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ボブ・プロバート サイン NHL

2002年に引退してしまったが、いまだに記憶に残っている元NHL選手ボブ・プロバートのサイン。彼の残した成績は生涯ポイント384と平凡だが、何といっても彼の闘志あふれるラフプレーは群を抜いてすごかった。通算のペナルティタイムが3300分、89年の1シーズン398分というからすごい。その年の出場試合数74で割ると1試合平均5分以上のペナルティを受けていたことになる。言い換えれば毎試合メジャー・ペナルティを超える反則プレー・ラフプレーを繰り返していたことになる。メジャー・ペナルティーは、相手に流血のけがを負わせたり、本格的な乱闘に対してだされるのだから、この記録は本当にすごいと思う。彼の場合、その最もペナルティタイムの多かった年に、年間62ポイントの自己ベストを記録している。ペナルティーが多ければ退場になっている時間も多いので、これは意外な数字だ。彼が反則で退場処分を受けずその時間もプレーしていたとすれば、年間100ポイント位あげていたのではないかと推測される。それだけスキルの高い選手だったということだろう。
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虚空の旅人 上橋菜穂子

「精霊の守り人」シリーズの第4作目。作者自身がシリーズの転機になったと語る作品である。主人公が短槍使いバルサからヨゴ皇国皇太子チャグムに変わり、舞台もヨゴ皇国の南へ大きく拡大する。話は第1作以降、巻が進むにつれてどんどん面白くなっている。昨晩は南アワールドカップ最終予選カタール戦を最後までみていてやや寝不足のはずなのだが、それでも「読み終わるまで眠れない」読書を楽しんだ。受賞した各賞、人気NO.1の期待を裏切らない楽しさであった。内容としては、この巻に至って、このシリーズの文学的な位置づけが少しわかってきた。解説にもあるが、私も、本書と「砂の惑星デューン」シリーズとの類似性を感じたし、LOTRとの世界観の違いなども見えてきた。そのほかにもいろいろ気がついた点は多いが、解釈はシリーズ読了後にして、当面はストーリーそのものを楽しむようにしようと思う。これから2人の主人公は再会できるのか、どのように関わっていくのか、大きく拡大した世界はどうなるのか、様々な期待がわき起こる。(「虚空の旅人」上橋菜穂子、新潮文庫)
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