昔、「スーパージョッキー」という番組で、
お笑い芸人が、50度の熱湯風呂に入る
・・・とコーナーがあった。
(注:風呂の平均温度は41度くらい)
この企画、今も、どこかでやっているかもしれない。
少なくとも、似たようなことは、
いろいろな番組でやっていることは間違いない。
これ、どこが面白いかと言うと、
ぶっちゃけ、「他人の不幸を喜ぶ」
ということだろう。
お寺の法話や、
キリスト教会の日曜礼拝などで、
高邁な思想を、聞いていても、
結局、人間の心には、
「他人の不幸を喜ぶ」という気持がある。
「恒久平和を目指そう」とか
「みんな幸福になれる社会」とか言っても、
「他人の不幸話は蜜の味」
という面も、確かにある。
とくに大衆の心の中には、
王様や大統領や社長などの
「偉そうな権威者たち」が、
「あの熱湯風呂に入ったら・・・」
という悪趣味がある。
だから逆に言えば、
出世した者には、
スキャンダルは付き物だ。
ずいぶん古い話だが、
宇野首相も、
大臣のうちは、「ま、いいか」と思っても、
首相になった途端、
中西光子という元愛人は「あんなヤツ、許せん!」
となって、すべてを暴露した。
あなたなら、いくらお金をもらったら、
熱湯風呂に入って、
全国の人に、笑われますか?
1万?10万?100万?
ちなみに、普通のお笑い芸人の「熱湯風呂ギャラ」は、
「サラリーマンの月収1月分」くらいだという。
生きるって大変だよね。
他人の不幸願望に耐えないといけないんだから。
ま、仕様がねえか。