://www.herbieyamaguchi.com/top.html
http://www.amuse.co.jp/fukuyama/mashamaro-shuppan/index.html

その二人は・・・ハービー山口さんと福山雅治クン。

ハービーさんの写真はボウイで知った。
福山クンのウタはあまり知らないけど、オリンピック選手を映した写真は
とても温かく真っ直ぐだった。

年末から新春にかけて六本木森アートセンターである
福山クンの写真展で植田さん、ハービーさんの作品も並ぶ。

歳の暮れの六本木・・・混んでいるだろうな。
でも・・・本やテレビでしか知らないあの「世界」に直に触れてみたい気がする。

モノクロの静かな世界に込められたやさしさと情熱・・・。
行ってみようかな?
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上野パンダ

2006年12月03日 | 日々の泡(日記)

昨日、上野公園に嫁と行って来ました。
当初はダリ展見る積りがあまりの混み様に断念。パンダを見に動物園へ。

先ずはパンダ。そこそこの混み様で結構近くで見れました。
ダベッてる姿はまるで日曜日のオヤジみたい(笑。
と思ったら急に歩き出す。その姿に見物人は大歓声。

その後パンダは砂糖きびを食べたりノソノソ動いたり。パンダ百態お楽しみください。

嫁は「パンダと対決する」との事でしたが試合結果はドローらしい。
いったいどんな勝負を挑んだんだ?(;^_^A)


パンダと嫁の試合の後は象を見たりカピバラ見たり。

嫁はパンダのぬいぐるみで遊ぶ、宙吊りパンダと手乗りパンダ(笑。

嫁はヒグマにも勝負挑むが強そうなので退散。
でも「連戦連勝」とのお言葉、よー分からん(笑。


歩いているうちにすっかり陽は暮れ西洋美術館でライトアップ。
楽しかったなぁ。夕暮れの空いた動物園ってイイな。また来たいな。
嫁とパンダの再戦も見たいしね(^^;)ゞ

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コロッケとメンチカツ

2006年12月01日 | コトバの杜

昨日放映のV6シュラン「コロッケ特集」のビデオを今賞味中。

中で「メンチカツ」が美味しい洋食屋が紹介されていた。

以下、嫁との会話。
「メンチカツってコロッケの仲間か?」
「何か違うような?」
「でもハンバーグ特集の中で紹介されたらコロッケだろ?って突っ込みそうな」
「メンチカツはメンチカツで確立してんだからイイじゃん」

メンチカツ・・・ってコロッケ?ハンバーグ?ステーキ?

キミは・・・・なんだ!! BY三日月静@時効警察
 
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