ダン・ミルマン 著
ある日、山歩きをしている時に見つけた小さな小屋の草ぶきの扉。そこには賢者(女性)が静かに坐り、ほほえんでいた。賢者が教えてくれる数々のこと。
今回はその中から、信頼の法則をとりあげてみま~す。
「あなたはある道よりも、ほかのある道を選択して、その決断の結果として大きな苦難や困難に出会うかもしれない。それは、あなたにとって最高のことや、あなたにとっての学びという観点から見た場合に、間違った選択だったと断言できるだろうか?」
「そう、ですね・・・それはできないと思います」
「信頼とは、あなたの選択は常に正しいとみなすことだよ」
「それほどまでに自分を信頼できればいいんですが」
「自分への信頼は」と、彼女は言った。
「あなた自身の実体験から自然に発達する。あなたは自分の体の本能を、ハートの直観を、宇宙の叡知に触れる心の能力を、信頼することを学ぶことができる」-----------------------------------------
「あなたのように確信がもてれば、いいんですけど」と、ぼくは言った。
賢者はまた、ほほえんだ。
「信頼とは、不確実性とともに生きるということだよ。一生を通して自分の道を感じつづけ、闇夜を照らす提灯に導かれるように、自分のハートに導かれながら。絶対的な安全は、絶対的な信頼のなか以外にない。これは、絶対的に信頼していれば、すべての環境があなたの思いどおりになることではないし、あなたが自分自身を傷つけたり癒したりするたびに、神の正義が働くということでもない。美しいことも悲惨なことも、あらゆる種類の出来事がこの世では起こりうる。私たちの小さな心は、必ずしも大きな全体像を見たり、私たちにとって最高のことが何かを理解できるとは限らない。
だけど、人生の混乱や不安にもかかわらず、花のように信頼して生きることができるようになったとき、そして、スピリットが高次の意志にしたがって、あなたに理解できる範囲を超えて働いているということを信じることができるようになったとき、あなたは、あらゆる場所で、あらゆる人のなかで、あらゆるもののなかで、スピリットが活動していることに気づくでしょう」-------------------------------------------
「ぼくがそのような内なる叡知に触れることができるようになったときには、ぼくもあなたのように導かれて、あまりにも多くの間違いを避けることができるようになるんでしょうか」
彼女は笑った。「数週間前、私は足を踏みはずして丘を半分すべり落ちた」
「ほんとうですか」
「ほんとう。でもそこで横になっているとき、きれいな石を見つけた。落ちていなければ、それに気づくこともなかった。だからわかるでしょう。信頼とは、間違うことがないということではないし、いつもすべてが思いどおりになるということでもない。
信頼には、すすんで自分の限界を押し拡げ、間違いを犯して、そこから学ぶということが-----つまり、自分の人生のプロセスを信じるということが含まれている。そのようにしてスピリットを信じれば信じるほど、あなたはますます人生のなかで、スピリットを生きた力としてじかに活用できるようになる」
>花のように信頼して生きることができるようになったとき ・・・・・なんかいいですね~。
最後までお読みいただきありがとうございます
つながっているすべての人にありがとう
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます