yamadyの徒然日記

3年余のロンドン生活を終えて帰国したyamadyが,カウンターカルチャーショックにめげずがんばっている様子を書いてます。

シュレーディンガーの不動明王

2016-06-27 20:10:09 | 日々の生活

昨日は大学時代の先輩&同級生の結婚のお祝い(を口実に飲むため)に
京都に集結しました。

せっかく京都に行くのにどこにも行かないのももったいない、と思い
今まで近鉄や新幹線の車窓から見たことはあれど、行ったことのない東寺に
行ってきました。

東寺は世界遺産であるにもかかわらず、京都駅の南側にあって
観光客も少なく、なかなかいい雰囲気。
国宝級の仏像もごろごろと置いてあって、講堂にある大日如来を
眺めていると、背筋が伸びる思いがしました。 

そんな中、異彩を放っていたのが大師堂の秘仏、不動明王。国宝です。

 この建物(大師堂)に安置されているのですが、中をのぞいてみても
本来仏さまが置いてあるはずの台座があるだけで、中はもぬけの殻。

説明の看板曰く、

「平安時代に修復を行って以来、開帳されておらず、秘仏中の秘仏とされている」 

確かによく見てみると、その台座の奥側にいかにもな感じの扉があって、
南京錠で鍵がかかってる。

 

…ホンマにあるの~?その不動明王(疑いの目)

 

他の社殿に、もともと国宝だったにもかかわらず火事で損傷してしまい、
国宝指定を解除されたという仏さまが置いてあって、それは痛々しい姿だったのですが、
この不動明王は、開帳してないのなら火事で損傷どころかブツ自体あるのかどうかも
わからんじゃん!なんでそれで国宝に指定出来んねん!!などと一人でツッコミ。 

ま、扉を開けるまでは真実は誰もわからないし、信心深い人は仏像があろうが
なかろうが関係ないんだろうな、シュレーディンガーの猫ならぬ、
シュレーディンガーの不動明王だなぁ(笑)、なんて下種に勘ぐりながら
東寺を後にしました。 

 

そして夕方、大学時代の先輩やら同期やらみんなで飲んで、気持ちよく家に帰り、翌日。

 

朝起きたらシャレにならんくらい胃が痛い。あまりもの痛さにダウンし会社を休む羽目に。

 

う~ん、秘仏を疑りの目で見たバチが当たったのか…(泣)

 

ちなみに後からググってみたところ、その秘中の秘仏は明治と昭和に1回ずつ、
学術調査のために開帳され、中身があることは確認済みとのこと。

お釈迦さま、下種に勘繰ってすみませんでした…


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