「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「復活!」

2024年02月15日 | つれづれ噺

      

長い間、引き出しの奥に眠っていた自慢の「腕時計」。
自分で言うのもおかしいが、言っておかないと写真だけでは中味を理解してもらえないので、敢えて言う、血統証付きの高級品。数多い持ち物の中でも唯一これだけは人前に出せる代物である。

長い会社勤めの中で、ヘルメットに青い線を入れてもらった時の記念に、東京の兄貴から贈られた逸品。汗と脂の結晶といった意味合いもある。かなりの年数使って、いつしかデジタルや太陽光発電などの安っぽいものを気軽に身に付けるようになって、ついつい引き出しの奥に半分無理やりに眠らせていた。

先日ふと思い出して腕に付けてみたが動こうとはしない。オー、電池切れか、軽い気持ちで近くのベテラン時計屋さんへ。私と年の近い、叩き上げの職人肌の店主がすぐさま電池を変えたが動かない。あれこれ触ってみたけど動かない。しばらくして「これはこの部分とこの部分がダメになっている可能性がある、東京の○○へ送って調べてもらいましょう」ということになった。「但し、古い時計なので部品があるといいのですが・・・」修理予算はン万円。一旦は持ち帰って思案した。それほどの修理代をかけるか、修理代でそこそこのものが買えるじゃん。

いやいやそうじゃない。人生の大半をかけた会社生活の勲章の思い出みたいな品。思い切ってオーバーホールすることにした。約1ヵ月、今日時計屋のオーナーから電話があった。予算通りのン万円に消費税を支払って、再びこの腕に巻くことになった。復活である。「大事に使って下さいよ」という時計屋オーナーの言葉を守って、これから先はしっかり使うことに決めた。今一度復活を試みたい私自身と、復活を果たした逸品とセットでがんばってみたい。

 

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