11月11日(土)
鈴木財務大臣が取り過ぎた税金は既に使ってしまった、来年6月の金配りは新たな給付であり、その分国債の発行が増えると言ったとのことだ。これはネットの高橋洋一さんの解説で知った。鈴木財務大臣の発言は新聞(産経新聞)にも書いてあったが、何を伝えたいのか分からない内容のものだった。
私は取り過ぎた税金を返すと閣議決定したと思っていた。確かそういう報道だったと覚えている。高橋さんはそのように閣議決定をしたと言っている。だとしたらこれは大問題である。閣議は全員一致でなければ決定できない。鈴木大臣は後日になって閣議決定に違反した発言をしたのだ。岸田首相は鈴木財務大臣を更迭するのが筋である。戦前は閣議決定に違反しても首相に大臣の罷免権が無かったので、閣内不一致で総辞職するしかなかった。今は罷免権があるのだ、少なくともでは何故閣議で合意したのだ、お前は財務内容を把握していないのかと、鈴木財務大臣を責めるべきである。
高橋さんの見立ては財務省が岸田下ろしに着手したというものだ。閣議決定に違反した大臣の首を切れない弱い首相という、印象付けに走ったというのだ。財務省としては金は配っても良いが、それは減税ではない、あくまでも政府からの恩恵だと、したいのである。財務省が大嫌いな減税というタブーに、岸田首相は減税を求める世論に押されてつい入り込んでしまったのだろう。
しかしこれは官僚が政治に勝つという、ゆゆしき事態である。戦前だって政治家は国際協調、英米友好の方針だった。それが結果的に原爆を食らう敗戦になってしまったのは、陸軍という官僚組織が政治家に勝ったからである。私はここは岸田首相を応援すべきだと思うが、戦前の人々と同じように、政治家を貶める言論で今の日本人も一杯である。
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