山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆「手をつなぐ」5月号

2013年04月30日 | 日記
全日本手をつなぐ育成会発行 元気の出る情報・交流誌
「手をつなぐ」5月号が届きました。



今月の特集は「地域にひろがる学校へ」です。

≪P5引用します。≫
「障害のある子どもの成長を支えるために、
福祉と教育が手を携えてほしい」
そうした声は、あちこちで聞かれます。
学校での経験が将来の生活の幅をひろげる事に
学校側の認識が浸透しない一方、
学校の持つノウハウや情報などを福祉側が
充分に取り込みきれていないというのが、
多くの地域での現実ではないでしょうか。
それでも一部では、「学校と地域の橋渡し」となる
積極的な取り組みがなされています。
そうした実践などから、教育と福祉の連携について考えます。

≪ここまで≫

この部分を読んだだけで、「あぁそうかも・・・」と
思ってしまいました。

ウチの息子が養護学校を卒業してから丸二年が経ちますので
今現在はどういう状況かははっきり言えませんが、
そうそう変わっていなのではないでしょうか。

ウチの息子が在学中は、現場実習先は親が探してくる。
そして、そこで実習をさせてもらったら、卒業後はそこで
引き受けていただけるように親が働きかけをするように!
というような学校側からの話しがありました。
そして、それがなかなかうまく進まない場合には
学校と保護者と事業所、それに場合により本人の居住地の
役所の担当者とで、「ケース会議」を持つ、というような
感じで進んでいたと思います。
ですので、福祉事業所側としては、本人の情報は
保護者からの話と、ほんの1~2週間の現場実習の様子
からしか得ることができない状態が多かったと思います。

まあ、このように保護者主体になった理由には、
子どもの進路を全て学校に任せっきりにして自分は何もしないという
保護者もいたからというような話も聞いてはいましたが、
そうなると、やはり学校と福祉の連携というものは
取りにくい状態になってしまいますよね。

子どもは、親の前でみせる顔と、学校で見せる顔は
必ずしも同じということはないと思います。
むしろ、まったく違う顔を見せている場合も多いかもしれません。

ですので、卒業後に福祉事業所の方では
「えっ!こんなことをするって聞いていないよ!」
というような事がおこったりするのではないでしょうか。

いろいろと考える事が多い内容になっているようですし
その他の話題も興味深いものばかりです。

県内へは、準備が整い次第発送いたしますので
しばらくお待ちください(F)

障がい者を取り巻く周囲の理解啓発を推進する

2013年04月30日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介して、それに関係する資料として、引き続いて「別表」を取り上げている。

 それぞれの障がいの特性に応じた配慮のあり方を述べている。
 今までの紹介から通算すると第35回目となる。

 別表7では、「理解啓発を図るための配慮」はどうすべきか、その具体策を次のよう述べる。
 
*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表7

○2-2 幼児児童生徒、教職員、保護者、地域の理解啓発を図るための配慮

 障害のある幼児児童生徒に関して、
 障害によって日常生活や学習場面において
 様々な困難が生じることについて
 周囲の幼児児童生徒の理解啓発を図る。
 共生の理念を涵養するため、
 障害のある幼児児童生徒の集団参加の方法について、
 障害のない幼児児童生徒が考え実践する機会や
 障害のある幼児児童生徒自身が
 障害について周囲の人に理解を広げる方法等を考え実践する機会を設定する。
 また、保護者、地域に対しても理解啓発を図るための活動を行う。

言語障害

 構音障害、吃音等の理解、本人の心情理解等について、
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

自閉症・情緒障害

 他者からの働きかけを適切に受け止められないことがあることや
 言葉の理解が十分ではないことがあること、
 方法や手順に独特のこだわりがあること等について、
 周囲の児童生徒等や教職員、保護者への理解啓発に努める。

学習障害

 努力によっても変わらない苦手なことや生まれつき得意なこと等、
 様々な個性があることや特定の感覚が過敏な場合もあること等について、
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

注意欠陥多動性障害

 不適切と受け止められやすい行動についても、
 本人なりの理由があることや、生まれつきの特性によること、
 危険な行動等の安全な制止、防止の方策等について、
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

【引用終わり】

*******************************************************

 障がいの特性をよく知る必要がある。
 それによって、本人も種々の困難に直面していることを理解できる。
 こうした困難も、周囲の理解と、配慮によって、ずいぶんと解消できる。
 生きにくい障がい者にとって、より生きやすい暮らしも可能だ。
 周囲のあたたかいかかわりが、障がい者にとって安心を保障することになる。
 (ケー)

障がいについて理解啓発を図るための配慮

2013年04月29日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第34回目となる。

 別表7では、障がいの特性に応じた「理解啓発を図るための配慮」について次のよう述べられている。
 
*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表7

○2-2 幼児児童生徒、教職員、保護者、地域の理解啓発を図るための配慮

 障害のある幼児児童生徒に関して、
 障害によって日常生活や学習場面において
 様々な困難が生じることについて
 周囲の幼児児童生徒の理解啓発を図る。
 共生の理念を涵養するため、
 障害のある幼児児童生徒の集団参加の方法について、
 障害のない幼児児童生徒が考え実践する機会や
 障害のある幼児児童生徒自身が
 障害について周囲の人に理解を広げる方法等を考え実践する機会を設定する。
 また、保護者、地域に対しても理解啓発を図るための活動を行う。

視覚障害

 その子特有の見えにくさ、
 使用する視覚補助具・教材について
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

聴覚障害

 使用する補聴器等や、多様なコミュニケーション手段について、
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

知的障害

 知的障害の状態は他者から分かりにくいこと、
 かつ、その特性としては、実体験による知識等の習得が必要であることから、
 それらの特性を踏まえた対応ができるように、
 周囲の児童生徒等や教職員、保護者への理解啓発に努める。

肢体不自由

 移動や日常生活動作に制約があることや、
 移動しやすさを確保するために協力できることなどについて、
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

病弱

 病状によっては特別な支援を必要とするという理解を広め、
 病状が急変した場合に緊急な対応ができるよう、
 児童生徒、教職員、保護者の理解啓発に努める。
 (ペースメーカー使用者の運動制限など
 外部から分かりにくい病気とその病状を維持・改善するために
 必要な支援に関する理解、心身症や精神疾患等の特性についての理解、
 心臓発作やてんかん発作等への対応についての理解 等)

【引用終わり】

*******************************************************

 障がいのない人が、障がいのある人の困難について理解啓発を図ることが必要である。 障がいによって、困難も様々である。
 種々の困難に応じた配慮が必要なことの理解である。
 共生社会づくりへの第一歩となる。
 (ケー)

特別支援学校のセンター的機能の発揮

2013年04月28日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第33回目となる。

 別表6では、障がいの特性に応じた「専門性のある指導体制の整備」について次のよう述べられている。
 特に、言語障害、自閉症・情緒障害、学習障害、注意欠陥多動性障害への配慮がいかにあるべきかである。
 
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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表6

○2-1 専門性のある指導体制の整備

 校長がリーダーシップを発揮し、
 学校全体として専門性のある指導体制を確保することに努める。
 そのため、個別の教育支援計画や個別の指導計画を作成するなどにより、
 学校内外の関係者の共通理解を図るとともに、役割分担を行う。
 また、学習の場面等を考慮した校内の役割分担を行う。
 必要に応じ、適切な人的配置(支援員等)を行うほか、
 学校内外の教育資源(通級による指導や特別支援学級、
 特別支援学校のセンター的機能、専門家チーム等による助言等)
 の活用や医療、福祉、労働等関係機関との連携を行う。

言語障害

 特別支援学校(聴覚障害)のセンター的機能及び言語障害特別支援学級、
 通級による指導等の専門性を積極的に活用する。
 また、言語障害の専門家(ST等)との連携による指導の充実を図る。

自閉症・情緒障害

 自閉症や情緒障害を十分に理解した専門家からの支援や、
 特別支援学校のセンター的機能及び自閉症・情緒障害特別支援学級、
 医療機関等の専門性を積極的に活用し、
 自閉症等の特性について理解を深められるようにする。

学習障害

 特別支援学校や発達障害者支援センター、
 教育相談担当部署等の外部専門家からの助言等を生かし、指導の充実を図る。
 また、通級による指導等学校内の資源の有効活用を図る。

注意欠陥多動性障害

 特別支援学校や発達障害者支援センター、
 教育相談担当部署等の外部専門家からの助言等を生かし、指導の充実を図る。
 また、通級による指導等学校内の資源の有効活用を図る。

【引用終わり】

*******************************************************

 以上のように、特別支援学校のセンター的機能は期待されているか。
 適切な指導助言がなされることが求められている。
 支援の求めに応じ、スピーディーに、フットワーク良く対応できるように体制を整備されている必要がある。
 (ケー)

専門性のある指導体制の整備

2013年04月27日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第32回目となる。

 別表6では、障がいの特性に応じた「専門性のある指導体制の整備」について次のよう述べられている。
 
*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表6

○2-1 専門性のある指導体制の整備

 校長がリーダーシップを発揮し、
 学校全体として専門性のある指導体制を確保することに努める。
 そのため、個別の教育支援計画や個別の指導計画を作成するなどにより、
 学校内外の関係者の共通理解を図るとともに、役割分担を行う。
 また、学習の場面等を考慮した校内の役割分担を行う。
 必要に応じ、適切な人的配置(支援員等)を行うほか、
 学校内外の教育資源(通級による指導や特別支援学級、
 特別支援学校のセンター的機能、専門家チーム等による助言等)
 の活用や医療、福祉、労働等関係機関との連携を行う。

視覚障害

 特別支援学校(視覚障害)のセンター的機能及び弱視特別支援学級、
 通級による指導等の専門性を積極的に活用する。
 また、眼科医からのアドバイスを日常生活で必要な配慮に生かすとともに、
 理解啓発に活用する。
 さらに、点字図書館等地域資源の活用を図る。

聴覚障害

 特別支援学校(聴覚障害)のセンター的機能及び難聴特別支援学級、
通級による指導等の専門性を積極的に活用する。
 また、耳鼻科、補聴器店、難聴児親の会、聴覚障害者協会等との連携による、
 理解啓発のための学習会や、児童生徒のための交流会の活用を図る。

知的障害

 知的障害の状態は外部からは分かりにくいことから、
 専門家からの支援や、特別支援学校(知的障害)のセンター的機能
 及び特別支援学級等の専門性を積極的に活用する。
 また、てんかん等への対応のために、必要に応じて医療機関との連携を図る。

肢体不自由

 体育担当教員、養護教諭、栄養職員、学校医を含むサポートチームが
 教育的ニーズを把握し支援の内容方法を検討する。
 必要に応じて特別支援学校(肢体不自由、知的障害)からの支援を
 受けるとともにPT、OT、ST等の指導助言を活用する。
 また、医療的ケアが必要な場合には看護師等、医療関係者との連携を図る。

病弱

 学校生活を送る上で、病気のために必要な生活規制や
 必要な支援を明確にするとともに、
 急な病状の変化に対応できるように校内体制を整備する。
 (主治医や保護者からの情報に基づく適切な支援、
 日々の体調把握のための保護者との連携、
 緊急の対応が予想される場合の全教職員による支援体制の構築)
 また、医療的ケアが必要な場合には看護師等、医療関係者との連携を図る。

【引用終わり】

*******************************************************

 障がいの特性に応じた特別支援教育のあり方を追求するには、様々な専門家の協力・支援が必要となる。
 関係ある専門家と緊密な連携を図って、より良い教育システム構築してゆく。
 学校内外にある人的・教育的資源の活用こそ重要である。
 (ケー)

心理的不安を取り除くための配慮

2013年04月26日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第31回目となる。

 別表5では、障がいの特性に応じた「心理面・健康面の配慮」を行うことによって、積極的に活動する方策が次のよう述べられている。
 
*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表5

○1-2-3 心理面・健康面の配慮

 適切な人間関係を構築するため、
 集団におけるコミュニケーションについて配慮するとともに、
 他の幼児児童生徒が障害について理解を深めることができるようにする。
 学習に見通しが持てるようにしたり、
 周囲の状況を判断できるようにしたりして心理的不安を取り除く。
 また、健康状態により、学習内容・方法を柔軟に調整し、
 障害に起因した不安感や孤独感を解消し自己肯定感を高める。
 学習の予定や進め方を分かりやすい方法で知らせておくことや、
 それを確認できるようにすることで、心理的不安を取り除くとともに、
 周囲の状況を判断できるようにする。

言語障害

 言語障害(構音障害、吃音等)のある児童生徒等が集まる
 交流の機会の情報提供を行う。

自閉症・情緒障害

 情緒障害のある児童生徒等の状態
 (情緒不安や不登校、ひきこもり、自尊感情や自己肯定感の低下等)
 に応じた指導を行う。
 (カウンセリング的対応や医師の診断を踏まえた対応 等)
 また、自閉症の特性により、二次的な障害として、
 情緒障害と同様の状態が起きやすいことから、それらの予防に努める。

学習障害

 苦手な学習活動があることで、自尊感情が低下している場合には、
 成功体験を増やしたり、友達から認められたりする場面を設ける。
 (文章を理解すること等に時間がかかることを踏まえた時間延長、
 必要な学習活動に重点的な時間配分、受容的な学級の雰囲気作り、
 困ったときに相談できる人や場所の確保 等)

注意欠陥多動性障害

 活動に持続的に取り組むことが難しく、
 また不注意による紛失等の失敗や衝動的な行動が多いので、
 成功体験を増やし、友達から認められる機会の増加に努める。
 (十分な活動のための時間の確保、物品管理のための棚等の準備、
 良い面を認め合えるような受容的な学級の雰囲気作り、
 感情のコントロール方法の指導、困ったときに相談できる人や場所の確保 等)

重複障害

 (視覚障害と聴覚障害)見えにくく聞こえにくいことから
 多人数と同時にコミュニケーションが取りにくいため、
 学級内で孤立しないように、適時・適切な情報の提供を保障する。

【引用終わり】

*******************************************************

 障がいのある子にとって、わかりやすい状況づくりこそ大事である。
 そうした状況により、障がいのある子も自立的に活動することになる。
 安心できる状況をしっかり作る必要がある。
 (ケー)

◆「働く」の教科書

2013年04月25日 | 日記
全日本手をつなぐ育成会で編集している「手をつなぐ」や
「ステージ」などに掲載されたものから作られた本のご紹介です。



「働く」の教科書 15人の先輩とやりたい仕事を見つけよう!

主要目次
1.「働く」を考えよう
2.「働く」ってなんだろう?
3.先輩たちの「働く」を見てみよう!

特別支援学校に通う知的・発達障害のある
高校生・中学生にむけた「仕事・職業」を考えるためのテキスト。
仕事を選んだきっかけ、働く喜び、悩み、将来の夢など
社会人となった15人の先輩たちの生の姿と声を紹介し
卒業後の「やりたい仕事」を具体的に考える。

        


昨日、中央法規出版社の方が来局してチラシを
いただきましたのでご紹介しました。
今後、育成会の催しなどがある時に紹介して欲しい
との事でしたので、これからこのチラシを目にする事が
あるかもしれません。

すぐに購読したい方は、県育成会事務局までご連絡ください(F)



障がいの特性に応じた「心理面・健康面の配慮」

2013年04月25日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第30回目となる。

 別表5では、障がいの特性に応じた「心理面・健康面の配慮」について、次のように述べている。
 
*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表5

○1-2-3 心理面・健康面の配慮

 適切な人間関係を構築するため、
 集団におけるコミュニケーションについて配慮するとともに、
 他の幼児児童生徒が障害について理解を深めることができるようにする。
 学習に見通しが持てるようにしたり、
 周囲の状況を判断できるようにしたりして心理的不安を取り除く。
 また、健康状態により、学習内容・方法を柔軟に調整し、
 障害に起因した不安感や孤独感を解消し自己肯定感を高める。
 学習の予定や進め方を分かりやすい方法で知らせておくことや、
 それを確認できるようにすることで、心理的不安を取り除くとともに、
 周囲の状況を判断できるようにする。

視覚障害

 自己の視覚障害を理解し、
 眼疾の進行や事故を防止できるようにするとともに、
 身の回りの状況が分かりやすい校内の環境作りを図り、
 見えにくい時には自信をもって尋ねられるような雰囲気を作る。
 また、視覚に障害がある児童生徒等が集まる交流の機会の情報提供を行う。

聴覚障害

 情報が入らないことによる孤立感を感じさせないような学級の雰囲気作りを図る。
 また、通常の学級での指導に加え、
 聴覚に障害がある児童生徒等が集まる交流の機会の情報提供を行う。

知的障害

 知的発達の遅れ等によって、友人関係を十分には形成できないことや、
 年齢が高まるにつれて友人関係の維持が困難になることもあることから、
 集団の一員として帰属意識がもてるような機会を確保するとともに、
 自尊感情や自己肯定感、ストレス等の状態を踏まえた適切な対応を図る。

肢体不自由

 下肢の不自由による転倒のしやすさ、
 車いす使用に伴う健康上の問題等を踏まえた支援を行う。
 (体育の時間における膝や肘のサポーターの使用、
 長距離の移動時の介助者の確保、
 車いす使用時に必要な1日数回の姿勢の変換及びそのためのスペースの確保 等)

病弱

 入院や手術、病気の進行への不安等を理解し、
 心理状態に応じて弾力的に指導を行う。
 (治療過程での学習可能な時期を把握し健康状態に応じた指導、
 アレルギーの原因となる物質の除去や病状に応じた
 適切な運動等について医療機関と連携した指導 等)

【引用終わり】

*******************************************************

 障がいゆえに生ずる心理不安に対して、安心して学習や生活に取り組める環境づくりに努めることが重要である。
 いかに障がいの特性をとらえ、一人一人にあった対応がなされるか。
 きめ細かな適切な対応を心がける。
 問題の状況を事前に予測して、問題が生ずることのない取組を行うことである。
 (ケー)

◆あんしんボックス(アグリパークZAO)

2013年04月24日 | 日記


以前にもご紹介しました『アグリパークZAO』の追加情報です。


サポーター募集のパンフ


サポーターに申し込みをすると、災害時などに役立つ
『あんしんボックス』がもらえるのですが
それをご紹介したいと思います。






中には色々な物が入っています。


白飯とお水


蔵王で育った「かぼちゃで作ったスープ」


そして、とっても大切な簡易トイレ用の
ビニールの袋と凝固剤


このボックスにビニール袋をセットすると
簡易トイレになります


非常時って、食べるのは何とか我慢できると思いますが
トイレは我慢できないですからね~


サポーター会員向けの見学会の案内


アグリパークZAOの個人、法人会員になると
体験農園(指導付き)があるそうです。
農園で、好みの野菜を栽培することができるようですよ。

アグリパークZAOの構想
第6次総合化産業を推進します。
地域の在来野菜などを原料にした災害用備蓄食品の開発・加工・販売に取り組みます。
農協・畜産・林業と観光の連携事業により、地域の活性化と雇用促進を目ざします。
バイオマス資源、再生可能エネルギー活用事業との融合を図り、農林業経営の安定化に努めます。
知的障がい者や、ひきこもり児童などの社会参加に協力し、コミュニティーの創生に取組みます。
農業体験、イベント等を通して都市と農村の交流を図ります。

以上のような事業をやるそうです。
ホームページがありますので、興味のある方は
ご覧になってみて下さいね(F)

アグリパークZA0クリックをどうぞ

個別指導をとりいれた「学習機会や体験の確保」

2013年04月24日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第29回目となる。

 別表4では、障がいの特性に応じた「学習機会や体験の確保」について、次のように述べている。
 
*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表4

○1-2-2 学習機会や体験の確保

 治療のため学習空白が生じることや
 障害の状態により経験が不足することに対し、
 学習機会や体験を確保する方法を工夫する。
 また、感覚と体験を総合的に活用できる学習活動を通じて概念形成を促進する。
 さらに、入学試験やその他の試験において配慮する。

言語障害

 発音等の不明瞭さによる自信の喪失を軽減するために、
 個別指導の時間等を確保し、音読、九九の発音等の指導を行う。

自閉症・情緒障害

 自閉症の特性により、実際に体験しなければ、
 行動等の意味を理解することが困難であることから、
 実際的な体験の機会を多くするとともに、
 言葉による指示だけでは行動できないことが多いことから、
 学習活動の順序を分かりやすくなるよう活動予定表等の活用を行う。

学習障害

 身体感覚の発達を促すために活動を通した指導を行う。
 (体を大きく使った活動、様々な感覚を同時に使った活動 等)
 また、活動内容を分かりやすく説明して安心して参加できるようにする。

注意欠陥多動性障害

 好きなものと関連付けるなど興味・関心が持てるように学習活動の導入を工夫し、
 危険防止策を講じた上で本人が直接参加できる体験学習を通した指導を行う。

【引用終わり】

*******************************************************

 学習機会を確保するには、集団構成を考慮することも必要である。
 小集団、個別による指導も重要となる。
 障がいの実情に応じて環境調整を行うことである。
 落ち着いた安定した状況の中で学習できるようにするのだ。
 複雑で混乱を招くような課題は、よく整理して提示することだ。
 (ケー)

◆親と事業所の連携の重要性(事業所協議会全国研修大会より)

2013年04月23日 | 研修会
事業所協議会ニュースに和歌山県で開かれた全国研修大会の報告が
掲載されていましたので、少しご紹介します。





第1講座 理念「親御さんの思いを知ろう(対談)」
第2講座 障害者福祉事業の現状と今後に関するアンケート報告
第3講座 事業振興と優先調達推進法
第4講座 意思決定には、本人への注意を高めることから
第5講座 どうなる?事業所を取り巻く法律・制度(厚労省)
第6講座 共生社会の一翼を担うこれからの事業所協議会
     いろいろな事業所のあり方をつかもう

ナイトセッション(懇親会の後、ほろ酔い気分で)
 「親の思いにこたえる事業所づくりをしてみよう!」
   参加者50人が8つのグループに分かれ
   「仮想事業所」を開設し、様々な規模・スタイルの
   街を想定し自らの「強み」を伸ばし、課題を克服する
   というようなグループワークを行いました。

       


この全国研修大会に参加された事業所の方々のアンケートに
興味深いものがたくさんありましたので、少しご紹介します。

第3講座 事業振興と優先調達法
明日、市役所に走ります!
具体的事例の紹介が参考になった。
  勤務時間、土日出勤問題、共同多注窓口設置など
  最近、直面している問題も多く、共感を覚えました。
迫力ある講演、参考になり大いに挑発されました。

第4講座 意思決定には本人への注意を高めることから
制度に乗っかったフワフワした事業所経営はダメ
  『戦略をもって』を古い職員にどう伝えるか・・・
  我々の意識改革が必要ですね。
多様化するニーズにどこまで答えていけるのか
  どこを目指していくかを法人として明確にして
  事業所成長に向けて取り組まなければと思った。

第5講座 共生社会の一翼を担うこれからの事業所協議会
明日からの仕事にワクワク、ドキドキが生まれました。
  お話を聞いて閃いたアイディアをどう形にするか楽しみです

ナイトセッション
「仮想事業計画」は楽しめた。
他県の方々と話ができて多くの刺激をいただきました。
自分たちの事を知る機会をつくり、やりたい事を
  出していくこと、参考になりました。

今回の研修大会は、事業所の経営者さんや職員さん向けの
研修大会だったのですが、充実した研修大会だったことがよく分ります。
第1講座で久保副理事長と対談された、
和歌山県育成会野澤宮子事務局長が
参加しての感想を書いていますので、抜粋してご紹介します。

遠くはるばるたくさんの方々に白浜まで来て頂き、
本当にありがとうございました。
こんなに大勢の方々が障害を持った子どもたちの事を真剣に
考えてくれているのだと思うと、親として安堵感と感激で
いっぱいになりました。

日頃、地方でくすぶっていて、親として何をしたらいいか分らず
いつも情けなく思っていました。
今回、事業所の皆さんにお会いでき、特にナイトセッションでは
率直な意見や思いを聞き、都会であれ田舎であれ
抱える問題にそう違いはないという事に驚き、
地域と繋がることの大切さ、声を出すことの大切さを再確認しました。
(中略)
また、「連携する」・・・育成会(親)と事業所との
パートナーシップの在り方も考えさせられました。
今後の和歌山県育成会の一つの課題として取組み
進めていきたいと思います。

多くの熱意ある方々にお会いでき、またこの地方を
知っていただき、感謝でいっぱいです。
ありがとうございました。

    


山形県の事業所協議会の会員事業所さんがこの研修大会に
参加したのかどうかの把握はしておりませんが
障がいのある本人を中心に置いて、
育成会(親の会)と事業所さんが上手に連携していくことが
とても重要なことなのだと再確認しました(F)

   

障がいの特性に応じた「学習機会や体験の確保」

2013年04月23日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第28回目となる。

 別表4では、障がいの特性に応じた「学習機会や体験の確保」について、次のように述べている。
 病弱といったことで、入退院を繰り返している場合、学習の機会が得られず学習空白が生ずる。それに伴い、著しい経験不足となったりする。
 こうしたことに配慮する対応が必要となる。
 そうしたことの指摘が次になされている。
 
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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表4

○1-2-2 学習機会や体験の確保

 治療のため学習空白が生じることや
 障害の状態により経験が不足することに対し、
 学習機会や体験を確保する方法を工夫する。
 また、感覚と体験を総合的に活用できる学習活動を通じて概念形成を促進する。
 さらに、入学試験やその他の試験において配慮する。

視覚障害

 見えにくさからの概念形成の難しさを補うために、
 実物や模型に触る等能動的な学習活動を多く設ける。
 また、気付きにくい事柄や理解しにくい事柄
 (遠かったり大きかったりして触れないもの、動くものとその動き方等)
 の状況を説明する。
 さらに、学習の予定を事前に知らせ、
 学習の過程や状況をその都度説明することで、
 主体的に状況の判断ができるように指導を行う。

聴覚障害

 言語経験が少ないことによる、
 体験と言葉の結び付きの弱さを補うための指導を行う。
 (話合いの内容を確認するため書いて提示し読ませる、
 慣用句等言葉の表記と意味が異なる言葉の指導等)
 また、日常生活で必要とされる様々なルールや常識等の理解、
 あるいはそれに基づいた行動が困難な場合があるので、
 実際の場面を想定し、行動の在り方を考えさせる。

知的障害

 知的発達の遅れにより、
 実際的な生活に役立つ技術や態度の習得が困難であることから、
 調理実習や宿泊学習等の具体的な活動場面において、
 生活力が向上するように指導するとともに、
 学習活動が円滑に進むように、
 図や写真を活用した日課表や活動予定表等を活用し、
 自主的に判断し見通しをもって活動できるように指導を行う。

肢体不自由

 経験の不足から理解しにくいことや
 移動の困難さから参加が難しい活動については、
 一緒に参加することができる手段等を講じる。
 (新しい単元に入る前に新出の語句や
 未経験と思われる活動のリストを示し予習できるようにする、
 車いす使用の子どもが栽培活動に参加できるよう高い位置に花壇を作る 等)

病弱

 入院時の教育の機会や短期間で入退院を繰り返す
 児童生徒の教育の機会を確保する。
 その際、体験的な活動を通して概念形成を図るなど、
 入院による日常生活や集団活動等の体験不足を補うことができるように指導する。
 (視聴覚教材等の活用、
 ビニール手袋を着用して物に直接触れるなど感染症対策を考慮した指導、
 テレビ会議システム等を活用した遠隔地の友達と協働した取組 等)

【引用終わり】

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 知的障がいのある子どもにとって、実際の生活の習得が大切である。
 具体的で体験的な学習活動を構成することにより、生活自立をめざすこととなる。
 (ケー)

◆言葉ってむずかしいですね

2013年04月22日 | 日記
昨日21日(日)は季節外れの雪で驚きました。
桜の花が開いてから、あんなに雪が降ったことは
これまで記憶にないように思います。

昨日のモンテディオのホーム戦も、スタジアムに積もった雪を
関係者やサポーターの方々約100名で除雪作業をして
試合ができるようになったそうです。
みなさんお疲れさまでした。そして連敗ストップ
良かったです  

      


1~2週間前の新聞の中で偶然見かけた文章
そのなかに、とても引っかかりを感じた言葉がありました。

その文章を書いた方は、生まれつき身体に障がいがあり
ほとんどのことは支援を受けながら生活しているようでした。

そして、数年前からはサービス利用がしやすくなり
以前とくらべると色々な支援を調達しやすくなった。
しかし、以前よりも支援者の顔が見えなくなった。
今、自分の背中を流しているこの人は、どんな人で
どんな気持ちで仕事をしているのかがまったく分らないのだ。
というような事が書いてありました。

私が引っかかりを覚えたという言葉は
「以前と比べると色々な支援を調達しやすくなった」
この「調達」という言葉でした。
「福祉サービス」だから「調達」という言葉を使ったのかもしれません。
一つのサービス利用に、毎回違う支援者が来るのかもしれません。
ですが、なんだかとても冷たい言葉に感じてしまいました。

支援を受ける方も人間、支援を提供してくれる方も人間です。
特に私たちの子どもたちを支援してくださる方とは
親も子も、信頼関係を持ちたいと思っておりましたので
特に引っかかりを感じたのかもしれません。

知的に問題のない身体障がいの方の支援をしてくれる
方々のほうが本人さんとコミュニケーションが取りやすいので
信頼関係も持ちやすいだろうと勝手に思っていたのですが
逆に、淡々と仕事をこなすだけの関係になりやすいということ
なのでしょうか・・・

単に言葉の使い方だけの問題なのかも知れませんが
妙に引っかかりを覚えた私です。
言葉の使い方って難しいですね・・・(F)


発達障がい等に対する情報保障

2013年04月22日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第27回目となる。

 別表3では、障がいの特性に応じた「情報・コミュニケーション及び教材の配慮」について、次のように述べている。
 特に、発達障がいのある子どもに対してどのような配慮が必要かである。

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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表3

○1-2-1 情報・コミュニケーション及び教材の配慮

 障害の状態等に応じた情報保障や
 コミュニケーションの方法について配慮するとともに、
 教材(ICT及び補助用具を含む)の活用について配慮する。

言語障害

 発音が不明瞭な場合には、代替手段によるコミュニケーションを行う。
 (筆談、ICT機器の活用等)

自閉症・情緒障害

 自閉症の特性を考慮し、視覚を活用した情報を提供する。
 (写真や図面、模型、実物等の活用)
 また、細かな制作等に苦手さが目立つ場合が多いことから、
 扱いやすい道具を用意したり、補助具を効果的に利用したりする。

学習障害

 読み書きに時間がかかる場合、本人の能力に合わせた情報を提供する。
 (文章を読みやすくするために体裁を変える、拡大文字を用いた資料、
 振り仮名をつける、音声やコンピュータの読み上げ、聴覚情報を併用して伝える 等)

注意欠陥多動性障害

 聞き逃しや見逃し、書類の紛失等が多い場合には伝達する情報を整理して提供する。  (掲示物の整理整頓・精選、目を合わせての指示、
 メモ等の視覚情報の活用、静かで集中できる環境づくり 等)

重複障害

 (視覚障害と聴覚障害)障害の重複の状態と
 学習の状況に応じた適切なコミュニケーション手段を選択するとともに、
 必要に応じて状況説明を含めた情報提供を行う。
 (補聴器、弱視レンズ、拡大文字、簡単な手話の効果的な活用 等)

【引用終わり】

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 障がいの特性に応じた情報提供によって、学習・生活が進展する。
 混乱を来していた生活を、安定的なものにすることができる。
 学習のつまずきを段階的に解消する方向へもっていける。
 そして、自分の得意を伸ばす。
 障がいの特性に合った配慮について、広く理解してもらう。
 (ケー)

情報・コミュニケーション及び教材の配慮

2013年04月21日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第26回目となる。

 別表3では、障がいの特性に応じた「情報・コミュニケーション及び教材の配慮」について、次のように述べている。

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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表3

○1-2-1 情報・コミュニケーション及び教材の配慮

 障害の状態等に応じた情報保障や
 コミュニケーションの方法について配慮するとともに、
 教材(ICT及び補助用具を含む)の活用について配慮する。

視覚障害

 見えにくさに応じた教材及び情報の提供を行う。
 (聞くことで内容が理解できる説明や資料、拡大コピー、
 拡大文字を用いた資料、触ることができないもの
 (遠くのものや動きの速いもの等)を確認できる模型や写真 等)
 また、視覚障害を補う視覚補助具やICTを活用した情報の保障を図る。
 (画面拡大や色の調整、読み上げソフトウェア 等)

聴覚障害

 聞こえにくさに応じた視覚的な情報の提供を行う。
 (分かりやすい板書、教科書の音読箇所の位置の明示、
 要点を視覚的な情報で提示、身振り、簡単な手話等の使用 等)
 また、聞こえにくさに応じた聴覚的な情報・環境の提供を図る。
 (座席の位置、話者の音量調整、机・椅子の脚のノイズ軽減対策
 (使用済みテニスボールの利用等)、防音環境のある指導室、
 必要に応じてFM式補聴器等の使用 等)

知的障害

 知的発達の遅れに応じた分かりやすい指示や教材・教具を提供する。
 (文字の拡大や読み仮名の付加、話し方の工夫、文の長さの調整、
 具体的な用語の使用、動作化や視覚化の活用、
 数量等の理解を促すための絵カードや文字カード、数え棒、パソコンの活用 等)

肢体不自由

 書字や計算が困難な子どもに対し上肢の機能に応じた教材や機器を提供する。
 (書字の能力に応じたプリント、計算ドリルの学習にパソコンを使用、
 話し言葉が不自由な子どもにはコミュニケーションを支援する機器
 (文字盤や音声出力型の機器等)の活用 等)

病弱

 病気のため移動範囲や活動量が制限されている場合に、
 ICT等を活用し、間接的な体験や他の人とのコミュニケーションの機会を提供する。
 (友達との手紙やメールの交換、
 テレビ会議システム等を活用したリアルタイムのコミュニケーション、
 インターネット等を活用した疑似体験 等)

【引用終わり】

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 障がいのある子どもたちは、円滑にコミュニケーションをとるのが難しい。
 それを補う工夫と配慮が必要である。
 より良いコミュニケーションを図ることで、障がいのある子も、障がいのない子も、安定した関係づくりが可能となる。
 より良い信頼関係を築くことになる。
 (ケー)