建築・環境計画研究室 (山田あすか)

東京電機大学未来科学部建築学科

建築・環境計画研究室

この研究室は,2006年4月に立命館大学にて開設され,2009年10月に東京電機大学に移りました.研究テーマは,建築計画,環境行動です. 特に,こどもや高齢者,障碍をもつ人々への環境によるサポートや,都市空間における人々の行動特性などについて,研究をしています.

*当ページの文章や画像の無断引用・転載を禁じます*

2012.04.29

2012-04-29 17:24:38 | 研究日誌

こんにちは.
M1の千葉です.

4月も早いものでもう終わりです.
今日は2級試験の模試でした.
7月の試験に向けてもっと勉強をしなくては...


今週の日誌で紹介するのは,
あすか先生の調査に同行して行った富山に調査についてです.

出だしからダブルブッキングで千葉が飛行機に乗れず,
富山ではなく小松へ...
去年は伊藤君が飛行機に乗れなかったので,
今まで全員で無事に富山に着いた事がありません.
今度富山に行くときは,全員で予定通りに富山に行きたいですね...


今回のヒアリング調査では、
現場で働く人の生の声を聞くことで,多くの事を学ぶ事が出来ました.
扉に絵があったり年齢に応じた家具など
設計側の気遣いで、環境に大きな違いが生じていきます.
この事が患児の成長や発達だけでなく,
スタッフや付添家族の皆様のメンタル面にも
大きく関わってくる事を感じました.
また病棟のゾーニングの違いは,
スタッフの効率性・ストレス等に影響していきます.
設計者は様々な立場の人の考えを,
読み取る力が必要になってくると思います.
この調査を今度の研究に生かし、
建築面でサポートできたら良いなっと思います.


富山での食事がとても美味しかったです.

(刺身の盛り合わせ・白エビ・ホテルでのボリュームたっぷりの朝ご飯などなど)
その中でも、「ホタルイカのしゃぶしゃぶ」は,
今までのイカの中でNo.1なのでは⁇っと思うほどの美味しさでした.
皆さんも富山行ったらぜひ食べてみて下さい。

帰りは夜中3時30の寝台列車「きたぐに」に乗り東京へ.

今回の富山では、貴重な体験をすることができました.

次は中川さんです.
よろしくお願いします.
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4月28日(土)のつぶやき

2012-04-29 02:49:05 | つぶやきの倉庫(あすか)
10:13 from Twitter for iPhone  [ 1 RT ]
つくづく、ヒアリングって技術だなあと痛感する、調査デイズであった。聞きたいことを明確にもち、まえふりで狙いと方法を共有。共感とリード。ペースを合わせる。適度なツッコミと引き際。聞きてによって、質が変わるよなぁ。

10:15 from Twitter for iPhone
観察調査やアンケート調査もだけど…調査員(企画者)の感性や知識、スキルが調査の質を全く違うモノにする。怖いよなあ

10:19 from Twitter for iPhone
同じトマトの苗だって、育てる人によって、収穫物は全く違うもんね…土づくりや水やりや、肥料、剪定その他。インターレイター・リライアビリティて、個人への信頼しか、ありえなくないかな。

by yamada__asuka on Twitter
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4月26日(木)のつぶやき

2012-04-27 02:42:46 | つぶやきの倉庫(あすか)
11:24 from Twitter for iPhone
それ白なんだ。真っ黒だな、この国は。

22:40 from gooBlog production
都市における子どもの遊び場利用実態と保護者の遊び場に対する評価 blog.goo.ne.jp/yamadaasukalab…

23:26 from Twitter for iPhone
調査にて、とあるホテルに宿泊中…この部屋、なぜか、右を向いても左を向いても、肉じゃが のいい匂いがするんです…

by yamada__asuka on Twitter
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梶木典子 瀬渡章子 田中智子:都市における子どもの遊び場利用実態と保護者の遊び場に対する評価

2012-04-26 22:36:05 | 書架(こども関係)
都市における子どもの遊び場利用実態と保護者の遊び場にたいする評価
―神戸市内の小学校における調査事例―
梶木典子 瀬渡章子 田中智子  日本建築学会大会学術講演梗概集(関東)2001年9月

背景・目的
近年、建物の高層化は著しく子どもの日常的な遊び場も犯罪の恐れのある場所になってしまった。都市部での子どもの遊び場利用実態、保護者の遊び場に対する評価を明らかにし、両者の要求を満たす遊び場の整備条件の知見を得ることを目的とする。

概要
神戸市内の3小学校の2、5年生の児童とその保護者を対象にアンケート調査を実施した。期間は1999年7月。

結果・まとめ
児童がよく遊ぶ場所は「自分の家」、「友達の家」が多く、屋外では「近所の公園」が最も多い。2年生は「校庭」「児童館」といった大人がいる場所の利用も多い。
保護者の9割は近所の遊び場に対して不満があり、周辺に車が多いなどの理由が挙げられている。
保護者の5割前後が遊ぶのを禁止している場所、不安に感じる場所があると答え、不審者の存在、人通りの少なさを理由に挙げている。また、8割近くが安心して遊ばせられる場所があると答え、大人の目が行き届く、自宅から近いという理由から「小学校・児童館・自宅近くの公園」が多い。
今後、子どもと保護者の両者のニーズを充足する遊び場整備には、空間整備を主としたハード面と人材整備を含めたソフト面の検討が必要である。

感想
2,5年生全体でみると近所の公園が多いが、2年生だけを見ると校庭でも遊んでいるので学年が上がるにつれて、保護者にとって安心の遊び場と実際の遊び場に差が生じてしまうのかと感じた。
また、上級生の方が校庭よりも公園で遊んでいるということなので、学年が上がるにつれて校庭では味わえない遊び場の魅力(遊具や広さ)が公園にはあることなのかと感じた。

小林志乃
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2012-04-26 12:12:25

2012-04-26 12:12:25 | つぶやきの倉庫(あすか)
みつをにやられながら
白エビ天丼。

いただきます。
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2012-04-26 12:10:27

2012-04-26 12:10:27 | つぶやきの倉庫(あすか)
iPhoneから送信
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4月23日(月)のつぶやき

2012-04-24 02:41:25 | つぶやきの倉庫(あすか)
13:48 from Tweet Button
ほう・・保育・教育で,変わるっていうことを立証しようと.なるほど.ぜひ活かしたい.  <キレる子対策>乳幼児から…保育現場で活用目指し会議設置(毎日新聞) - Y!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120423-…

16:33 from Tweet Button  [ 1 RT ]
あの・・他人事ではありません.あの,あらゆる意味で.  「アスペルガー」社員 職場は…:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/feature…

19:00 from web
ずっと書けていなかった論文に着手.  「(時間の質は)命の長さと引き替えにしてはいけないことだと思います」 西出先生のお言葉がなんどもあたまをよぎる. やらなきゃ.これは何かを言い訳にしていいたぐいのしごとじゃない.

by yamada__asuka on Twitter
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4月22日(日)のつぶやき

2012-04-23 02:42:58 | つぶやきの倉庫(あすか)
00:11 from gooBlog production
山田あすか、佐藤栄治、佐藤将之 他:幼保一体型における運営様態、混合保育、活動場所の変遷に関する研究 goo.gl/Ly5PE

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4月21日(土)のつぶやき

2012-04-22 02:42:06 | つぶやきの倉庫(あすか)
11:40 RT from web  [ 1 RT ]
正解を教えるより、間違えてもいいと教える方が手間も時間もかかる。
Shunsuke Itohさんのツイート

11:41 RT from web  [ 22 RT ]
“heartpit_hige: 『風の谷のナウシカ』より。「多すぎる火は何も生みはせん。火は森を一日で灰にする。水と風は百年かけて森を育てるのだ。ワシらは水と風のほうがええ」ナウシカの封切りは、1984年、28年前の、3月11日。p.twipple.jp/tMKZ2
サナゑ 脱原発さんのツイート

11:44 RT from web  [ 1 RT ]
自然体であろうとする矛盾
Shunsuke Itohさんのツイート

11:45 from web
―誠実でありたい。 そんなねがいを どこから手にいれた。 それは すでに欺くことでしかないのに。 (吉野弘『雪の日に』冒頭を抜粋)

14:38 from web
すばらしいと感じる環境は人によって少しずつ違うが,すばらしいと感じる理由は…略…求めていたものがそこにあり,その意味で自己が実現されたからである.…環境から何を感じどんな意味を読み取るにせよ,人は環境に映った自己の内面を覗いているのである.(落合洋文『環境とは何か』序文)

14:52 from web
昨日川和で,ツリーハウスに登ったんです. ・・で今日,腕が痛い・・いかんなあ.イカンです. あー,屋上庭園の木が早く登れるくらい太く大きくならないかなー

15:08 from gooBlog production
2012.04.21 研究日誌 goo.gl/3jx0i

23:55 from gooBlog production
細谷俊子、積田 洋、青木健三:異年齢保育における保育室の空間構成と室内遊びでの異年齢交流の実態の研究 blog.goo.ne.jp/yamadaasukalab…

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山田あすか、佐藤栄治、佐藤将之 他:幼保一体型における運営様態、混合保育、活動場所の変遷に関する研究

2012-04-22 00:08:39 | 書架(こども関係)

幼保一体型における運営様態、混合保育、活動場所の変遷に関する研究
山田あすか、佐藤栄治、佐藤将之、樋沼綾子
日本建築学会計画系論文集 第625号,543-550,2008年3月

1. 研究背景・目的
近年、少子化や共働き夫婦の増加、核家族化などの社会構造の変化、そして就学前教育・保育の見直しなどの観点から、保育所と幼稚園を一体的に運営する幼保一体型施設が注目されている.2006年10月には認定こども園法が施行され、幼保一体型施設は今後の増加が注目されている.しかし、根拠法・運営形態も整理されておらず、新制度の浸透は未だ道半ばであるといえる.
本研究では、以下の3点を目的とする.
■アンケート調査に基づき、認定こども園法施行後の新設事例を含めた再分析を行い、幼保一体型施設の運営様態の詳細を把握し、運営様態の決定要因を考察する.
■短時間児と長時間児の混在に着目し、運営様態と施設規模などの施設の運営状況と短時間児/長時間児の混在の関係を整理する.
■ヒアリング調査に基づき短時間児/長時間児の混在による園児の滞在場所の変遷を整理し、幼保一体型施設計画上の知見とする.

2. 調査概要
「アンケート調査」設置年、定員、幼保一体化の経緯、施設形態などを尋ねるアンケートを実施.
「ヒアリング調査」運営形態と一体化の経緯が異なる計15施設を選び、調査を行った.

3. まとめ
本稿で得られた知見は以下の通りである.
■一体化開始年、一体化の経緯、運営形態、建築形態は私立/公立の別と関連し、一体化の理由が施設のあり方に強く影響している.
■私立園は公立園よりも規模が大きな傾向にあり、一体化の経緯、運営形態、建築形態と施設規模には一定の関係がある.
■保育所定員割合は、運営形態、一体化の経緯ごとに顕著に異なり、幼保一体型施設の特徴は、保育所定員割合=施設の全体像に対する保育所的機能の割合、によって説明できる.
■幼保の混合保育といっても、いろいろなパターンがあり、幼保一体型施設の計画に際しては、運営パターンと想定する想定する混合保育の実施様態を見越した計画が必要となる.
■幼保一体型施設では、保育時間によって園児数が大きく増減し、活動場所と、短/長時間児、異年齢児の混合の様子が変化する.
■活動場所の移動回数には、延長保育時間帯内での園児数の増減の大きさ、延長保育室の有無、施設全体の総クラス数、年齢別クラス数、午睡の有無、などの要素が影響する.
■延長保育の実施場所は見守りや人員配置、活動の保障などで決まり、延長保育室、1・2・4歳児室が多く、低年齢児の生活を守りつつ、活動場所を集約していることが推察される.また、延長保育室は3~5歳児の延長保育に対応するためだという傾向がある.

4. 感想
幼保一体型施設では、延長保育児に異年齢保育になることもあり、さびしさや怖さを感じさせない場のつくり方が大事だと思いました.

(黒巣光太郎)

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細谷俊子、積田 洋、青木健三:異年齢保育における保育室の空間構成と室内遊びでの異年齢交流の実態の研究

2012-04-21 23:30:21 | 書架(こども関係)
異年齢保育における保育室の空間構成と室内遊びでの異年齢交流の実態の研究
細谷俊子、積田 洋、青木健三
日本建築学会計画系論文集 第634号,2565-2572,2008年12月

1. 研究背景・目的
子どもを取り巻く社会的変化から、社会性を獲得していく為の子ども同士がお互いに心を育てる場が失われつつある.本研究では、異年齢保育がおこなわれている保育園での行動の実態を把握し、プランタイプの異なる保育園を対象として、空間や設えの関連性も合わせて詳細に観察し、異年齢の交流を誘発する空間的な要因となるものを抽出し、異年齢保育を行う保育園の施設計画の指標となる知見を得ようとするものである.

2. 調査概要
1970年以降に建てられた70事例を抽出し、建物の特徴(アプローチタイプ、幼児室の配置構成など)により、9タイプに分類した.その中で、異年齢交流を実施している保育園は36事例みられた.
「聞き取り調査」36事例の中から都内及び東京近郊にある12箇所の保育所に対しておこない保育の実態を把握.
「行動観察調査」保育室のプランタイプやクラス編成の異なり、室内の自由遊び時間が多い5つの保育園選び、終日行った.

3. 聞き取り調査
■異年齢保育移行に伴う環境づくり
保育室全般に求められる機能と共に、身体機能の違う子ども達が同室で生活をする為、水廻りや造作に対し機能面、安全面での配慮、部屋の広さの確保、収納の工夫などの要素が加わっていた.特に既存園舎改修タイプは構造上間取りの変更が難しく、収納の工夫に力を入れ、増設や間仕切りの撤去などで対応していた.
4. 行動観察調査
■異年齢で構成された行為の割合
異年齢で構成された行動は、どの園も室内遊びの場面で平均48%の割合で行われていた.
■コーナーの設置
年齢別で編成されたクラスでは、コーナー設定は保育プログラムに伴う遊びを組み込んで作られる場合が多く見受けられる.異年齢保育におけるコーナーの役割は、遊びの種類を設定するための場では無く、3~4人、あるいは5~6人で構成された異年齢遊びの集団のための場を、構成している様子が見受けられた.したがって、コーナーで展開される遊びの種類は、はっきりと限定されず、流動的だった.
■家具
園児の遊びを形成する要素として、壁・棚・収納壁・衝立が挙げられる.衝立の高さは約60cmで、棚の高さが平均で約50cm~70cmであった.これは、園児が起立すれば顔がでる高さである.保育室の中で、だれがどのような事をして遊んでいるのか情報を収集することができ、異年齢交流を促すことができる.

5. まとめ
異年齢保育は各保育園の保育理念により多様な考え方を基に運営されているが、行動観察調査によって、室内遊びにおいては、自由な異年齢の交流がすべてのプランタイプで行われていることが判明した.また、聞き取り調査において挙げられていた項目のうち、(受け入れの設置、収納重視、家具による遊びのコーナーつくり、遊具の充実)が重要な要素であることが行動観察調査においても明らかとなった.また、クラス間の壁面をなるべく作らない計画が、クラス間の交流には有効な手段である事も判明した.

6. 感想
異年齢交流は、保育の一つの要素として考えるべきだと思いました.交流がおこなわれやすいような工夫は興味深いです.

(黒巣光太郎)
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2012.04.21 研究日誌

2012-04-21 14:23:05 | 研究日誌

こんにちは.
M1の上谷です.
日誌の更新遅れてしまいすみません.
大学が始まってから2週間ほどがたちました.早いですね.
最初の週は新しい校舎で,教室が分からずあたふたしていましたが
2週間も過ぎるとだんだん落ち着いてきました.

今週の日誌でご紹介するのは,M1の授業にて行われた車いす体験についてです.



山田先生の授業にて初めて車いすに乗り,走行してみたのですが,
乗ってみて改めて車いすの大変さを知りました.
左の写真は傾斜している歩道を走行するところです.
私は普段何気なく歩いていますが,車いすだと車体が斜めになり
まっすぐ進むのに苦労していました.
右の写真のマンホールのふたについては,
乾いていて,凹凸があればまだ問題はないのですが,
雨でぬれていて表面もつるつるしていると滑ってしまって危険なんだそうです.
他にも,押す式の扉は一人では開けられないなど,不便に感じることが
たくさんありました.
やはり,自分で体験してみてよりその人の立場がわかるのだなと思い
また,貴重な経験をすることができました.
この体験を今後の研究や設計に生かしていきたいと思います.


次は千葉さんです!
よろしくお願いします.
コメント (1)
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4月20日(金)のつぶやき

2012-04-21 02:40:07 | つぶやきの倉庫(あすか)

17:47 from Tweet Button
元通り、の意味を考える。もっともと、大元にだって還れる。  <東日本大震災>津波で浸水した海岸部 干潟で復興目指す(毎日新聞) - Y!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120420-…

17:50 RT from web  [ 1648 RT ]
「勉強が苦手なら職人になればいい」という選択肢が「事実上消滅した」ことが現在の若者がおかれている状況の最大の問題だということがわからない大人はとても多い。
渡邊芳之さんのツイート

19:30 from gooBlog production
山田あすか:従来型小学校での「記憶に残る場面」にみる学校空間 blog.goo.ne.jp/yamadaasukalab…

by yamada__asuka on Twitter

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藤野淳子、北浦かほる:住まいの絵本にみる家族のかたちと空間像

2012-04-20 19:34:30 | 書架(こども関係)

住まいの絵本にみる家族のかたちと空間像

藤野淳子、北浦かほる

平成22年度日本建築学会近畿支部研究発表会

 

1.研究概要

長く読み継がれている絵本は子どもたちに多くのものを訴えかけており、内容はその時代の問題を浮き彫りにしている。

本研究では、このような意図せず伝わる共通の認識にも注目し、住まいの絵本からみえる家族や家族の変化を支えるさまざまな要因、欧米で時代を越えて受け継がれるプライベート空間のあり方について追求していく。

 

2.調査方法

欧米、日本などの420冊の絵本を分析対象とする。

そのなかから、家族構成が明確にわかるものだけを取り出し、分類していく。

 

3.まとめ

(1)1970年代までは、両親と子供から構成される核家族が8割を占め、大多数のストーリーの背景には核家族があった。80年代からは核家族の割合は減少し、高齢化の問題が注目され取り上げ始める。90年代は複合家族が2.3割と増加し、さらに非血縁家族がクローズアップされる。2000年代では一人暮らしや病気を患った高齢者などの高齢化問題が大きく取り上げられている。このように、社会の変化とともに、高齢者世帯や母子・父子家庭、非血縁家族など家族の多様性がみられる。

(2)非血縁家族が注目される90年代から「家とは」の概念が変化している。シェルターとしての物理的なかたちはどうあれ、同じ境遇にある仲間や連帯意識のあるパートナーと暮らす空間が家という考えがみられる。

(3)欧米では、子ども部屋を「一人で考え事をする場所」として重要な意味を持っている様子がうかがえるのに対し、日本では一人になれる場所が少なく、空想を膨らませる場所がお風呂やトイレ、その他にも留守番時の家の中、などとなっている。また、欧米の子ども部屋は寝る場所の様子も描かれており、子どもが寝付くまで親がそばにいて読み聞かせやお話をすることで親子の密なコミュニケーションが成立していることが描写からよみとれる。

このことからも、欧米の個室は幼児期から個を育てる原点となっているとともに、親子の信頼関係を築く場所として存在し続けたことが分かった。

 

4.感想

幼少期に絵本から受ける影響は多いと考えられ、本研究はとても興味深かった。本論にて「日本では一人の空間という発想はなく、みんなで仲良くする空間」とされており、絵本の影響から幼少時にリビングを主体として活動している場合が多いのかもしれないと感じた。

 

(鈴木志歩)

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山田あすか:従来型小学校での「記憶に残る場面」にみる学校空間

2012-04-20 19:29:48 | つぶやきの倉庫(あすか)

従来型小学校での「記憶に残る場面」にみる学校空間

成人による振り返りに基づく学校建築空間の再考 その1

山田あすか

日本建築学会計画系論文集 第76巻 第669号,2065-2074,2011年11月

 

 1.研究背景と目的

学校建築について、調査時点で学校に通うこどもたちを対象とした研究はあるが、その後の振り返りによる研究はほとんどない。つまり、長期的にみたこどもたちの心情風景やその後の学校間等への学校という環境の影響は充分に検証されていないのが実情である。

印象深い記憶や記憶に残る場所があることは、学校や学校のある地域への愛着の形成にも寄与するのではないかと考え、本研究では、成人による振り返りによって記憶に残る学校建築やその場面、またその場面を構成する要素を明らかにすることで、学校建築や学校環境のあり方に資する知見を得ることを目的とする。

 

2.調査概要

A→対象:建築系講義受講者大学1~3年生101人

調査方法:一斉にアンケート方式

B→対象:建築系の大学4年生6人、非建築系の大学1~4年生10人、社会人14人

  調査方法:1対1でのヒアリング方式、インタビュー調査

 

3.まとめ

a)    記憶に残る学校配置図

記憶されている小学校全体の大きな構成要素と配置や形状については、おおむね記憶にあるが、詳細に見てみると形状や配置が実際と異なることが分かった。

b)    記憶に残る場面

成人の振り返りによれば学校での思い出深い「記憶された場面」の多くが「遊び」の場面であった。

記憶に残る場所としては外部空間の方が校舎や校舎ないより多い。

「学ぶ」場面では特別な場面、「遊ぶ」場面では日常の場面がコメントされている点に差異があった。「学ぶ」場面の評価構造は、「遊ぶ」場面の評価構造に内包されており、楽しい、うれしいなどの感情が達成感や自信、成長につながっている。

なお、「学ぶ」場面では場所と結びついた学びの機会や場所による環境刺激、グループ学習などの他者との行為の経験が少なかったことで、「遊ぶ」場面に対して「学ぶ」場面が記憶に残りにくかったのではないかとの試論を示した。

 

4.感想

印象に残るものということは魅力があったということなので、そこからよりよい建築環境を考えていけると感じた。

そのような点で成長してからその建物を振り返って空間を研究してというのはいくのは、とても興味深かった。

 

(鈴木志歩)

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