燃えるフィジカルアセスメント

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COPDのフィジカル所見メモ

2016-08-02 | 勉強会

COPDのフィジカル所見メモ

 


くちすぼめ呼吸

 COPDで呼気時に肺胞が虚脱しないように患者自身が行う呼吸法。

 呼吸生理学てきにはautoPEEPとなり、運動耐用能が改善するなどの効果がみられる。

 無意識に行っている患者もいるので、路上でこれを認めてCOPDを診断できることもある。


気管短縮

 COPDで肺が過膨張することにより縦隔が下方に牽引されて生じるもので見かけ上の短縮である。

 胸骨上縁から輪状軟骨までの距離が2横指以下のときに気管短縮という。


心臓最強拍動点の剣状突起下への移動

 これもCOPDで肺が過膨張することにより縦隔が下方に牽引されて生じる。

 鎖骨中線上を触診しても心臓の拍動を触診できないが、剣状突起下に検者の手掌を当てると触診できる。

 

 

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