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横浜市は敬老乗車証をこのままにしておくのか

2024年09月04日 | ニュース その2

横浜市の敬老乗車証はICカードに

 

横浜市には、70歳以上の市民に希望により交付される「敬老特別乗車証」(敬老パスと呼びます)があり、市営交通(地下鉄、バス)と金沢シーサイドライン、横浜市内を通過する民営バスに何回でも乗れる。この「敬老特別乗車証」は、最近ICカードによる読み取り方式になった。

以前は、「敬老乗車証」をバスの運転手に見せて乗車したり、地下鉄の改札で駅員に見せたりして改札を通過していた。最近は交通系カードの読み取り装置とは別に、「敬老パス」専用の読み取り装置があり、これに近づけて読み取りさせる。読み取り装置は、バスは入り口に、地下鉄は有人改札にある。したがって、横浜市内を通る全てのバスに読み取り装置が付いているので、相当な費用がかかっているはずです。

 

令和2年度の数字では、対象者数(70歳以上)が760,105人に対し、「敬老乗車証」を持っている人は、407,079人で全体の53.6%となる。

 

似たような「敬老乗車証」は他の都市にもある。ただしICカード形式は少ない。「敬老パス」の1年間の費用は所得によって3200円から20500円まであり、無料の人もいる。「敬老乗車証」は、ICカードになっても本人の写真が貼ってあるわけでは無く、名前しか載っていない。

 

「敬老乗車証」の使用実態調査

 

横浜市は、2022年10月から1年間の利用状況の分析結果を公表し、各メディアが伝えています。それをまとめたのが下のグラフ。

問題は、731回を超える人が全体の5.4%もいて、最多は5034回。1年で5034回ということは、365日で割ると、一日に13.8回乗っていることになる。これは異常やね。敬老パスには顔写真が無いので、何人かで使いまわししているかもしれない。それとも、営業で外回りしている元気な高齢者がいるのかな?

 

個人は特定し、調査するべき

 

この敬老パスの説明書を見ると、「利用日時、利用回数、利用した交通機関、利用場所などの『利用情報』は、個人を識別出来ない様に加工した上で活用し、他の目的には利用しません」とある。微妙な書き方だけど、個人を特定し、その人の利用状況を調査することは出来ないとも読めるし、可能とも理解できる。どっちや! 本来は調査が出来ないと、おかしい。

 

横浜市民の税金がちゃんと使われるためにも適正な使い方を指導するのが横浜市の役目です。これが出来ないのなら、敬老パスは止めてしまえば良い。

 

2024年9月3日

 


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