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ロスねこ日記 北大路公子

待望の著者の新作。著者の作品の真骨頂は何といってもその脱力系の文章。その魅力は本書でも全開だ。内容は、昔飼っていた猫のことを少しだけ思い出しながら色々な生き物との触れ合いを試みる著者の奮闘が描かれているというとカッコイイが、実のところは著者が椎茸や舞茸やヒヤシンスを育て上げる小学三年生の理科で学ぶような観察日記だ。それをこれほど楽しく面白く語る著者の文章には改めて脱帽するしかない。(「ロスねこ日記」 北大路公子、小学館)
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