怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

恣意的な必修化(相変わらず教育施策は恣意的だという証拠)

2008-03-02 16:06:48 | ニュースから
高校日本史、なぜ今「必修化」? 元々なぜ必修でないのか(朝日新聞) - goo ニュース

なんかへんな問いだなぁ。

その昔、4科目必修って時代もあったのじゃなかったけ?
少なくとも理科ではそんな時代があったと記憶している。
でも、それってただ負担が大きい(全部受験教科になってしまったし)だけであったし、知育偏重に陥りがち(仕方がない状況)で、授業時数もたいへんだった。
で、選択制にして、徐々に必修の数が減ってきた経過があったと思う。

なんかだれかの主義主張で必修化って、中曽根の世界史必修化なみに根拠がないよぉ。

第一、高校って、どのような教育を受ける場所なのサ。
そこいら辺も教育長は知らなかったで済まそうとしているように聞こえる。

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明日の記憶

2008-03-02 15:55:15 | 映画
ようやく観た。

なんか観るのに体力が要りそうで、ちょっと手を伸ばせずにいたんだよね。
テーマ自体から、ちょっとストーリーのカットが見えそうだったのも原因。
カミさんが借りてきたので、昨夜は午前様覚悟で観た。

基本的に若年性アルツハイマーにかかる夫中心の夫婦のやり取りがメインになる物語なのだと思った。

なかなか頑張ったカットも多く、映画的にはいい質を確保していたと思う。
(もちろん、それが実験的な部分もあったようで、失敗も前進と捉えての話)
映画作成的な見所は多様さという点で多くあったと思う。

ドラマは二人モノというのにありがちな、演劇的なセリフのやり取りと立ち位置が手法として鼻についた。
それでも渡辺謙のドラマ中繰り返される、「いろいろな『泣き』のシーン」に対する演技は、一つとして同じものがなく、ストーリーの進行の重厚さを支えていた好演だったと思う。

最後に昔の記憶にとらわれて、明日の我が身を受け入れる下りは語りすぎていた気がするが、樋口可南子の幅の少ない状況での一本気な演技は、なんとか作品のドラマとしての彫りの深さを確保しようとした努力が伺えた。

ドラマとしてはここまでなのだろうけれど、個人的には難病にかかる現実が、その精神性にのみ抽出、純化され、リアリティに乏しいものを感じた。
あの医師の告白やクライアントの励ましなどは、そのメッセージの内容は問わないが、その状況にちょっと異質にしか感じなかった。
まあ、リアルを求めてもしょうがないじゃないかという意見はそれでいいのだけれど、テーマはもっと重たいものだと思うから・・・。

公式サイトで渡辺謙は「父」をキーワードにメッセージを出しているが、確かに「父」というテーマ性はないわけではない。
けれど、それをこの難病をテーマにする必然性にするには困難だとしか思えない。
また、多くの「父」が、「ソト」で常に「シゴト」にとらわれているのは極端な「父」像ではないのだろうか?
周りはいい人過ぎるのも・・・どうか。

ま、いろいろ書いたけれども、日本映画において、こういったテーマの作品が少ないのも嘆かざるを得ない状況なのかも知れない。
そういった意味では前向きに評価すべき点は多いとは思う。

そんなことをふつふつとわく感情で私は考えた。そういう映画作品。

「明日の記憶」公式サイト

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