「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「こんにゃくの花」

2023年05月09日 | 季節の移ろい・出来事


          
                       田舎の竹やぶの麓に咲いたこんにゃくの花

種芋を植えてから花が咲くまでに3年から5年を要するという「こんにゃくの花」。しかもこの花が咲いてしまったら、本来のコンニャクイモとしての役割を終えるときだと、作り手の友が教えてくれた。
そっか~ 種芋を植えて1年では5~8倍にの大きさに成長はするが、こんにゃくの原料にはまだ手が届かない。さらにもう1年地中に潜ってもっともっと自分を太めていく。

3年目にしてやっとこんにゃくの原料として砕かれ、灰汁を灰汁で取り除きダンゴにして色んな手を加えられて、人様のお口に入る食品となって行く。
そんな最も重要なお役目を終えてなお、地中深く眠って息をつないでいた芋が4年目、5年目にして花を咲かせるのだという。
それほどにひと花咲かせるまでに長くかかるのを大器晩成などと言うが、こんにゃくの花の花言葉は『柔軟』だというそうだ。そこで提案一つ。あれほどの長い時間をかけて咲く花なのだから、花ことばに「晩成」とか「大器」など付け加えたいねー。

それにしてもこれほど時間をかけてようやく咲いた花を直にカメラに納めさせてくれるとは、いいタイミングで声を掛けてくれた友に感謝である。
そういえば、長いやぶの中のクラス会で一度だけ、タケノコが全く生えない年があった。やぶの持ち主の友は、集まったいつものメンバーに「タケノコの代わりにこんにゃくを作らせよう」と、自分ちで蓄えていた直径20~30センチもあるコンニャク芋を惜しげもなく茹でて砕いて、手製のこんにゃく作りと出来立てこんにゃくを味合わせてくれた昔を思い出した。

あのこんにゃくの姿や味からは想像もつかない、すっきり背伸びし、地中深くに根差した自信ありげな風格ある花姿は、意外性があって実に面白い存在である。色んな所に足を延ばしてみるものではある。


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