ロシアのちゃちな脅し
3月10日から11日にかけて、ロシア海軍の艦艇10隻が津軽海峡を通過した。ついで3月14日にはロシア海軍の駆逐艦や潜水艦など6隻が宗谷海峡を通過した。このことから、日本の強硬派の人たちの一部は、「ロシアから日本への脅威」とか言っている。
しかしあるメディアによると、防衛省からの情報として、津軽海峡を通過したロシア艦艇の中には冷戦時代に作られたのもいたとか。津軽海峡を通過する艦艇の動画をTVで紹介していたが、補給艦とか潜水艦救難艦とか、軍艦に分類されるだろうけど武装が貧弱なものもいたし、外板にサビが見える艦艇もいた。
宗谷海峡を通過するロシア艦船をネットで見ると、「駆逐艦1隻や、潜水艦3隻など」とある。潜水艦3隻とあるが、大きさからすると原潜では無さそうだし、浮上して通過する潜水艦なんて怖くない。(宗谷海峡は水深が30~70メートルと浅いので浮上せざるをえない)
ロシアは動けるだけの軍艦を動員し、日本を威嚇したかったのだろうけど、これでは逆効果で、ロシアの貧弱な装備を曝したことになり、ロシアの苦しい懐具合が見えてくる。それとも、日本のアホなメディアや政治家はこれくらいやっておけば、騒いでくれるだろうと思ったかもしれない。
貧弱な艦艇をさらしてまで、発信したかった目的は、「このどさくさに紛れて、日本は北方領土に手を出すな」と脅かしている様に思える。そんな度胸のある日本の政治家はいないのに? ロシアの日本における情報収集は間違っている。
ウクライナに日本のできること
日本のウクライナへの援助品は、自衛隊の航空機で運んだ防弾チョッキ(とヘルメット?)。それにお金。日本がもっとウクライナに出来ることは、ロシアの極東にいるロシア軍をウクライナ方面に動かさないようにすること。
じゃあどうする? 自衛隊の艦船に宗谷海峡を通過させてオホーツク海に入ればよい。するとロシアは「危機をもてあそぶのはやめろ!」と脅してくるかもしれない。そしたら「ロシアの艦船も通過したのでは?」と言い返してやればよい。
本当は、自衛隊の艦船が国後島や択捉島の沖合(もちろん十分離れて)をぐるっと一周するのが良いけど、いきなりそこまでやるのではなく、じわりじわりと実績を積んでいけばよい。ロシアや韓国・中国がやっている様に。
といっても、自民党の強硬派でもここまで主張する人はいないだろうな。何かあると責任問題になるし、そんな度胸も無い。
2016年11月04日のブログ「北方領土+αを無手勝流で取る方法」にも書いたように、ロシアの沿海州は、30~50年もたてば中国が実効支配するようになると思っている。その時まで、実績を積んでおけばよい。(残念ながら、その時まで私は生きていない)
岸田首相は武闘派の広島出身では?
日本の外交とロシアや韓国・中国の外交を比較すると、日本は「お公家さん」だし、ロシアや韓国・中国は「広島の武闘派」、または近所の鼻つまみ者。広島出身の岸田首相は、武闘派らしく、やって欲しい。
2022年3月15日