山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

心のバリアフリー推進員養成研修会のご案内

2016年06月29日 | 権利擁護
山形県障がい福祉課より「心のバリアフリー推進員養成研修会」のチラシをいただきました。

今月初めにビッグウイングで開催された「県民大会」でも
推進員の認定書の授与式が行われておりましたが、
この研修会をさらに続けて、障がいを理由とする差別を解消し、
誰もが共に生きる社会を目指しましょう!ということです。










会場は圏域ごとに総合支庁で行われるようです。
福祉に携わっている方々は「障害者差別解消法」が施行されたことや
山形県でも条例ができたことは知っておられると思いますが、
本当に差別を解消したい場合は、一般の方々に知っていただかなくてはなりません。
そのためにも、この養成研修を利用していただきたいものだと思います。

ご訪問ありがとうございます。事務局(F)



障害者差別解消法(内閣府パンフレット)

2016年06月15日 | 権利擁護
今年度の4月1日より
「障害者差別解消法」が施行されております。
先日6月2日(木)に開催された「県民大会」の資料として
参加者に配布された内閣府のパンフレットをご紹介します。















差別解消法は施行されていますが、この法律ができたことを関係者以外の一般の方々に
どれだけ知ってもらえるか、という事が重要になってくると思います。

私たち関係者も、パンフレットができて配布されたらそれでOKと思わずに
何らかの啓発活動を行っていかないといけないのだと思います。


ご訪問ありがとうございます。事務局(F)


障がいのある人もない人も共に生きる社会づくり「県民大会」

2016年05月18日 | 権利擁護
本日、山形県障がい福祉課の方からチラシをいただきました。
先日、ご紹介しました「県民大会」のご案内です。


先日ご紹介した時には、内閣府から派遣された
又村あおいさん、南雲明彦さん、というとても有名な方のお名前だけでしたが、
県内からのパネリストも決まったようです。

新たに決まりましたのは、平間みゆきさん、木村久夫さんです。
お2人とも、育成会とはとてもつながりが強い方々です。

平間みゆきさんは、昨年度も今年度も、県育成会が主催する研修会の講師をお願いしております。
今年度は10月に新庄市で「差別解消法と虐待防止」についてお話をしていただきます。
平間さんご自身が障がい当事者ということもあり、私たち親にとってもハッとさせられるような
視点からお話をしていただけます。

木村さんは、寒河江市のさくらんぼ共生園の園長ですが、寒河江市手をつなぐ育成会の
事務局も引き受けていただいており、様々な研修会などでもお世話になっております。
いつも穏やかな語り口なのですが、いつも周りがおどろくようなチャレンジをされている方で
今回もどのようなお話が聞けるのかとても楽しみです。

このチラシと申込書は、明日開催される『県手をつなぐ育成会総会』の時に
出席された県内支部育成会(親の会)の代表の方々にも配布させていただきます。

地元育成会(親の会)の会員の方々へのご周知をお願いいたします。

ご訪問ありがとうございます。事務局(F)

差別解消の条例が山形県でもできました!

2016年04月05日 | 権利擁護
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今日届きました。
差別解消条例(縮小版)

山形県障がいのある人もない人も共に生きる社会づくり条例が、
「障害者差別解消法」の施行とともに
4月1日から施行されたという通知です。

差別解消条例 (2)


差別解消条例 (1)


差別解消条例 (3)

条例と、条例の概要も来ております。

山形県手をつなぐ育成会のHPから本日中に条例を見ることができるように準備しておりますので、
ぜひ、そちらをご確認いただきますようお願いいたします。


山形県手をつなぐ育成会ホームページ


ご訪問ありがとうございます(F)

重度の知的しょうがい者はETCカードを作れるのか?

2015年10月13日 | 権利擁護
2ヶ月ぐらい前になってしまいますが、このブログでETCカードの障害者割引について
触れたことがありました。

その時は、ETCカード以前に、二十歳を過ぎた知的障がい者が自分名義の口座を作ることが
できるのかどうか、という事も問題になっていました。

ある、大手の銀行さんからは、『「成年後見人」でないと、親でも口座開設はできない!』
と言われたことがキッカケでした。

アレンジフラワー1

でも、さまざまな金融機関に問い合わせたり、
県外の育成会事務局にもご協力いただいたところ、
本人名義の口座は、親が代わりに開設することはそう難しくはないことが分かってきました。

さて、次の段階にすすみますが、、ETCの障害者割引を受けるには!
という問題に入っていきます。
未成年のときは家族名義のETCカードでも障害者割引が適用されていたのが、
二十歳を過ぎると、障害者本人の名義のカードが必要だ、ということになります。

カードを作るということになると、今度は銀行ではなく、カード会社(クレジット会社)の
審査が必要になってきます。
そこで一番の問題はカード申込書は本人の『自署』が前提だということです。

さて、自分でカードの申請書に自署で書き込んで申込みできる知的障がい者はどれほどいるでしょう。
おそらくホンの少人数ではないかと思います。
そして、そこまで自力でできる本人さんは、知的障がい者だと分からないくらいの人だと思います。
その他の知的障がい者は、他人の支援なしでは無理だと思いますし、
文字の書けない人もかなりの人数になると思います。
実際にこの時点で、申請を諦めているご家族がほとんどのようでした。

ETCカードの障害者割引を利用しなくても、高速の料金所で療育手帳を提示すれば
障害者割引はしていただけますが、これからどんどんETCカードを普及させて行こうという
社会の流れに乗れないことになってしまいますし、実際に療育手帳を提示して
本人確認と申請されたナンバーの車かどうかの確認をしてもらうことは少々時間もかかります。

ある県の育成会でもこの話題を取り上げてくださったそうですが、
人によっては、県外の医療機関に通院している場合もあるので、
ETCカードで割引が利用できるととても助かるのだけれど・・・
という声も結構あったそうです。

アレンジフラワー2

前置きが長くなりました( ^^) _旦~~
それで、結局カードは作れるのか?ということになりますが、
作れるようです!

ここの事務局の近くにある郵便局の局長さんにこの話をしたところ、
「ちょっとFさん、私にこの話追いかけさせてもらっていいですか?」
と言っていただきました。

そして、JPカードへ問い合わせをしてくださったとの事です。
そこでは、VISAカード・マスターカードを取り扱っているという事で
そこのカード会社について、ということになりましたが・・・

結論としては、「家族会員」という制度があるようで、
それだと引き落とし口座は家族名義になるけれども、
カードの名義は障がいのある本人の名義で作れるのだそうです。

ただ、それは郵便局の窓口で申請するということはできずに
専用の申し込み用紙を郵送していただいて、それに書き込んで(もちろん代筆で大丈夫)
書類を送り返せば、カードは作れるという事でした。

申込用紙はどこに連絡して送ってもらえばいいのかをお聞きしたところ、
郵便局の窓口で、「ETCカードの障害者割引をしたいので『家族会員』の申し込みの
書類を取り寄せて欲しい」といって、我々を利用してください。

と言っていただきましたヽ(^。^)ノ有難い話です。

今回のことで感じたのですが大きな銀行とか、中央郵便局のように大勢の職員がいて
大勢のお客さんを扱っている所よりも
地元に密着している、小さい郵便局などの方がずっと親切に対応して下さる。
ということでした。それは、他県の育成会からも聞こえてきた話です。

ということは、お住まいの地域にある近くの郵便局や職員さんのそれほど多くない銀行で、
自分たち家族を知ってもらっているということが重要になってくるのかもしれません。

今回はVISAカードとマスターカードということで調べていただきましたが、
他のカード会社だって同じ制度はあると思われます。

窓口で簡単に手続きできない事は残念ですが、
こんな手続きをとおして、障害者家族が地域に住んでいるという事を
知ってもらうことも出来ますし、そのあとちょっと目をかけてもらえるかもしれませんので
手続きに行ってみるのも悪くないかもしれませんね。

ご協力いただいた各県の育成会さん、郵便局の局長さんありがとうございました。



ご訪問ありがとうございます(F)


利用者本位の支援と障害者虐待防止

2015年07月11日 | 権利擁護
なんか見出しだけ見ると、まるで愛泉会の井上常務か
庄司園長のブログと間違えそうですが(´・ω・`)
(F)の書き込みです(*´з`)

アレンジフラワー1


国立のぞみの園さんからニュースレターを送っていただいております。
今回送っていただいたニュースレターの見開きを読んで驚きを隠せませんでした。
それはなぜかというと、のぞみの園で発生した虐待と疑われる事案を
このブログの見出しと同じ題名で遠藤理事長が書いていらしたからです。

施設というものはどうしても、自分のところで起こった不適切な事案は
霞がかかったようにしか話をしないものだと(私の偏見です)思っていたので
驚きが大きかったのかもしれません。


まず、支援の原点から書かれておりました。
要約して引用します。
そもそも支援の原点は、利用者の人権を擁護することですが、入所支援については、
1.外部の人の目が届きにくいこと
2.一人ひとりの利用者のニーズに丁寧に対応するには職員体制が必ずしも十分でないこと。
3.先輩職員の不適切な支援がそのまま受け継がれるおそれがあること。
4.職員の専門性が低いと利用者の問題行動を力で制止しがちになること。
など、障害者虐待が発生する素地があると考えられることがあることから、
障害者虐待防止について十分に配意する必要がある。

3.を読んだとき、千葉県袖ケ浦の虐待死亡事件を思い出して吐き気がしました。

そして、実際に起こった不適切な事案の内容に入っています。
生活寮の一つにおいて、車いすを揺らして入浴したいことを伝えていた利用者の頭をA職員が叩いているところを目撃したとしてB職員が上司に報告したが、叩いたとされるA職員は転倒回避のため頭を押さえていたと主張した事案です。
このような事案が発生した場合は、障害者虐待防止法に基づき市町村への通報が必要と考えられますが、現場のあいまいな判断などのために高崎市への通報が半年以上も遅れる事態になりました。


その後、のぞみの園さんでは、第三者委員会を設置したり、
職員への事案の説明と虐待防止に関する職員研修を全職員対象に
何度も行っているようです。

そして、通報をうけた高崎市は、障害者総合支援法に基づき
のぞみの園の監査を実施し、その結果を通知してきたようです。

報告書は5ページにもわたってあったようですが、
要約すると「虐待の事実があったかどうかの認定はできなかった」が、
利用者の人権擁護や虐待防止などに関する取り組みが不十分であるので
研修などを通じて職員の人権意識を高めるとともに利用者支援の知識や
技術の向上を図ること、職員の利用者支援に対する相談および援助の
体制を整えるなど、人権侵害を防止する体制や手法を講じること、
などと共に、「虐待と疑われる事例を発見した時は、速やかに通報してください」
という指摘もあったそうです。
これは、事案が起こってから6ヶ月以上も通報が遅れていたからのようです。

読んでいるうちに、いろいろな感情が渦巻いてきました。
強度行動障害の人の支援について、他施設に対し研修会を開催するほどの
のぞみの園でも、虐待と疑われる行為が起こってしまうのだ、という残念な思いと
どの程度に利用者の頭を叩いたのかは解りかねますが、その行為を見つけたら
きちんと上司に報告することができる職員がいること。
それでも現場サイドの曖昧な対応で通報が半年もされなかったとこ。
また、その程度(どれくらいの感じで叩いたのかは解りませんが)でも、
たとえ半年遅れたとしても高崎市に通報したということ。

これを読むだけで、同じ施設内でも様々な人のさまざまな思惑が
ぐるぐると駆け巡っていたのだろうと推測できます。

また、第三者委員会からは、この事案の他にも、
同じ時期に同じ生活寮で発生した事案も検討対象とされたそうです。
その事案もご紹介します。
利用者が食べ物をわしづかみにして口に入れたため
A職員が喉詰めをしないようにとっさに食べ物を叩き落とそうとしたところ、
利用者の頬を叩いてしまった



う~ん、利用者の家族という同じ立場の私は、このA職員は危険な気がしますが・・・
皆さんはどう思います?
車いすを揺らしている利用者の転倒防止なら、頭ではなく車いすを押さえて欲しいですし、
食べ物を叩き落とすなら、顔ではなく手や腕を押さえればいいのではないでしょうか。

いずれにしろ、施設内で起こった「不適切な支援の事案」を隠さず、
潔く公にしてくれたのぞみの園は、これからもっと良い支援をしてくれる施設になると思いますし、
なってもらわなければならないと思います。

とりとめなくダラダラと書いてしまいましたが、
どうしても閉鎖的になってしまう施設のなかを、
いかに風通しよくすることができるのか
私たち親も考えないといけないのかもしれません。
支援の大変な子を見てもらっているのだから少々のことがあっても何も言えない、
という考えを変えていかないとならないのかもしれませんね。


ご訪問ありがとうございます(F)

山形市手をつなぐ育成会会報から

2015年07月06日 | 権利擁護
山形市手をつなぐ育成会より会報が届きました。

山形市育成会会報1  山形市育成会会報2 ←クリックで拡大

その中には、6月11日に行われた地域活性化事業の研修会
「きょうだいと親のコミュニケーション学習会&おしゃべり相談会」に
参加して下さった会員さんからの記事も掲載されています。
研修会に参加した感想がありました。(好評で良かったです!)

研修会当日の写真



それから、伊豆田会長の手記や手をつなぐサロンの両方に
メディアの報道や、機関紙「手をつなぐ」にも取り上げられた
千葉県袖ケ浦の養育園と、山口県下関の大藤園の虐待事件について書かれておりました。

この報道は、私たちのような親たちにとってはスルー出来ない事件になります。
このような事件が幾度となく報道されるたびに親たちは胸を締め付けらる思いになります。
この逮捕された職員たちも最初から虐待をしようとこの世界を選んだのではないことは
私たち親も充分にわかっています。
障がいのある人の生きづらさを理解し、社会の中の一人として生きていけるように
支援したいとの思いがあって、この大変な福祉の世界に入ってくれたのだと思います。

このような残念な事件を引き起こさないためにはどうすればいいのか、
全国手をつなぐ育成会連合会では「虐待を生む要因である閉鎖性を解消し、
風通しのよさを保つためには家族などが定期的に訪問することが有効です」
と提言しています。
伊豆田会長や手をつなぐサロンに参加した親たちも真剣に考えたようです。

他施設(事業所)どうしの職員交流等も有効なのでは?という意見に
賛同の声が相次いだそうです。
他の事業所の良いところを吸収し、疑問に思うところは是正するなど、
常に研鑽していく姿勢が必要ではないかとの事です。

また、職員の方々にやりがいを持って関わってもらうためにも
子どもたちの成長と幸せを職員のみなさんと一緒に願う保護者側の姿勢も
大切なのではないかという意見も出たそうです。


そして、虐待は施設でだけで起こっているだけではありません。
家庭の中でも、社会に出たらこれでは通用しない、
もっとちゃんとさせなくちゃ!というように
これはしつけなんだ、と自分に言い聞かせ、徐々にしつけと虐待を
履き違えてしまい、わが子を苦しめてしまう親もいるようです。

障がいのある本人にとってはどちらにしても辛いことではないでしょうか。
このような事にならないためにも、親も事業所の職員さんもいまいちど
冷静に自分の足元から見なおしてみるということが必要なのかもしれません。


ご訪問ありがとうございます(F)

障害者権利条約  外務省

2015年06月17日 | 権利擁護
全国手をつなぐ育成会連合会を通して、外務省で作られた
「障害者権利条約の啓発パンフレット」が届きました。


ページを開くと、まずは「わかりやすい版」から書かれています。
「障害者の権利に関する条約」の締結
★障害者の権利に関する条約(障害者権利条約)とは
★障害者権利条約ができるまで
等々・・・漢字にはすべてルビがふってあり、
文章もわかりやすく書かれているようです。

そのあとに、一般向けの説明のページに入り
条約の主な内容の説明があったり、
条約に関する日本の取り組みについての説明もあります。

そして、そのあと条約が書かれていますが、
日本語と英文と両方同じページに並べて書かれてありました。

障害者権利条約についての詳細は下記のホームページからご覧いただけます。

     障害者権利条約 外務省



ご訪問ありがとうございます(F)

「知的障害者理解と権利擁護」 警察版

2015年06月10日 | 権利擁護
さて、今日はもう一つ投稿です!
全国手をつなぐ育成会連合会 権利擁護センターで作った冊子が届きました。

知的障がい者は、その障がい特性により犯罪に巻き込まれたり、犯罪を犯したり
ということが少なくありません。
刑務所の中に服役している人の中にも知的障がい者が多くなっているそうです。
冊子の中に書いてありましたが、新受刑者の23%の人がIQ70未満といわれており、
ボーダーと言われるIQ80未満まで広げると46%にもなるそうです。

どうしてそんなことになっているのでしょう。

実際に犯罪を犯した人のほとんどは不起訴・起訴猶予・
略式手続による罰金で終了し、公判請求されるのは7%に過ぎないのだそうです。

ではどうして知的障がい者の受刑者が多いのか・・・
問題は、軽微な犯罪を何度も繰り返していることにより
実刑が課せられていることが多いようです。

執行猶予になる人たちは、財力(被害弁償)、人脈(身元引受人)、知能(謝罪表現)
がある人、つまり家族や仕事があり、経済的に豊かで、弁護士に頼みやすく
被害弁償で示談を得やすく、コミュニケーション能力がたかくて
自己弁護や必要な謝罪ができる人たち。
≪「2円で刑務所、5億で執行猶予」浜井浩一-2009年≫

つまり、自分を守ることが苦手で、軽微な犯罪を起こしてしまい
同じ行動を繰り返す、家族の支援が弱い知的障がい者は
実刑になってしまうという事だそうです。


見出しを貼りましたが、見にくいですね・・・
第1章 共通理解のために
第2章 警察に「知ってほしい」こと
第3章 親として「知っておきたい」こと
第4章 連携先・さまざまな活動例・資料等

となっています。

第4章には、滋賀県警察官研修への協力として
2012年の「取り調べの可視化」以前の2010年から
育成会の役員が、警察学校の「新任警察官研修」等で、
知的障害に対する理解を求めてお話をさせていただいていることが載っていました。


軽微な罪を重ねて実刑判決をうけている知的障がい者が多い
ということが分かりましたが、はたして刑務所に入ることで
知的障がい者の更生ははかれるのか?という事だと思います。
刑務所に入れば、法を守ることを理解するようになれるのでしょうか?

「共通理解」のところには、
刑罰?福祉?どちらが知的障がい者のためになる?
との見出しもあります。
本人の更生になり、社会も理解するにはどうすればいいのかを
考える事ができるように書かれている冊子です。


さて、全国手をつなぐ育成会連合会 権利擁護センターからの通達ですが
この冊子を県内の警察署へ、各市町村の育成会の方が直接訪問し、
冊子の趣旨を説明して渡すようにとの事です。

という事で、さっそく県手をつなぐ育成会では、本日、佐々木副理事長と黒木事務局長が
山形県警察本部にお伺いし、担当の方とお会いして冊子をお渡しする段取りをとりました。

今後、各警察署がある山形市、上山市、天童市、村山市、寒河江市、尾花沢市、新庄市
庄内町、酒田市、鶴岡市、長井市、小国町、南陽市、米沢市、
の各育成会あてに
冊子2部(1部を警察署に、残りの1部は育成会用)と共に依頼書をお送りいたしますので、
各警察署に訪問し、冊子の説明と共に担当の方にお渡しいただきたいと思います。

なお本日、佐々木副理事長と黒木局長が県警察本部にお伺いした際に、
各警察署のどの部署に行けば対応していただけるのかをお聞きしてくるつもりでおります。
その情報をもとに警察署への訪問をお願いいたします。


ご訪問ありがとうございます(F)

障害年金認定の地域格差について検討会(全育成連合会)

2015年06月03日 | 権利擁護
昨日、全国手をつなぐ育成会連合会から資料が届きました。

「精神・知的障害に係る障害年金の認定の地域格差に関する専門検討会
ヒアリングにおける意見提出」

ということで、連合会の久保厚子会長名で届きました。

先月、山形県内の各市町支部育成会あてにアンケートを取らせていただいた結果では
県内では障害年金の不支給に関する問題は聞こえていない、という回答がほとんどでした。
しかし、この連合会の資料をみますと本当に地域によってかなりの格差があるようです。

4月号縮小版 今月の問題になっていました。


年金の申請時の課題としては、
初診日特定が難しい・医師に断られる・窓口の対応が不適切・説明会が必要
などというものがあり、申請時の窓口対応で
「申請してもどうせ年金はもらえませんよ」と
申請を拒否され、申請をさせてもらえなかったというような問題まであるようです。

その他、同程度の申請に対して地域により、支給されなかったり
結果が低く判定されたりするところもあるようです。
それから、一般就労をすると不支給の判断がされるというところも見受けられます。
人により見直しの期間が大幅に違う場合もあります。

この場合は、診断書を書いてもらうのにも結構な金額が発生しますので
少ない年金から費用を出すことの負担が大きいという問題もでています。

久保厚子会長と又村あおいさんのヒアリング補足意見として書かれておりましたが、
知的障害は生来の障害であり、原則として20歳を過ぎた人の
知能指数が変動することはありません。
(経験を積むことで生活力が高まることはあります)
精神障害については精神保健福祉手帳も2年に1度の更新がありますが
これは病状の変動があることを前提としていることを示しています。
医学分類上、精神障害の中に知的障害が含まれる規定になっていることは
事実ですが、障害基礎年金の認定に関しては、病状の変動を前提とした
精神障害とは異なる認定基準を検討すべきではないでしょうか。


そして、久保会長と又村さんの補足にもこのように書いてありました。
今後はこのようなばらつきが無いような仕組みが不可欠です。
その時、認定基準が低い方に標準化されることの無いように、
地域での暮らしが成り立つように標準化されることが求められます。

(少々短くしていますし言葉は変えていますが内容を変えることはしていません)

まさしくその通りなのだと思います。
その他にもいろいろと書かれておりましたが、
判定機関によって地域格差がこれほどあるという事はおかしいです。

山形県手をつなぐ育成会でも地域活性化事業として
「障害基礎年金」の研修会を続けていますが
不支給という事例がさほどありませんので、それ以外の
手続きをやりやすくする方法などの研修内容でした。

今後ともこの研修会が不支給にならないための申請の仕方というような
困った内容にならないように心から願っています。



ご訪問ありがとうございます(F)

また虐待の報道です(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

2015年05月16日 | 権利擁護
「手をつなぐ」の内容紹介で千葉県袖ヶ浦の虐待事件の裁判の証言を
紹介したばかりですが、今日もまた埼玉県の障がい者通所事業所で
男性職員による利用者への虐待事件あった事が報道されました。

男性利用者の裸の写真をトイレの中で撮影して
その写真をLINEで同僚に送っていた、らしいです。
その職員の元同僚(女性)の話によると、その他にも
その男性職員は以前からいうことを聞かない利用者の
腹を蹴ったり、マイクロバスに閉じ込めっぱなしにしたりしていたそうで、
ほとんどの同僚は暗黙の了解をしていたそうです。
その女性元同僚は「私のように言う人はいなかった」と言っていました。

暗黙の了解ってなんだよそれ!
と家族は思ってしまいますが・・・
どこの施設でもこの暗黙の了解とか、見て見ぬふり、とか
ないとは言えないと思います。

先輩がやっているのだから口出しできないとか
先輩がやているのだから少々のことをやっても大丈夫だろうとか
人間ならおそらく誰にでもある心の弱さや心の闇が
問題を大きくしてしまうのだと思います。

そして、親や家族も本人の異変をうすうす感じていたとしても
その事業所に通う事ができなくなると困ってしまう、という気持ちがあったり、
大変な子を預かってもらっているのだから少々のことは仕方がない、
と思ってしまっている事も、このような事件がなくならない理由の1つかもしれません。
でも、家族は言う事を我慢していればいいだけですが、
一番辛い思いをしているのは誰ですか?
味方のはずの家族も知らんぷりをしたらどうなりますか?
家族をも信頼することができなくなるほど悲しい思いをするのは誰ですか!
反発して荒れる事でしか自分を表現できなくなる本人は可哀想ではないのですか?!

たとえ虐待していた犯人がその事業所からいなくなってしまったとしても
一度荒れてしまった心はすぐには安定しません。
本当に元に戻るには何年もかかる場合もあると思いますし
嫌な思いはトラウマになってフラッシュバックしたりします。

以前にも、一度書いたことがありますが、
私たちの子どもたちをストレス解消の道具に使うな!!!!!

とにかくこんなに腹の中がムカムカするような事件は
もう本当に勘弁してほしいです。


サービスを選べるようにはなりましたが・・・・

2015年05月11日 | 権利擁護
今年度の地域活性化事業の研修会のことで新庄市に行ってきました。

白つつじ2

先日、新庄養護学校のPTA会長(育成会の会員)から連絡がはいりまして、
「PTAの保護者研修に育成会地域活性化事業の研修会を利用したいから相談したい」
という申し出でした。

若い会員が不足している育成会としては、
育成会を知ってもらうとても良い機会になりますし、
大変ありがたいおはなしです。
PTAの研修会を担当する文化部の部長も
育成会の会員さんなので話がトントンと進みました。

待ち合わせ場所に行くと、PTA会長、文化部長の他にPTAの理事の方々もいて
とても和やか・・・イヤにぎやかに楽しく話し合いが出来ました。


久しぶりに後輩のお母さんたちと話をしているなかで、
差別について事例を集めている途中にも感じていたモヤモヤ、
私の次男がまだ学校に行っていたころに感じていた
モヤモヤがまた私の中で復活してきました。

現在、福祉サービスの種類も増えてきましたし
サービスを提供する事業所も増えてきました。

そして、私たちは必要なサービスを選ぶことができ、
事業所を選び、契約をしてサービスを利用するようになっています。

一見すると、利用者とサービス提供者とは平等な立場にいるように見えます。
でも、差別の事例を読んだり、実際に後輩お母さんたちと話をしていると
依然として事業所から選ばれているという事実は否めません。

このサービスを利用したい、と事業所にいくと、
お宅のお子さんをウチで支援するのは難しいので契約はできません。
とハッキリ断られてしまったという話もありました。
また、契約して利用はしているが、早く迎えに来て欲しいという
連絡がしょっちゅう入り、どこにも出かけることができずに
自宅で待機をしていなくてはならない。
など、何のためにサービスを利用しているのかが分からないような
話もありました。

どんな人たちがこのような目に合っているか、
たぶん、お気づきになられている人も多いのではないかと思いますが
障がいの程度が重くて手がかかる人たちだと思われます。
支援する方の立場になれば、支援が難しくてやっかいな人たちです。

おとなしくて指示もよく通って言うことを聞いてくれる障がいのある人の方が
支援しやすいのは親だってわかります。

でも、わたしたち親にしてみれば、大変だからこそ人の手を借りたいのです。
親だけで子どもを抱え込んでしまうと共倒れしてしまいそうだからです。


わたしたち親は、障がいのある人をきちんと理解できていない
一般社会の人の差別からも子どもを守らなければならないのに、
障がい特性をよく理解していて、障がいのある人を支援することを
職業としている人たちからもさらに差別を受けなければならないのでしょうか。

サービス提供事業所も経営していかなければならないことは分かります。
赤字がかさんで事業所運営ができなくなってしまっては、
それこそ、わたしたちも困ってしまいます。
ですが、その職業を選んだ一番の根っこの気持ちは何だったのか
もう一度思い出していただきたいと思ってしまいました。


ご訪問ありがとうございます(F)

利用者からの苦情にきちんと対応していますか?

2015年04月27日 | 権利擁護
貴事業所や法人において、
利用者からの苦情や要望が出された時、
キチンと対応をし、
解決への取り組みを進めていらっしゃいますか?


運適縮小版
山形県福祉サービス運営適正化委員会からパンフレットをいただきました。
今回は、利用者向けではなくて福祉サービスを提供している事業所さん向けのようです。

【社会福祉の経営者は、常にその提供する福祉サービスについて、
利用者等からの苦情の適切な解決に努めなければならない】
           (社福法第82条)



パンフレットをめくってみると、ほほぅなるほど!と思えることが書いてありました。
要約して書いてみたいと思います。

苦情という言葉は、事業者に対する不平・不満、
トラブルの問題と考えられがちで、マイナスイメージがありますが、
福祉サービスとは、利用者の暮らしの様々な困難(福祉ニーズ)を
解決していく営みです。
そのため、苦情を表面的に不平・不満と捉えるのではなく
「利用者の福祉に対する意思表示、福祉ニーズの表現」
としてとらえることが大切です。

ということだそうです。
私たちの子どもが利用者ということになりますが、
私たちの子どもたちは、自分で事業者に不平・不満を直接訴えることが
難しい人が多いので、代わりに親が代弁する必要があったりします。

そうなると、苦情を言いだしにくかったりする場合も多いことと思います。
ですが、一番困っているのは大事な子どもたちなのだという事を
もう一度考えて、子どもが今後とも暮らしやすい環境を整えてあげる手立てとして
事業者の方へ意思表示をすることも必要なのだと思います。

今回のパンフレットは、「山形県手をつなぐ育成会事業所協議会」の
会員になっていただいている事業所へお送りさせていただきます。


ご訪問ありがとうございます(F)

手出しは無用ケガするぜ!

2015年04月25日 | 権利擁護
少しばかりの敬意と尊厳が欲しい!
少しばかりの敬意と平等が欲しい!


権力者はみんなペテン師だ
俺たちを閉じ込める!



フィンランド発のドキュメンタリー映画
「パンクシンドローム」観てきました!
公開最終日にようやく見に行くことができました。
知的障害者4人のパンクロックバンドの日常を追った映画です。
最初に書いた言葉は、彼らのバンドの歌詞です。
まさに魂の叫びだと思いました。

フィンランドと言えば、福祉が手厚い国というイメージがありますが、
そこに住んでいる障がい者たちでさえ
こんな風に差別を感じているという事だと思います。

実は私、個人的にはパンクロックは好きではありません。
だからなのか、映画の終盤には少々頭も痛くなりかけてしまいましたが、
それでも、この映画は観て良かったと思いました。

障がい者もの特有の陰気くささは全くと言っていいほどなかった事も
良かったのだと思います。

とはいっても、洋服の縫い目が気になってしょうがないこだわりや、
母親が亡くなったことを自分には知らせてもらえず、
葬式さえも自分抜きで済まされていた事を知って落胆したり・・・
ちょっと笑えたり、身につまされたりする場面もあり、
考えさせられる部分もありました。

それにしても、グループホームの居室がとっても素敵でした。
女の子はとっても女の子らしい色と家具でしたし、
男性の部屋(こちらは1人暮らしかもしれません)は
白が基調のスッキリしたオシャレな家具や照明で
とても素敵でした。
たとえるなら、家具店にディスプレイされているようにオシャレな部屋に
障がい者が住んでいるという感じです。
私が知っているグループホームとはちがっていましたので少々驚きました。
このあたりが福祉先進国なのでしょうか。

映画は先週の土曜日から昨日の金曜日までの
1週間しか公開日がありませんでしたが、
本当はもっとたくさんの人に観て欲しいと思える映画でした。

キットかれらは今日も社会に怒り、日常に怒り
パンクしているんでしょう、でも、お前らサイコーだぜ!!!

ご訪問ありがとうございます(F)

これは障がい者差別?と思ったことはありませんか?

2015年04月02日 | 権利擁護
山形県健康福祉部障がい福祉課長からの依頼です。

県では県民一人ひとりが障がいの特性や、特性に応じて必要となる配慮などについて
理解を深め、県民、事業者、行政等のそれぞれが、社会生活の様々な場面で
差別の解消に取り組んでいくため、障がいを理由とする差別の解消に関する条例の
制定について検討を進めております。


ということで、手をつなぐ育成会の会員の皆さまが実際に経験した
障がい者差別にあたると思われる事例、及びに
障がい者に対する良い配慮の事例について広く集めたいと思います。

実際にご自身やお子さんが体験したものではなく、
見聞きした事例でも結構です。
(育成会の会員の方以外の事例でも問題ありません)

直接、県育成会事務局から会員の皆様に協力依頼をさせていただく場合もあります。
その時は、どうぞご協力くださいますようお願いいたします。


集まった事例は、山形県手をつなぐ育成会で取りまとめさせていただき、
山形県の障がい福祉課へ報告させていただきますが、
お名前などの個人情報は伝えませんので、ご安心ください。

障がいのある人も、ない人も普通に暮らしていけるような社会を目指しての
県の取り組みですので、皆さんどうぞご協力をお願いいたします。
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