昨年の春、幸潤院というお寺から阿梨山という無名な山を経て帯那山に至る尾根を歩いたが、お目当てだったヒゴスミレを見ることができた。もう一つ気になっていたスミレがある。途中の半崩落地で痛んでいて同定できなかったスミレだが、葉が円っぽくて裏が茶色だったことからおそらくはゲンジスミレと思われる。帰りの林道脇でも発見したが、おそらくは帯那山界隈にゲンジスミレが咲いていると予想される。穏やかに晴れたこの日、午後から帯那山に行ってみることにした。
林道を使って帯那山山頂近くまで行ってしまうとほんの10分ほどで山頂に到着してしまう山だが、スミレが咲いているのはそちら側では無くて南西側の阿梨山界隈だ。脚気石神社から登るルートがあるが、時間はもう午後3時になろうとしており、時間的に難しい。さらにその上のNTT電波塔下に抜け出るルートを使うことにする。山頂までは標高差で300mほどだ。真面目に歩けば1時間少々で山頂到着できる。がしかし・・・この山域を歩く時はついつい道無き斜面を登ってしまう。そして今回も・・・阿梨山からの尾根に最短で登り着けそうな斜面を直登することになる。
桜の咲く林道脇スペースに車を止める。
ピンク色の桜が満開。向こうに見えるのが先日歩いた電波塔ピーク。
林道脇の道を入る。道標は付いていない。そのまま道なりに行けばNTT電波塔に至るのだが・・・。
左手の上に尾根が見える。行きたい場所はこちら側。時間が時間だけにどうするか迷ったが・・・直登することにする。
斜面の土が柔らかく足を取られつつも、木につかまりながら急斜面を登る。スミレを期待したがあるのはアケボノスミレの葉っぱくらいで花はまだ咲いていない。何も発見できずに・・・と思ったが、斜面の上部で小型のピンク色のスミレを発見した。葉を裏返して見ると、裏は茶色だ。これこそが今回探していたスミレのひとつ、ゲンジスミレではないか。意外とあっさり見つかった。それほど珍しいものでは無いのかもしれないが、それほどたくさんあるものでもない。
斜面の中腹で見つけたスミレ。
葉っぱが丸っこくて裏が茶色。これこそお目当てのひとつ、ゲンジスミレ。
阿梨山尾根の途中に出ると予想していたのだが・・・上にガードレールが見える。
出たところは帯那山の林道いちばん奥のところ。予想よりも帯那山側に登り出た。
昨年この付近で1株だけヒゴスミレを発見したので探したが、まだ時期が早く葉っぱすら発見できなかった。他のスミレもまだかと思ったが、ほころび始めたばかりのアカネスミレとアケボノスミレが数株咲いていた。NTT電波塔を経て帯那山山頂に行ってみる。
昨年ヒゴスミレを発見した場所だが、まだ何も咲いていない。
ほころび始めたばかりのアカネスミレ
アケボノスミレ
林道を使わず電波塔に直登。
帯那山林道ゲート。こちら側は車両進入禁止。左手の尾根を登る。
こんなのあっただろうか?歩いたことがあるコースのはずだが、ほとんど記憶に無い。休業中の帯那山牧場の貯水場らしい。
広い草地の広がる帯那山山頂。まだ花は咲いていない。
向こうに見えるのが電波塔ピークと、その左手の三角錐が棚山。
時間は4時半を回った。下山には十分な時間だが、念のためヘッドライトを確認する。林道を歩いて電波塔まで戻り、積翠寺方面に至る登山道を下山する。石仏が2体あるところで道が二手に分かれ、右に行った方が車までは近いが久しぶりに左側(積翠寺方面)を歩いてみることにする。刈り払われた尾根を15分ほど下ると林道の三叉路に出る。ルート入り口の看板が案内板の横にくくり付けられてはいるが、ちょっとわかりにくい。
夕暮れが近い。積翠寺方面に至る登山道を下りる。
石仏のところで道は二手に分かれる。今回は積翠寺方面に進む。反対方向は帯那町側の林道に至る。
刈り払われた広い尾根道。すぐ左に林道が並走する。
林道三叉路に出る。真直ぐ行くと太良峠、右に行くと帯那町。車は右の林道沿いに止めてある。
案内板の脇に帯那山登山道を示す看板がくくり付けられている。ちょっとわかりにくい。
林道をテクテクと歩きながら、土手に何か咲いていないか見ながら進むと、タチツボスミレが群生していた。さらに進むと白いスミレの花が目に留まった。マルバスミレかなにかだろうとあまり期待せずに近付いてみてビックリ!細く細かく分岐した特徴のある葉っぱ、ヒゴスミレではないか。こんな林道脇で見られるとは思ってもいなかった。少し遠周りにはなったがこちらのルートを選んだことが幸いした。花はまだ咲き始めたばかりで、まだ花芽の出ていない葉っぱが多数あった。
タチツボスミレ群生。
まさかこんな林道脇で・・・ヒゴスミレ。
ヒゴスミレ。細い葉が細かく分岐するのが特徴。
花はアケボノスミレだが、その周りにはヒゴスミレの葉がたくさん。
こちらはエイザンスミレ。葉がヒゴスミレと違って幅広く、花も純白で無いことが多い。
しおれてしまっているが、これは初見のエゾアオイスミレではないか?
桜の咲く場所に戻る。天気が良ければ桜越しに富士山を望める。
3時間半ほどの散策だったが、お目当てのゲンジスミレ、ヒゴスミレに出会うことができ、新たにエゾアオイスミレ(だと思う)も発見できた。近場の山でもこれほどの花に出会えるのは喜ばしい限りである。
林道を使って帯那山山頂近くまで行ってしまうとほんの10分ほどで山頂に到着してしまう山だが、スミレが咲いているのはそちら側では無くて南西側の阿梨山界隈だ。脚気石神社から登るルートがあるが、時間はもう午後3時になろうとしており、時間的に難しい。さらにその上のNTT電波塔下に抜け出るルートを使うことにする。山頂までは標高差で300mほどだ。真面目に歩けば1時間少々で山頂到着できる。がしかし・・・この山域を歩く時はついつい道無き斜面を登ってしまう。そして今回も・・・阿梨山からの尾根に最短で登り着けそうな斜面を直登することになる。
桜の咲く林道脇スペースに車を止める。
ピンク色の桜が満開。向こうに見えるのが先日歩いた電波塔ピーク。
林道脇の道を入る。道標は付いていない。そのまま道なりに行けばNTT電波塔に至るのだが・・・。
左手の上に尾根が見える。行きたい場所はこちら側。時間が時間だけにどうするか迷ったが・・・直登することにする。
斜面の土が柔らかく足を取られつつも、木につかまりながら急斜面を登る。スミレを期待したがあるのはアケボノスミレの葉っぱくらいで花はまだ咲いていない。何も発見できずに・・・と思ったが、斜面の上部で小型のピンク色のスミレを発見した。葉を裏返して見ると、裏は茶色だ。これこそが今回探していたスミレのひとつ、ゲンジスミレではないか。意外とあっさり見つかった。それほど珍しいものでは無いのかもしれないが、それほどたくさんあるものでもない。
斜面の中腹で見つけたスミレ。
葉っぱが丸っこくて裏が茶色。これこそお目当てのひとつ、ゲンジスミレ。
阿梨山尾根の途中に出ると予想していたのだが・・・上にガードレールが見える。
出たところは帯那山の林道いちばん奥のところ。予想よりも帯那山側に登り出た。
昨年この付近で1株だけヒゴスミレを発見したので探したが、まだ時期が早く葉っぱすら発見できなかった。他のスミレもまだかと思ったが、ほころび始めたばかりのアカネスミレとアケボノスミレが数株咲いていた。NTT電波塔を経て帯那山山頂に行ってみる。
昨年ヒゴスミレを発見した場所だが、まだ何も咲いていない。
ほころび始めたばかりのアカネスミレ
アケボノスミレ
林道を使わず電波塔に直登。
帯那山林道ゲート。こちら側は車両進入禁止。左手の尾根を登る。
こんなのあっただろうか?歩いたことがあるコースのはずだが、ほとんど記憶に無い。休業中の帯那山牧場の貯水場らしい。
広い草地の広がる帯那山山頂。まだ花は咲いていない。
向こうに見えるのが電波塔ピークと、その左手の三角錐が棚山。
時間は4時半を回った。下山には十分な時間だが、念のためヘッドライトを確認する。林道を歩いて電波塔まで戻り、積翠寺方面に至る登山道を下山する。石仏が2体あるところで道が二手に分かれ、右に行った方が車までは近いが久しぶりに左側(積翠寺方面)を歩いてみることにする。刈り払われた尾根を15分ほど下ると林道の三叉路に出る。ルート入り口の看板が案内板の横にくくり付けられてはいるが、ちょっとわかりにくい。
夕暮れが近い。積翠寺方面に至る登山道を下りる。
石仏のところで道は二手に分かれる。今回は積翠寺方面に進む。反対方向は帯那町側の林道に至る。
刈り払われた広い尾根道。すぐ左に林道が並走する。
林道三叉路に出る。真直ぐ行くと太良峠、右に行くと帯那町。車は右の林道沿いに止めてある。
案内板の脇に帯那山登山道を示す看板がくくり付けられている。ちょっとわかりにくい。
林道をテクテクと歩きながら、土手に何か咲いていないか見ながら進むと、タチツボスミレが群生していた。さらに進むと白いスミレの花が目に留まった。マルバスミレかなにかだろうとあまり期待せずに近付いてみてビックリ!細く細かく分岐した特徴のある葉っぱ、ヒゴスミレではないか。こんな林道脇で見られるとは思ってもいなかった。少し遠周りにはなったがこちらのルートを選んだことが幸いした。花はまだ咲き始めたばかりで、まだ花芽の出ていない葉っぱが多数あった。
タチツボスミレ群生。
まさかこんな林道脇で・・・ヒゴスミレ。
ヒゴスミレ。細い葉が細かく分岐するのが特徴。
花はアケボノスミレだが、その周りにはヒゴスミレの葉がたくさん。
こちらはエイザンスミレ。葉がヒゴスミレと違って幅広く、花も純白で無いことが多い。
しおれてしまっているが、これは初見のエゾアオイスミレではないか?
桜の咲く場所に戻る。天気が良ければ桜越しに富士山を望める。
3時間半ほどの散策だったが、お目当てのゲンジスミレ、ヒゴスミレに出会うことができ、新たにエゾアオイスミレ(だと思う)も発見できた。近場の山でもこれほどの花に出会えるのは喜ばしい限りである。
(今は、「花子とアン」のロケ地の観光と林道が開き山菜採りの車は見かけますが)
スミレは30数種類初心者マークレベルでは難易度が高いにも拘らずゲンジスミレ
の記事を拝見して出かけました。
林道から帯那山への取り付きから少し入り、左の尾根に直登すると斜面に一人静と一緒に
薄いピンクで葉が深い緑、葉裏が赤紫、花弁に筋が入ったスミレがありました。
自分で納得しただけです。