建築・環境計画研究室 (山田あすか)

東京電機大学未来科学部建築学科

建築・環境計画研究室

この研究室は,2006年4月に立命館大学にて開設され,2009年10月に東京電機大学に移りました.研究テーマは,建築計画,環境行動です. 特に,こどもや高齢者,障碍をもつ人々への環境によるサポートや,都市空間における人々の行動特性などについて,研究をしています.

*当ページの文章や画像の無断引用・転載を禁じます*

佐藤栄治 井上由紀子 藤井賢一郎 高齢者専用賃貸住宅におけるサービス付帯と居住モデルに関する研究

2012-02-09 18:51:14 | 書架(高齢者関係)

高齢者専用賃貸住宅におけるサービス付帯と居住モデルに関する研究

佐藤栄治,井上由紀子,藤井賢一郎

日本建築学会計画系論文 第75巻 第651号,1035-1041,20105

 

1.背景

今後我国は一斉に高齢化を迎えていく.そして単身高齢者や高齢のみ世帯の増加は著しく,公的賃貸住宅における居住者の高齢化が進行しているため,

高齢者住宅のニーズは増えると言われている.

2.目的

高齢者または同居の配偶者を賃借人としたうえで一定の基準を満たした住宅を高齢者専用賃貸住宅(高専賃)と示す.全国の高専賃を対象に,全国的な整備状況を把握した上で,

建築特性,利用対象,サービス附帯の現在整備されている高専賃の概観を明らかにし,今後の良質な高齢者住宅整備に向けた知見を得ることを目的としている.

3.調査方法

高齢者住宅財団に登録されている高専賃のデータを用いて登録件数や分析対象を決め,高専賃に対してアンケート調査を行い,高齢者住宅の整備状況,

サービス附帯・利用者像・供給主体・建築の関係性の把握を行った.

4.家賃との関係

4-1家賃の状況

高専賃は安否確認,緊急時対応,相談などの見守りサービスを付帯させているため,家賃+共益費+基礎サービス費で構成されている.共益費は建物の維持管理,

基礎サービス費は利用者の見守りを担うものと解釈されているが,共益費に見守りに該当する基礎サービス費が組み込まれている場合もある,

4-2平面計画

個人空間の広さ,個人空間の設備,共用空間の3つの要素から成り立ち,個人空間の広さや共用空間の有無と家賃にも相関関係が見られた.利用者の要介護度が進んだとしても,

継続居住できる住宅であるかないかということも関係している.

4-3サービス附帯

訪問介護,通所,小規模多機能のいずれかの介護サービス,または病院,診療所,訪問看護などの医療系サービスの併設や併設事業所の有無も家賃との相関関係に見られた.

5.まとめ

一般の家賃市場とは違い,住宅としてではなく,附帯サービスや継続居住方針を含めた住まい方として家賃が設定されている状況と確認できた.

6.感想

高齢者専用賃貸住宅も家賃,平面計画,サービスの質などは一般的な指標があるということがわかった.

 

横井玲伊

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水崎祥子 大影佳史 子供の頃の居住環境の違いが子供の遊びと心象風景に及ぼす影響に関する研究

2012-02-09 18:21:30 | 書架(こども関係)

子供の頃の居住環境の違いが子供の遊びと心象風景に及ぼす影響に関する研究

日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸)20109月 水崎祥子 大影佳史

 

1.研究の背景と目的

 子供の取り巻く環境は急激に変化してきた,都市開発などにより,子供の遊び場は質的・量的に悪化し,体験で培われる五感や感性が鈍くなってきたといわれる.

 人が日常生活で体験し,認知した風景の中から,特に意味や価値のあるものを心の中助醸成したものが「心象風景」である.子供の頃の居住環境の違いが室内外遊びや,

昔と今の心象風景に及ぼす影響について明らかにし,心象風景と居住環境との関係性を把握し,豊かな街を創造していくための基礎的資料を得ることを目的とする.

2.調査方法

調査対象を平成15年~18年入学の名城大学理工学部環境創造学科の学生とし,以下の内容のアンケートを授業内で配布・回収する.

    1子供の頃の遊び→記述式

    2昔よく遊んだ風景,今現在お気に入りの風景→スケッチ

回答者の子供の頃の居住地は4タイプ分類する(都市,郊外《都》,郊外《農》,農村)

3.遊び

屋内遊びは全体的にゲーム系が圧倒的に多く、次いでおもちゃ系という結果になり、都市と農村という居住環境の違いによる流行の敏感さが多少影響に表れた.

屋外遊びはスポーツ系、集団遊び系が多い結果となり,居住環境の周りの山や川の存在が,外での遊びに大きく影響することがわかった.

4.昔よく遊んだ風景

都市で育った子どもは安全に遊べる場所が公園でしかないため公園や空地がスケッチで多く描かれている.

一方で農村では公園以外にも安全に遊べる環境とスペースが整っているため公園をスケッチで描く人の割合は少ない,

居住環境の安全面の問題が,遊ぶ場所に影響していると考えられる.

5.今現在お気に入りの風景

全体的には自然系を描く人の割合が多い.都市で育った人は街並みを最も多く描いたが、自然を描く人も次いで多い結果となった.

しかし郊外《農》で育った人のみ公園空地,商業・娯楽といった自分が楽しむ場所をスケッチで描く人の割合が多く.自分の愛着のある場所を好む傾向にあることがわかった.

6.まとめ

心象風景は自然系の割合がどの居住環境でも多くなっていることから,自然のある風景は居住環境に関係なく好まれることがわかった.

7.感想

自然要素を都市に取り入れていくことが子供たちに良い体験を与えると改めてわかった.

 

 

 横井玲伊

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2012.02.09 研究日誌

2012-02-09 16:55:18 | 研究日誌

みなさんお疲れ様です.

M1のアマングリです.

 

今日の午前中は先生と小林さんと三人で打ち合わせしました.

今後の調査に向けていろいろ頑張らないと時間が間に合わないです.

本気で焦っています.

 

古賀さんは又徹夜で頑張ったみたいで...いつも感動しています.

 

M1の皆さん進級試験受かったみたいですよ...やったですよねえ..

 

これから,6時から調査先と打ち合わせがあります.

小林さんと一緒に調査しているのでなんか心強いです・

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

test

記事をタグで検索