スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(ウクライナ ロシア擁護派はまるで三国同盟を結んだ松岡洋祐)

2022-06-20 09:44:47 | 日記
6月20日(月)
 ロシア擁護派と反ワクチン派が重なることは指摘されている。反ワクチン派の論拠は、ワクチンの拡散はアメリカ企業が儲ける為にしている事だ、というものである。つまりアメリカが何でも憎いのだ。そのアメリカを本当に操っているのがディープステートだという訳である。そしてアメリカと対立しているロシアに、肩入れする事になる。
 戦前三国同盟に走った日本の考え方とそっくりだと思う。
 三国同盟の誤りは次の三点に集約される。①ドイツが勝つと思った。②三国同盟にソ連を加えて4国同盟に出来ると思った。③ユダヤ人の絶滅を計画しているドイツと、同盟した。これが未だに世界が日本を悪人国家だと見做している理由である。
 ソ連擁護派の論拠もこれに似ている。①ウクライナ戦争はアメリカがロシアにそうせざるを得ないようにしかけた。②ロシアはウクライナの占領など目指していない。ネオナチを排除したいだけだ。③プチャなどの虐殺はウクライナ軍がした。
 三国同盟は日米対立の中で、希望的観測が勝って、ドイツと同盟したものだ。ロシア擁護論もアメリカ憎し故に、三国同盟よりもさらに希望的、否、主観的・偏向的と言った方が正しい、観測から生じたものである。まあしかし日本のロシア擁護派の多くは、鈴木宗男などと違って実利的な理由からではなく、全くの思想的連帯という種類のものであろうから、実害はない。
 6月の下旬に入った。大方の予想ではそろそろ西側の兵器に習熟したウクライナ軍の、反撃が始まる頃だ。供与された兵器の絶対数が少ないとの話も聞くが、どうなのであろうか。よく分からないが西側から切り離されたロシアが大袈裟に言えば石器時代に戻るとは、確かな予測だろう。これは中国にも効く。中国も西側から切り離されたら石器時代に戻る。だから台湾侵攻はないと考える。ただウクライナと台湾の違いは、台湾は国土が極端に小さい、という点である。電撃的に侵攻されたらあっという間に占領されかねない。そうなったら既成事実化されるから、第一派の攻撃を凌げるだけの台湾の防衛力強化に、アメリカはもっと務めるべきだと思う。