ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

心の闇

2012年08月01日 | 東日本大震災
 追い風なのかな・・・?

という記事をかいた途端に!?
一転、思わぬ向かい風を受けた。(^^;)

わたしが常々ブログに書いてきたこと、
日々の診療の中で親御さんにお伝えしていること、
地元の小児科医として地域の方々にお話していることに関して、
なんら、間違ったことは伝えてないつもりだ。

まぁ、いろいろな考えの方々もいらっしゃる訳だから、
多少の批判や非難や反対意見があるのは百も承知、覚悟の上ではあったけれど。

それにしても、やり方が姑息だ。
言いたいことがあれば、堂々と直接言えばいい。
面と向かって言えないのなら、このブログにコメントすればいいだろうに、
それもせず、実名を出して「悪質」と批判する。
悪質なのはどっちだ、と思う。

あらためて思ったことは、
ネット社会というのは、かつては見えないままで過ごしたであろう、
「人の心の闇の部分」まで、あからさまになる、ということだ。

顔も、名前も知らず、声もない、筆跡もない、
文字通り、「言葉」だけが電子媒体で飛び交う世界。
書き手の「人となり」は、決められた書体で表現される言葉からしか窺えない。
だからこそ、体温や息づかいが伝わるような文章を、
わたしは心がけているつもりだ。
でも、そうではない人たちも、一部にはいる、ということなのだな、と思う。

醜い言葉。
狂気とさえ思えるような、かたくなさ。
誰もが心の奥底に抱えている闇の部分。

その、本当は決して人に見せるものではないはずのものが、
電子媒体を通して我が物顔で当たり前のように広まる。
そして、人は案外、この、闇の部分に群がってしまう。
それはある種の麻薬のようなものかもしれない。

このような言葉を吐いている人たちも、
実は、リアル社会では、案外にこやかな人だったりする。

開いてしまったパンドラの箱は、なにも原発の爆発だけじゃない、ということだ。

だからこそ。
くだらない中傷に怯んではいられない、と思う。