♪大地一人のスカイツリー暮色♪

有料版/運命鑑定
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(再掲)ヒット大地は、防災無線放送が、大嫌い!

2024-06-05 04:27:41 | 日記

以下のブログは、2012年の大地一人のブログの再掲です。
 
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昔、埼玉県に住もうと思った。

 

小旅行をしたとき、自然がたくさんあって、

とても気に入ったのだ。

 

しかし今は、

「あそこにだけは住むまい」と思っている(笑)。

 

8年余り住んで、あまりにも防災無線放送がうるさくて

ウンザリしたのだ。

 

もちろんすべての埼玉県を知っているわけではない。

 

防災放送のない天国のようなところもあるかもしれない。

 

しかしヒット大地の住んだ西の方は、

防災無線に関しては、ある種地獄だった。

 

いつも防災放送が流れていて、

睡眠も障害されるほどであった。

 

しかも防災放送の内容が、

ほとんど意味のないものだった。

 

昼の定番は、「天気予報によれば、雨が降ります」・・・これは100%必ずだった。

しかも、その予報の半分は、はずれた。

また実際に降っても、

小雨程度が、半分くらいだった。

 

しかも、放送の内容が、

「熊谷気象台によれば・・・・」から始まり、

長々と続くのだった。

 

これは雨が降る前と、降った後の、二度やっていた。

 

 

梅雨時は、2日に一度は長々と、「熊谷気象台によれば・・・・」

が始まった。

 

 

光化学スモッグ注意報も多かった。

しかしヒット大地の住んでいた町は、緑豊かな自然がたくさんあった。

どう考えても、光化学スモッグとは無縁だった。

 

ところが夏になると、毎日のように、

「熊谷気象台は、県の南西部に、

光化学スモッグ注意報を発令した」・・・

と放送していた。

夕方になると、「光化学スモッグ注意報は、今、解除されました」と放送していた。

 

多い日は、一日5度くらい防災無線が放送された。

 

ヒット大地は、文筆業をやっていたので、

夜に文章を書き、ときどき昼は寝ることもあったが、

全くの騒音妨害であった。

 

夜は、「老人が行方不明」が、非常に多かった。

いわゆる、認知症のご老人がよく徘徊し、

そのたびに、「皆で探しましょう」という内容のものだった。

 

「おかっぱ頭で、身長156センチの女性」とか言っている。

2時間前にいなくなった・・・というものだ。

 

その町は、人口15万。

かなり大きな町だ。

いったい、そういう放送をして、

闇夜の中、誰が、どこをさがすというのだろう?

 

99.999%の市民は、無視するだろう。

 

しかもそういう行方不明は、

家族の責任が大きい。

家族は、ご老人に、携帯電話を持たせて、

GPS機能で、居場所を特定すれば、いいだけの話。

また着衣に、住所・氏名・電話番号を、縫い付けておいてもいい。

 

お金と手間をケチッて、

市民に迷惑をかけているのだ。

 

行方不明のご老人は、常連さんだった。

そのご老人の特徴は、市民全員が記憶していた。

 

防災放送は、見つかるまで、何度も放送された。

 

見つかったら、

「ご協力ありがとうございました」

とやっていた。

 

ヒット大地は素直に、

「見つかって良かった」とは、

思えなかった。

 

ただ防災放送がなくなるので、ご老人の発見を喜んだ。

 

老人ばかりではない。

笑っちゃうのは、夜の10時半ごろ、

「高校生がいなくなった」

などの放送もあった。

15分後にまた放送がある。

「友人の家に、遊びに行っていたことが判明」

という放送。

 

ヒット大地は、ふざけるな!と思った。

子供が、友人の家に、遊びに行くなど、よくあることではないか。

 

ヒット大地は、夜は早く寝ることも多く、

10時半ごろは熟睡していたのだ。

 

・・・というわけで、埼玉県の他の町はどうかと調べた。

すると、隣町はもっとひどく、

朝の6時半ころから、

音楽つきの放送があるとか。

 

その他、小さな町では、朝早く、

「今日も一日頑張りましょう」が行われていると聞いた。

また町議会の様子なども、放送しているところもあるらしい。

ひどいところは、真夜中の二時でも、

防災放送で、叩き起こされることもあるとか。

 

その他、ヒット大地の住んだあたりは、

花火をやたらに打ち上げるところであった。

 

祭りの日など、1時間おきに、

朝から夜まで、一日200発の話を打ち上げていた。

 

学校の運動会の日などは、

朝の6時から、何度も何度も花火を上げていた。

 

冬も、真っ暗闇の6時に、

花火を打ち上げていた。

 

8年間その町に住んで、何千回という防災無線を聞いた。

しかし「この放送は必要だな」と思ったものは、

正直、ひとつしかなかった。

 

「土砂崩れで、県道が片側、不通になった」というものだ。

 

きっと、役所には、「防災無線係」のようなものがあって、

彼らが給与をもらうために、

意味のない放送をしているだろう。

 

市民に迷惑をかけ、その上、税金を無駄遣いしているのだ。

 

ヒット大地はすっかり、その町への愛情がなくなった。

 

正直、埼玉県への愛情も、かなり薄れた。

 

ただし、人間は愛すべき人が多かったのが、救いだ。

引越しの日、近所の人々は、いろいろとお手伝いをしてくれた。

 

また、小動物や野鳥との触れ合いは、本当に心が温まった。

 

ヒット大地は、本当に自然が好きなのだと思う。