最近、マウスを新たに買いました。
今まではPCにもともとついていた有線のものを使っていたものの、
線が絡まったり引っかかったりと、ストレスが我慢できないレベルに達し
無線のものに変えました。
買ったはいいものの、いままでのものと違って、
どうにも使い勝手が悪い。具体的に言うと、
ポインタが思ったところにビシッと行ってくれない。
特にチョコッと動かすのがどうにもこうにも難しい。
設定をいろいろいじって多少改善したものの、やっぱりいまいち。
なんでだろうなー、と思案しているうちにふと思いついた。
マウスが重くなったからだ!
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テーブルに乗っている静止している物体に横方向の力をかけた時に、テーブル面から受ける摩擦力は
F=μN (静止摩擦力)=(静止摩擦係数)×(垂直抗力)
動いている物体の場合は、
F'=μ’N (動摩擦力)=(動摩擦係数)×(垂直抗力)
一般的にμ>μ’なので、F>F’。
要するに、止まっているマウスを動かし始めるのにはある程度の大きな力がいるけれど、
ひとたびマウスが動き出したら、そこまで大きな力は必要なくなってしまう。
マウスが重たくなった(=Nが大きくなった)ことで、FとF'の差が大きくなった
→マウスが動き始めるのに必要な力が大きくなった
→ひとたび動き始めると、摩擦力が一気に小さくなるため、マウスがガバっと動いてしまう!
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理数系に興味を持てない娘たちに少しでも身近に感じてもらおうと
「世の中の事象は数学と物理でできている」とことあるごとに刷り込んでいますが、
まさにこれは力学の教科書に書いてある通りの結末!
教科書ってやっぱりよくできてるな~、なんて感心しながら、
摩擦係数μ、μ’を下げるためにマウスパッドを追加で購入。
狙い通り、劇的にマウスの操作性が向上しました。めでたしめでたし。
やっぱり世の中は数学と物理でできている!
そして高校の物理の教科書ってよくできている!なんて今更ながら感心してしまった。
もうちょっと娘たちにも興味を持ってもらえるといいんだけどなー。