山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

インクルーシブ教育システムの構築に向けた「基礎的環境整備」の充実

2013年04月07日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書が、
 文部科学省「初等中等教育分科会」より平成24年7月23日付けで発表された。
 その報告概要を項目ごと続けて紹介している。

 その第12回目。
インクルーシブ教育システムの構築では、財源を確保することが重要である。
 そして、各自治体において「基礎的環境整備」がなされなければならない。
 以下にその必要性が述べられている。 

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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告) 概要

3.障害のある子どもが十分に教育を受けられるための合理的配慮及びその基礎となる環境整備

(2)「基礎的環境整備」について

•「合理的配慮」の充実を図る上で、
 「基礎的環境整備」の充実は欠かせない。
 そのため、必要な財源を確保し、
 国、都道府県、市町村は、
 インクルーシブ教育システムの構築に向けた取組として、
 「基礎的環境整備」の充実を図っていく必要がある。

•共生社会の形成に向けた国民の共通理解を一層進め、
 インクルーシブ教育システム構築のための
 施策の優先順位を上げていくことが必要である。

【引用終わり】

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 インクルーシブ教育システムを構築するには、いろんな条件整備が必要になってくる。
 ① 財源の確保
 ② 「基礎的環境整備」
 ③ 共生社会に対する国民の共通理解の推進
 ④ インクルーシブ教育システム構築施策の優先順位を上げる
 多くの人が納得する手立てが求められている。
 多くの課題を抱える日本社会にあって、インクルーシブ教育システム構築によって、より良い社会が創造できるはずである。
 こうした考えがコンセンサスになるよう努力するのが育成会の運動の一つである。
 それが一人一人の会員にも見える運動にしていく必要がある。
 (ケー)