松岡洋右は、
知っているだろうか?
戦前の有名な外相で、一時ヒーローでもあった。
彼のやったことは・・・
国連脱退・・・日独伊三国軍事同盟・・・日ソ中立条約などを推進し、
実現した男だ。
しかし結果的に、「日本を破滅に落とした男の一人」と言ってもいいかもしれない。
ところが、この松岡、青少年期に、
9年間も、アメリカで生活し、
オレゴン大学も卒業している。
また、アメリカで、いろいろな仕事も経験している。
またキリスト教徒でもあり、
当時の日本では、数少ない「バリバリのアメリカ通」
ということになっていた。
むろん英語はペラペラだ。
彼は言った。
「アメリカ人には、強気に、言うべきことは言ったほうが
事態は好転する」
しかも松岡は「親ソ連」派でもあり、
日独伊とソ連を含めた、
4ケ国との友好関係を第一に考えた。
そして「日ソ中立条約」も彼主導で、締結した。
また「日独伊三国軍事同盟を結んでも、
アメリカと戦争になることはない」と考え、
「ドイツと敵対するイギリスとは、たとえ日本が戦争になっても、
アメリカとは戦争にはならない」
と主張した。
その後、ドイツがソ連を攻撃すると、
松岡は、一転して、「日本も、ソ連を攻撃すべきだ」
と激しく主張し出した。
あまりにも激しかったので、
松岡は、外相を「クビ」になった。
そして日米開戦となった。
すると、彼は急にすべてを反省し、
「こんなことになってしまって、三国同盟は僕一生の不覚であった」、
「死んでも死にきれない。陛下に対し奉り、
大和民族八千万同胞に対し、何ともお詫びの仕様がない」
と号泣した。
ところが真珠湾攻撃勝利の知らせを聞くと、
一転して、「欣喜雀躍」した。
なんとも、ワケのわからない男だが、
アメリカ通でなかったことだけは間違いない。
いや、アメリカのやり方を、
まったく逆に曲解していたのだ!
実は、アメリカ通には、
こういう男が多く、
NHK出身のアメリカ通・日高 義樹も、
前回のアメリカの大統領選では、
「オバマは、共和党のマケインに負ける」と明確に予言しているし、
また最近は、「日米安保条約は賞味期限切れ」などとも発言している。
その他、安倍首相の靖国参拝(2013年12月)のときは、
あるアメリカ通の特派員は、
「安倍首相は、とんでもないことをしてくれた。
アメリカ政府は、怒り心頭」
などという「ウソの記事」を大真面目で、論説していた。
日米開戦時の調停役・野村吉三郎駐米大使も、
「ルーズベルト大統領の知り合い」ということで期待されたが、
アメリカの思惑を、見誤った。
あの山本五十六も、「アメリカ通」と思われ、
「真珠湾攻撃に勝利し、1年くらいで、早期和平交渉に持ち込もう」
と主張し、それを実行し、
半年後のミッドウェー攻撃のときも、
「ミッドウェー攻撃に勝利し、できるだけ、早期の和平交渉に持ち込もう」
と強く主張したが、
アメリカとは、そんな国ではなく、
「負ければ負けるほど、何クソと思う国」なのであった!!!
1971年のニクソンショックのときも、
突然ニクソン米大統領は、毛沢東と会うと言い出した。
また1月後には、「ドルショック」で、
ドル紙幣と金との兌換一時停止を宣言し、
これらは、日本の中のアメリカ通が、
いかに、役に立たないか・・・を如実に証明してくれた。
大地一人、今後とも、
「アメリカ通」には、要注意だと思っている。
アメリカは、いつも、
日本の予想もしないことをやってくる国なのだ。
大地一人、アメリカが大好きで、
いつも、日本の「アメリカ通」の近視眼を
「ごくろうさん」と思っている。
アメリカは怒らせたら、本当に怖い国なんだよ。
なぜなら、世界の叡智が集まっている国だからだ。
日本は、アメリカを信じていれば、
たいていは、うまくいくだろう。
むろん、TPPには賛成だ。