ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

正しいお金の使い方

2010年02月14日 | 家族
家計のやりくりをする時は、まず食費・光熱費・住居費など最優先するものがあって、
子どもがいれば教育費、家族の医療費と続き、その上で余裕があれば、衣類やら趣味などにまわす、
というのが、どこのご家庭でも当たり前のことでしょう。

たとえば、今度子どもが高校に進学するとします。
入学金や制服代や教科書代がかかります。
マンションのローンはまだ残ってるし、暮れのボーナスはわずかでした。
わたし(お母さん)も入学式に着ていくスーツ欲しいんだけど、
この間お父さんの背広新調しちゃったし、今回は古いので我慢するかな・・・、
ってことも、よくあるでしょう。
(我が家はほとんどがこの逆だけど・・^_^;)

つまりですね。
収入が変わらない、あるいは減っているなら、支出だってそれに合わせる、
ってのは、至極当然の、誰でもフツーに考えることなんです。

それがどうよ。
国にお金がないのに、新政権はマニフェストを守るべく、
おかしなことばっかり。
もちろん、言った以上は守っていただきたいとは思いますが、
そのひとつが高速道路無料化。
これ、本当に大多数の国民が望んでいると思ってるのでしょうか?
土日1000円にした結果招いた大渋滞、どう考えますか?
そりゃあ、高速道路が一律1000円は、魅力ですよ。
なら、自家用車だけではなく、荷物を運ぶトラックも同じく1000円にすべきでしょう。
無料化のそもそもの目的は、物流の安定とコストダウンをはかり、
地方格差をなくすことなのだそうですから。

でもさ。
国にお金がないのに、本当に大丈夫なの?
無料化にするとして、その財源は?
道路のメンテナンスは?
お金がかけられなくなって、道路が傷むなんてことは、ないの?

高速道路を無料化にするぐらいなら、新幹線代や飛行機代を安くしてよ。
1000円じゃなくていいから、せめて今の半額。
その方が、地方格差はなくなるんじゃない?

財源は決まってるんだから。
それ、わたしたちの税金なんだから。
税金を払える国民の数(つまり人口ね)は、減ってるんだから。
収入が限られてるなら、その中から何を優先してお金を使うか、っていうのは、
国の予算も家計費も、考え方は同じじゃないの?

これって、乱暴な考え方かしらん?

要するに、優先順位があるでしょ、ってことが言いたい。
その優先順位は、「高速道路」じゃなくて、将来を担う「子ども」でしょ、ってこと。
だから「子ども手当」を困ってない家庭にも均等にばらまくんじゃなくて、
本当に困っていてお金を必要とするところに、正しく遣って欲しい。
前にも書いたけど、
全ての予防接種を無料化して定期接種にして欲しい。
給食費も無料にして欲しい。
保育料を安くして欲しい。
保育園も増やして欲しい。

収入のまだ少ない若い世代の親たちが、安心して子育てができる環境ができれば、
子ども産もうと思う親御さんも増えるんじゃないですかね。
それが少子化対策じゃないですか?
そうすれば世の中の景気だってもっと良くなるはず、とわたしは思いますがね。

永田町のセンセイ方のお給料は毎月約230万円ぐらいだそうな。
その上、新幹線代や飛行機代も支給されるし。
もちろんそれは必要経費なのでしょうけど。
でも、一律この金額って、どうなのかな。
一般国民の金銭感覚では計りかねます。
これも、わたしたちの税金ですよね。
ついでに言わしてもらえば、これこそ「事業仕分け」したらいかが?