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ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

山中教授のノーベル賞を喜ぶ その2~曰く言い難し~

2012年10月22日 | 山中教授のノーベル賞&再生医療

1021日のNHKスペシャルは、今までの講演会で出た話ばかりで、がっかりでした。

今回は、iPS細胞に関する曰く言い難いことについて書きます。

 

liPS細胞の着想はいつ?どこで作ったの?

山中教授は、米国グラッドストーン研究所→1996年大阪市立大→1999年奈良先端技術大学院大学→2004年京都大学と移ってきたのは、良く知られています。

 

そこでですが、iPS細胞の着想はいつの時代なのか、あるいは実際にマウスでiPS細胞を作った(マウスでの論文発表は2006年、人間は2007年)のはいつなのか、今までの講演では、山中教授は微妙に避けていたと思います。実際に、このことを講演会で質問したえげつない爺さんがいましたが、明言はしませんでした。12週間前のある新聞に、「奈良先端技術大学院大学の時に作った」という記事が出ていましたが、本人または関係者に直接確認したのでしょうか? いままでの経緯からすると、記者の推測では?

 

着想が徐々に湧いて来たので本当にわからないのか、特許との関係があるので公開できないのか、私らにはわからないですね。私ら一般人にとって、どうでも良い話ですが、大学関係者にとっては予算の関係など影響が大きいのでしょう。

 

2012.10.22

 

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山中教授のノーベル賞を喜ぶ

2012年10月17日 | 山中教授のノーベル賞&再生医療

 賞は今年のはず

ノーベル賞を取ってから言うのも気が引けますが、今年は受賞すると思っていました。

ノーベル賞を山中教授にあげるにしても、最も効果的な時を選んであげるはずですよね。

それが、本当は昨年(2011年)だったはず。しかし、3月から受賞者の調査をするのは、時間が不足していたのでしょう。それに、ノーベル賞が重視する人類への貢献に関しても、近年iPS細胞の実用化の見通しがかなり見えてきています。それで、今年になったのではと思います。

 

一番喜んだのは、本人の山中教授でしょう。受賞のおかげで、金の心配がかなり軽減することになるでしょうから。

 

難病の質問

山中教授の講演会に、ここ2~3年で数回聞きに行ってますが、ほとんど満員でした。講演の最後の質問の時に、最近は司会者が「個別の病気に関する質問はご遠慮ください」と言っていますが、初めの頃は個別の病気への質問が良く出ていました。「孫が難病で・・・」とか、「難病に罹っていて・・・」などの質問がよく出ていました。

私が見ても、iPS細胞が難病の臨床試験に行くまでに、未だ何年もかかりそうです。さらに多くの難病の人が恩恵を受けるのは、もっと時間がかかりそうに思えるので、このような質問には心が痛みました。

治療法の無い難病の人は、わずかな希望でも欲しいのでしょう。

 

国が金を出しているプロジェクトの公開講演会には、文科省や厚生省、場合によっては経産省の役人が出席している場合も多く、「ちゃんとやってくれ」という質問というか、要望も必ず出ていました。これでは、役人も予算を切るわけにはいかないですね。

 

2012.10.17

 

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