燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

温暖な気候 連載 その8

2013-02-19 | 本の紹介

 沖縄県の戦前生まれ世代に長寿について学んでいきましょう。

 やはり第一に温暖な気候というのは外せません、東洋のガラパゴスと呼ばれ、年平均気温は22,4度と暖かく雪は降りません、年間の降水量は2000mmで台風も数個来ますがある意味涼風をもたらしているともいえます。 

 日本本土と比較すると気温の年較差が東北や北海道では40~50度にもなりますが、沖縄では22度程度です、この冬の厳しい寒さによるストレスが少ないというのも脳卒中などの罹患率が低い要因のひとつと考えられます。

 また、雪が降らないということで冬でも屋外活動を活発に行い、転倒によるけがも軽くてすみます。

 さんご礁の隆起からなる沖縄県の島々の水は、カルシウムやマグネシウムを多く含んだ硬水であり全国平均の10倍以上もの濃度を含んでいます。骨密度や高血圧にいい影響を及ぼしてます。

 京都大学教授の村松繁氏の研究で、気圧の高いところよりも気圧の低いところのほうが、人間の健康にはいい影響を与えるそうで、沖縄県は平均して気圧が低いということも解っています。

 以上のように沖縄の温暖な気候は健康とは切っても切れない関係なんですね、次回は食文化についてです。

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