山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

教員にとって発達障害に関する一定の知識・技能は必須

2013年04月14日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書が、
 文部科学省「初等中等教育分科会」より平成24年7月23日付けで発表された。
 その報告概要を項目ごと続けて紹介している。

 その第19回目。

 インクルーシブ教育システムの構築には、すべての教員が、特別支援教育に関する一定の知識と技能を有することが必要である。
 そのことの説明が次に述べられている。 

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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告) 概要

5.特別支援教育を充実させるための教職員の専門性向上等

(1)教職員の専門性の確保

•インクルーシブ教育システム構築のため、
 すべての教員は、特別支援教育に関する
 一定の知識・技能を有していることが求められる。
 特に発達障害に関する一定の知識・技能は、
 発達障害の可能性のある児童生徒の多くが
 通常の学級に在籍していることから必須である。
 これについては、教員養成段階で身に付けることが適当であるが、
 現職教員については、
 研修の受講等により基礎的な知識・技能の向上を図る必要がある。

•すべての教員が多岐にわたる専門性を身に付けることは困難なことから、
 必要に応じて、外部人材の活用も行い、
 学校全体としての専門性を確保していくことが必要である。

【引用終わり】

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 小学校・中学校教員免許状を取得するには、「介護等体験」が義務付けられている。
 福祉施設及び特別支援学校で7日間の介護等のお手伝いをする現場体験を行うのである。そうした体験によって、障がいのある人たちや高齢者に対する理解を得られるようにするという意図がある。
 貴重な体験といっていい。
 教員一人一人にとって、障がい者等についてよく理解しておくことの意義は大きい。
 学校現場もさまざまな課題を抱えている。
 いじめ、体罰、学級崩壊等、そうした課題解決において、インクルーシブ教育システム構築の取組は新たな解決策といっていい。
 (ケー)