ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

新型インフルエンザワクチンの悩み(2)

2009年12月01日 | 医療
1歳から小学3年生までのお子さんの新型インフルエンザワクチンの予約が、
今日からようやく開始しました。
電話問い合わせが殺到するだろうなぁ、と予測してはいましたが、
予想をはるかに越え、午前中ですでに「チケット即日完売」状態でした。
午後になっても電話が次々に入ります。

当院には一度もかかったことのない方々からの問い合わせが入ります。
聞けば、かかりつけ医でもすでに予約が一杯になり、
あと数週間待つか、他をあたって下さいと言われたとのこと。
当院でも同じ状況なんです・・、とご説明しても、
かかりつけじゃないとできないのはナンデだ!? と声を荒げる方もいらっしゃる・・。
申し訳ないですが・・・、
と、ひたすらお断りするしかありませんでした・・・。

それに、基礎疾患の方々の2回目の分は、取り置いていません。
先月の時点で、2回目の分は来月供給されます、と保健所からの説明があったからです。
でも、その方々の分も心配になり、お昼休みに保健所に電話でたしかめました。
担当の方は、地区の母子保健委員会などでもたびたびお会いする方です。

このところの新型インフルエンザ流行状況を考慮して、
各自治体で前倒し接種を取り決めたのはいいけれど、
結局のところ、新型インフルエンザワクチンの国からの供給予定は、
前倒しではなく、当初の厚労省の予定のままなのだそうな・・・。
結果として、「今現在」接種したいのにできない、という状況に陥っているらしい。
いろいろお話を伺って、うちで予約した方々の分は、どうにか間に合いそうでしたが、
でも、あくまでも「予想」であって、確実なことは言えないとのこと・・・。

一般市民の方々や医療関係者から、毎日のように苦情や問い合わせが寄せられ、
うんざりしているでしょうに、担当の方はいつも丁寧にお話をして下さいますが、
地方行政の方々も、国と市民との板挟みに困惑し、疲労困憊しているようでした。

国からの通達によれば、12月はあと3回、ワクチンが供給されます。
12月7日、12月18日、12月28日。
国からまず各県に供給され、そこから私たちの手元に届くには1週間から10日かかるそうな。
となると、12月28日の分は、来年ですかぁ
正月返上して接種する訳にはいかないし、どうなるのでしょうか・・・。

さて、来週の7日(月)から接種開始、なんですが、
7日と8日の2日間に、殆どの希望者が集まっています。
日にちを振り分ける暇もないぐらいに電話が来てしまったため、これまた、どうしよう状態。
先月の基礎疾患対象の方々の時は、時間をやりくりして、
水曜午後の外来休診時間帯に集めたのですが、
今度の水曜日(9日)は、市の3歳児健診(3時半頃までかかる)と、
その後に、保育園の健診が2カ所、入ってます。
とてものこと、この間みたいな集団接種はできません。
外来の一般診療の時間帯とどう分けたらいいか、・・・・・。

はてさて、困りました・・・・。

ともかく、やるっきゃないぞ