(その4-33)の続き。
(ⅳ)初代が捕まえられた時の様子:一緒に働いていた男性(62)の話:「住民票変更の手続きをし、わずか10日ほど後、角ら8人がホテルにやってきた。「知り合いの方が来ています」。フロントが初代さんを呼び出した。初代さんがはっとした表情を浮かべるのを見た。「お前、大丈夫か」と話しかけたが、「大丈夫」とだけ言ってフロントに向かった」(朝日2013/9/8朝刊)。瑠衣とまり子に始めにホテルのフロントへ行かせて、母を訪ねてきましたと言わせた。初代が出てきたら角が現れた。「角らは15畳ほどの一番広い部屋に1泊。初代さんも一緒に泊まった。翌朝、角らはチェックアウトし、初代さんも退職することを告げてホテルを去った。それが、最後だった」(朝日2013/9/8朝刊)。
角が連れてきた8人:当時の直系サイコパスまんじゅう8人全員を連れてきて、逃げてもこうなるぞと見せつけたと筆者は推察する。8人は下記の階層構造と推定する。まり子以外全員が沖縄の橋本久芳転落死に同行している。まり子も初代に暴行を加える心理状態(以前とは別人のようになっている)。
サイコパスまんじゅう |
基本構造内容 |
8人の構造 |
中心のアン |
サイコパス |
角 |
暴力装置(道具類、暴力をふるう人) |
マサ、瑠衣 |
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まんじゅうの皮 (健常者などがサイコパス化した者。犠牲者に転落することがある) |
疑似サイコパス後期 |
マサ、瑠衣 |
疑似サイコパス前期 |
まり子 |
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真白後期(サイコパスに逆らわない) |
鄭、枝、猪俣徹也(健太郎)、谷輪優太朗(優太郎) |
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外部犠牲者 |
資産を取られ、虐待を受ける人 |
谷本初代 |
角と初代の会話:三8回公判瑠衣証言:「角『子ども置いてよう逃げたな』初代『瑠衣は自分の子と思うなと言ったじゃないですか』と反論。角『うちがあんたら親子の仲引き裂いた言うんか』と激怒。初代はびっくりして徐々に口答えできなくなった」【この会話はサイコパスの特徴がよく出ている。初代は正論を言っているが、角はサイコ強弁(強制力を持つカラ理由)なので議論にならない。サイコパスは論理で不利になればどうでもいい理由をつけて激怒、暴力に出る】
初代が逃走先のベランダで育てていた花を角はぐちゃぐちゃにした:初代はガーデニングが好きで逃亡先でもベランダに花壇を作っていた。母皆吉ノリが花を好きだったことと似ている。三8回公判瑠衣証言「花がグチャッとつぶれ、その時はさすがに母親(初代)をかわいそうに思った」【花を育てる心、環境に愛情を持つ心がサイコパスには理解できない。また、サイコパスはきれいに整然としたものをぐちゃぐちゃにしたい衝動を持つ】【例5「神戸連続児童殺傷(酒鬼薔薇聖斗)事件」の少年Aが弟のきれいに作り並べたプラモデルをぐちゃぐちゃにした時と類似の逆転欲求と考えられる。まんじゅうサイコパス角は単独サイコパス(少年A)の特徴の多くを内包している】
(ⅴ)角は逃走ルートを調べる:三8回公判瑠衣証言:角は初代からどうやって和歌山のホテルにたどり着いたかを聞き出している。【サイコパスは、大脳新皮質は正常なので学習能力は健常者と同じだが、その学習能力は逆転欲求を満足するために使われる。初代から聞き出した逃走ルートは、他の犠牲者が逃げたときに捕まえる基礎知識にする】
(ⅵ)尼崎に戻った後の初代への虐待は凄惨を極めた:三8回公判瑠衣証言:連れ帰るまでは比較的静かにしていた角が豹変する。連日のように殴られた。主に娘のまり子に殴らせた。理由は初代の「しゃべり方」「声の高さ」「昔のことを掘り返して」など、些細なことをなんでも理由(カラ理由)にし虐待した。【サイコパスの特徴がよく出ている。些細なことのなんでも虐待の理由にすることと、最も心が通っている、愛情ある者に虐待させる。これらは例7北九州監禁殺人事件の松永にも見られる】。瑠衣「私もペットボトルで思い切り殴りまわした」「マサもげんこつを落としたり、楽器のシンバルをたたくような感じで初代の両耳をはたいた」。暴力は自主的にやったのかの検察の質問に瑠衣は「角に見てもらう、角の代わりに怒ってあげているとアッピールしていることが多かったと思います」【これは疑似サイコパス前期の特徴であるが、瑠衣の実態は角に言われなくても自主的に初代を虐待しており後期の状態】
(ⅶ)初代から明への最後の電話:07年末、初代が捕まった時期に明は一度だけ電話で話した。公衆電話から携帯電話にかけてきた初代「パパにどうしても話したいことがある。高松に行くから会おう」。明は驚き、聞いた。「大丈夫なのか」。初代「子どもたちも元気にしている」と答えた。その後連絡はなく、二度と声を聞くことはなかった(毎日2013/9/25)。【角は暴力を控え初代を懐柔し子供たちに会うなどを餌に明を捕まえようと初代に電話をさせたと考えられる。サイコパスの卑劣さ、周到さが見える。例13北九州監禁事件の松永も純子に電話させる方法を取っている。察した明は会うのを諦めた】
*21:初代虐待死:マサらは尼崎から大阪へパチンコをしに出かけることがある。そのパチンコ屋の駐車場の車の中で初代は意識がない状態になった。病院関係者は初代を瑠衣らが連れてきて「買い物中に体調が悪くなった。普段からよく転ぶ」などと説明【瑠衣は平気でうそをつく】。不審に思った医師が大阪府警に通報したが、「普段からよく転ぶ」など瑠衣の説明を真に受け、目立った外傷がないなどとして詳しい捜査はされなかった(読売2012/11/16朝刊)。公判では「マサが初代の頭を激しく揺さぶった後に意識を失った」との証言があるがマサは揺さぶったことを否定している。事件化していないため追及がない。【マサは呪縛解放忘却で揺さぶったことを覚えていない可能性がある。事件化していないので正直に話しても刑に影響はほとんどないだけでなく、マサは呪縛解放して、多くのことを正直に話しているので、本当に忘れている】。初代は一度も意識が戻ることなく1年3か月後に死亡。
(c-8)初代の死因のマスコミ混乱:下記表のとおりの混乱。くも膜下出血と硬膜下血腫とは部位が異なり別の病状。事件化していないので追及がない。直接の死因でさえこの混乱状態では、ガリガリに痩せ傷だらけであることは注目されない。
朝日2012/11/26夕刊 |
読売2012/11/16朝刊 |
朝日2013/9/8朝刊 |
捜査関係者によると、08/3月にくも膜下出血で大阪市内の病院に運ばれ、09年6月に死亡 |
08/3月に、意識がないまま大阪市内の病院に運び込まれ、外傷性脳出血と診断。重篤な状態が続いて尼崎市内の病院に転院し、09/6月に死亡 |
08/3月に意識不明になり、大阪市の病院に運ばれて外因性の急性硬膜下血腫と診断。医師は大阪府警に通報したが、府警は事件性が低いと判断。尼崎の病院に転院し、09/6月に肺炎で死亡 |
(ⅰ)初代死亡の経緯捜査の嘆願書:警察は動かず:嘆願書は、初代の会社の同僚で友人だった高松のOさん(66)が発案。8人の連名で、死について「調査、検証してくださるよう、切に切にお願いします」と要望している。Oさんは「初代さんは明るく優しい人だった。何があったか腑に落ちないので解明してほしい」と話す(朝日2012/11/26夕刊)。警察は動かず。
(c-9)初代の人柄:最後まで完全なロボット化はせず:下の画像は角と会う前の谷本初代さん。世話好きで2歳年下の明と大阪で知り合った。明は仕事を辞めて実家のある高松に帰ると伝えると「ついていく」と言ってくれたので1982/2月に結婚したと話した(毎日2013/9/25)。親族や知人らの話:初代は旅行が好きで、友人らと毎年のように欧州の各地を旅していた。ガーデニングが趣味で、庭はいつも色とりどりの花で彩られていた。花の苗は母皆吉ノリに贈られたものがある。教育熱心で、幼い姉妹を習字やそろばんなどの習い事に通わせ、まり子の中学時代には、吹奏楽部の保護者会会長を務めた(朝日2012/11/26夕刊)。娘から激しく虐待されたが、娘を虐待することは一度もなかった。【初代は気丈で正義感が強くきわめて健康な心を持っていたために完全なロボット化はせず言いなりにならないため徹底的に虐待されたと筆者は推察している。サイコパスがサイコ強弁で虐待を繰り返しても、最後までロボット化が完全にはならない、偏桃体が完全には停止しない健常者が割合は少ないがいる。意識を失う数週間前には川村家の和子と同様に虐待の苦痛から完全な真白後期に至ったと思われる】
画像出展:尼崎連続変死事件 まとめサイト谷本初代http://seesaawiki.jp/amagasaki_jiken/ (閲覧2017/1/17)
*22:(c-9)安藤みつゑ、谷本まり子が次々に虐殺された時期:角の残虐性ピークの満足期
08/11/10頃安藤みつゑ、08/12月上旬谷本まり子が次々に虐殺され、角は残虐性ピークの満足期に入る。
下の画像は角と会う前のウェブ制作会社に勤め上司からデザイナーのエースと言われていた頃の谷本まり子20歳頃。【清楚で頑張り屋の人柄は画像からも窺える気がする】。角はピークを過ぎて残虐性が影をひそめる停滞期を3か月ほど過ごした後、次のターゲットを物色し始め09/4月に川村家の寄生に取り掛かる。川村家は前の項「(I-1)川村家」参照。安藤みつゑの虐殺については本シリーズ(その4-15) 「(E)虐待死の状況(b)安藤みつゑの虐待死(当時67歳)」参照。谷本まり子の虐殺については本シリーズ(その4-15)「(E)虐待死の状況(c)谷本まり子の虐待死(当時26歳)」及び「(F)(a)谷本まり子の逃走」参照。
画像出典:kobarinのダイアリーノート角田美代子Ⅲhttp://kobarin.livedoor.biz/archives/2012-11.html?p=2 (閲覧2017/1/17)
(d)谷本瑠衣と角のサイコパス融合拡大:平和時の融合拡大の貴重な例
サイコパスは250人に1人程度のわずかな割合で、サイコパスの間で仲間となる融合拡大はなかなか観察できない。角と瑠衣は仲間となり融合拡大を示している貴重な例になる。サイコパスの割合は本シリーズ(その3)「1.11 サイコパスの統計的特徴(1)サイコパスの割合」参照
(ⅰ)瑠衣のサイコパス特性を示す具体例:瑠衣は角から虐待を一度も受けたことがなく、始めから虐待する側に回り、母初代、父明に殴る蹴るを行っている。明のガスバーナーによる両腕や両足の酷い火傷は瑠衣による(警察に逃げ込んだ時に娘にやられたと明が話している)。明は初代とまり子を逃がしたが、瑠衣を逃がす行動をとっていない。もし逃がそうとすれば瑠衣は角に漏らすことが明は分かっていたはずである。瑠衣は谷輪優太郎と結婚し子供がいるが自分の子供を虐待している。瑠衣4回公判:裁判官「あなたは自分の子供が角から虐待されることを心配したことはなかったのですか」瑠衣「なかったです。角から『子はたたいて育てるもんや』と教えられていたので、私自身もよくたたいていましたし、子どもにも『たたいてください』という言葉を教え込ませていて『おばちゃん(角)に喝入れてもらっておいで』と言って、角の所に行かせることもあったので、そういう考えになれていなかったです」。角は枝の子を奪い自分の子として育てていた幼い時の優太郎に暴力の虐待をするとともに「お前の母親は別にいる」などの精神的な虐待も行っている。
(ⅱ)判決が出た後の瑠衣に対する明の思い:「瑠衣をどこまで許せるかわからない。瑠衣も角に逆らっていたら殺されていたかもしれず、生き抜くには仕方なかったと思いたい」と話した(読売12/10/29朝刊)。【「思いたい」という言葉に明の心情がよく表れている】
(ⅲ)瑠衣の精神鑑定:下の表は瑠衣の精神鑑定人と弁護側および裁判官とのやり取りである(瑠衣22回公判)。精神鑑定人は西田公昭・立正大教授(社会心理学)。筆者の考え方を表の右欄に記述している。瑠衣の心理状況を理解するうえで貴重である。文字数を少なくするため短縮化しているので、全文を知りたい人は裁判記録情報を見てください。
弁護側の西田教授への問 |
西田教授の回答 |
筆者の考え方 |
角の瑠衣とまり子の扱いの差は何か? |
片方だけ取り入れて、いがみ合わせ、二人の葛藤を見出した |
角は瑠衣のサイコパス特性を嗅ぎ取り、サイコ融合拡大の連帯仲間にした。まり子は逆らうので虐待対象へ。単にいがみ合わせたわけではない。 |
角が瑠衣を選んだ理由は? |
瑠衣の親への否定的感情を見て取り、17歳で扱いやすかった |
角の虐待に年齢は関係ない。角は幼い優でも虐待した。瑠衣17歳、まり子20歳の年齢差は瑠衣を選んだ理由にならない。「親への否定的感情」とは瑠衣のサイコパス特性と理解すべき。 |
瑠衣は、残酷な行為についてもかなり淡々としゃべっており、反省していないのでは? |
自分に不利なことも淡々としゃべっていること自体が反省しているということです |
サイコパスは自分の残虐な行為を淡々と述べることが多い。瑠衣のサイコパス特性を示している。例1佐世保女子高生殺害事件の少女B、例2会津若松母親殺害事件犯人17歳、例5神戸連続児童殺傷(酒鬼薔薇聖斗)事件の少年Aなど、自分の残虐行為を淡々と述べている |
瑠衣は角を120%否定できていないように見えるが? |
角との絆の後遺症。全否定すると自分のアイデンティティーが崩壊する危険を感じている。時間をかけて解消すべき。マインドコントロール下で敬愛してはいけない対象を敬愛することはよくあること。 |
逮捕され、約5年が経ち他の人はすべて呪縛解放がみられるが瑠衣だけ見られない。筆者はこれ以上時間をかけても大きな変化は期待できないと考える。そもそもサイコパス特性を持っているためである。角を「敬愛」していると見えるのは、逆転欲求満足のドーパミンを与えてくれる人を崇拝する「サイコパス崇拝」。敬愛しているわけではない。本シリーズ(その4-5)「(d)(ⅰ)サイコパス化過程の4段階の表の注*1:疑似サイコパスのサイコパス崇拝」参照 |
以下は裁判官と精神鑑定人とのやり取り。
裁判官の西田教授への問 |
西田教授の回答 |
筆者の考え方 |
瑠衣が「解離」状態というのはどういうこと? |
自分で自分をモニターできなくなる、自分がどんな状況で、何を考えているか分からなくなるということです。何らかの極限的な経験をした人はよく経験していることで、トラウマ的体験という言葉でよく理解されていることです |
「解離」は真白後期に相当するが、サイコパスの犠牲者は単に極限状態ではなく、残虐行為を受け、見ることから逃れられない極限状態で「解離」は概念が広すぎて正確でない。トラウマ的体験も言われるままに行動する犠牲者を説明できない。瑠衣は残虐行為に快感を得るレベルに達しており「解離」「トラウマ的体験」で説明できる範囲をはるかに超えている。本シリーズ(その4-5)「(d)(ⅰ)サイコパス化過程の4段階、「学習性無力感」と「解離」」参照。 |
瑠衣が「間化」しているとはどういうこと? |
攻撃を与える対象への感情が間化しているということです。家畜同然というようにおとしめることで、罪悪感が湧かないようにさせる。(瑠衣の場合)親としていかに破廉恥かを見せつけて、親を汚らわしく思わせることで、こんなの人じゃないんだから攻撃してもいいんだ、ということですね |
「間化」は「ロボット化」に相当する。偏桃体が機能停止し感情を失い、サイコパスの言われるままの行動になる。他者を虐待する段階は「間化」では説明できず「サイコパス化」の概念が必要になる。本シリーズ(その4-5)「(e)ロボット化とサイコパス化の違い」参照 |
逃げ出した人と逃げ出さずにいた人と何が違う? |
「学習性無力感」という言葉があって、逃げても逃げ切れないだろうと思った人と、勝負をかけた人との差でもあります。ただ瑠衣の場合は、『ここにいた方が幸せ』『ここにいるしかない』というポジティブな感情を誘発されているのが違うところだと思います |
「学習性無力感」真白前期に相当。この表の初めの「解離」は真白後期。サイコパスから健常者が逃走するときはサイコパス化の4段階に応じてレベルがある。単に勝負をかけたかどうかの差ではない。物理的に逃げられるから逃げるレベル1から、たとえ殺されても逃げるレベル4まで。本シリーズ(その4-5)「(d)(ⅱ)犠牲者がサイコパスから逃げる時の逃走4レベル:サイコパス化過程の4段階と逃走の関係」参照 |
瑠衣は「家族との親和性が乏しい」と説明があった。ここでいう家族とは角田家、谷本家? |
谷本家と角田家の両方だと思っています。検査で、家族の絵を描いてくださいと言うと、瑠衣は2つ描いていて、どっちだろうと混沌としているようで、(角田家で過ごした)10年と、それ以前とがあるのだなと思いました |
まんじゅうサイコパスは愛情のある人間関係を作ることはなく、愛情のある人間関係を破壊し、互いに虐待しあう関係に作り替える。その過程で逆転欲求のドーパミンを得る。瑠衣はこの状態。角田家は直系、谷本家は傍系サイコパスまんじゅうとして虐待の快感を得る場になっている。瑠衣にとって両家族とも快感を得る場として違いはなく、両家族とも人間関係の愛情の場ではない。従って同等。 |
下の画像は谷本(角田)瑠衣、裁判中の30歳頃の時期と思われる。外見でサイコパスかどうかはわからない。
画像出典:kobarinのダイアリーノートhttp://kobarin.livedoor.biz/archives/1798550.html (閲覧2017/1/24)
用語:「取り込む」と「寄生」「寄生する」:ほぼ同義に使っているが以下の違いがある。
「取り込む」:まんじゅうサイコパスが犠牲者をまんじゅう構成員にすること、「取り込まれた」初期はほとんどの場合最下位の「外部犠牲者」の位置になる。
「寄生」:まんじゅうサイコパスが逆転欲求満足を健常者から得る行為のすべて。「寄生」の一部に「取り込む」行為がある。「寄生」は犠牲者をまんじゅう構成員に取り込まない場合を含む。その場合の犠牲者は心をぐちゃぐちゃにされ、ついには虐殺されるか自殺する運命になる場合が多い。自殺の相当の割合に周囲にいるサイコパスが関わっていると筆者は推察している。
「寄生する」:まんじゅうサイコパスが逆転欲求満足のために健常者のあらゆるものを奪う過程と心と肉体を破壊する過程に入ること。もしサイコパスの環境が多数の健常者の目があるために容易には寄生を許さない場合は、目立たないように陰湿に寄生する。サイコパスは状況を読む。
用語:「内部犠牲者」と「外部犠牲者」
「内部犠牲者」:まんじゅう構造に組み込まれた健常者。サイコパス化した人を含む概念。
「外部犠牲者」:短期間のためまんじゅう構造に組み込まれていないか、組み込まれても最下層の虐待を受けるのみの犠牲者。「虐待犠牲者」と同義。外部犠牲者はいずれ取り込まれてサイコパス化して内部犠牲者に変化するか、いつまでも外部犠牲者のままの場合がある。内部犠牲者はいつでもサイコパスの気分で外部犠牲者に転落して虐待を受ける立場に変わることがある。
(J)角田美代子の全人生とサイコサイクル
(その4-35)へ続く。