山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

育成会活動の中でのリーダーとは20回目(最終回)~育成会運動永遠なり

2010年12月31日 | リーダーシップ
 次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」20回目の報告です。
 本講演の最終報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 「育成活動の職務をやり抜く」

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、「育成会運動をもり立てリーダーの職務を全うするこそ、目的実現を図ることになる」として、次のように述べる。

1 「『知的障害のある人とその家族の幸せ』を願うこの育成会運動は、永遠に続いていくものです。」  

2 「その中にあって理事は名誉職ではありません。」

3 「三役執行部もそのとおりです。」 

4 「皆と共に汗を流し、動き、それぞれがリーダーとなり、目的実現のため与えられた期間全力を尽くすことです。」  

5 「それがリーダーであることを理解していただき、一緒になって育成会活動をやり抜いていただきたいと思います。」  


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 以上、知的障害者本人と家族の福祉向上を図り、共生社会づくりを目指す育成会運動にとって、会員一堂の意思をまとめ、課題解決に果敢に取り組むリーダーがいてこそ、育成会はステップアップする。
 それは、リーダーがはじめからすばらしい人でなくてもいい。
 会員の中で相互交流を積極的に行い、切磋琢磨することで、自分たちの求めるリーダーが育ってくる。
 まず前向きに肯定的に物事をとらえ、フットワークのいい人、そして発信力のある人こそ育成会のリーダーとして望ましい。

 副島理事長による講演の概要を、セミナーで配布された資料に基づいて20回にわたって述べてきました。
 今までの話を参考にして、育成会活動が各地域でもっともっと活発化するヒントにして下さい。
 そのためには、今できることから1つずつ進めるしかありません。
 明確な課題をもって取り組むことです。
 一人で愚痴っても物事の解決につながりません。
 考えたり、思っているだけでは現実は変わりません。
 一歩前に自ら歩を進めることです。

 事務局で年始明け直ぐに取り組むのは、「平成22年度手をつなぐ育成会東北ブロック協議会」(2/24木~25金、山形国際ホテル)の開催に向けて、各東北地区育成会へ通知を発送することです。
 本協議会では、来年度、山形市で開催する「第51回手をつなぐ育成会東北ブロック大会・(併催)第23回山形県知的障がい者福祉大会」(平成23年10月15日~16日、山形国際ホテル)の検討を行います。
 来年は、本大会開催で多忙な1年になりそうです。
 皆さん、来年(平成23年、西暦2011年、卯年)もよい年でありますように。 

 (ケー)

 本シリーズは、本日で最終報告となります。

 

育成会活動の中でのリーダーとは19回目~因島であいの家の地域貢献

2010年12月30日 | リーダーシップ
 次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」19回目の報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 「因島であいの家における地域貢献」

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、「因島であいの家で知的障害者が作業を通じて地域貢献活動」について、次のように述べる。

1 「因島であいの家では、地域の中に仕事場を持ち、作業で地域貢献する姿を通して、地域の方に理解していただく取り組みをしている。」  

2 「因島であいの家で取り組んでいる仕事は、全部が外作業、すなわち地域の中で仕事をします。」

3 「本人たちが堂々と地域の中で仕事をする姿を見てもらい、知的障害者は何もできない人、無能な人という今までの間違った見方を改めていただく取り組みです。」 

4 「仕事は、公園・港・公衆便所・公民館等の清掃委託業務です。」  

5 「地域住民がいつも使用する場所がいつもきれいになっている。」  

6 「誰が掃除しているのか聞いてみると障害のある人たちです。」

7 「今まで役に立たないと思っていたのに、こんなに地域のために役に立っている。」

8 「この仕事をすることで『ありがとう』『ご苦労さん』という言葉が返ってきて、本人たちは地域の1人として認められているという実感を味わっています。」

9 「さらに、地域で問題になっているゴミ問題にも取り組んでいます。」 

10 「特に、家庭・特養・老健・ホテル等から出てくる『生ゴミ』を肥料に再生し、資源の有効活用を仕事に取り入れました。」

11 「これも地域での社会貢献の仕事です。」 

12 「私たちの、この取り組みは生ゴミを小さな粒状の乾燥した肥料に作り替えてしまいます。」

13 「今ではこの取り組みは、市民を巻き込んだ地域での取り組みへと広がっていっています。」

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 以上、因島であいの家では、清掃委託業務は競争入札でとったものだという。
 地域のゴミ問題に対しても、生ゴミを乾燥肥料に変えるといった試みによって、地域環境問題に一石を投じている。
 地域に根づき、地域の信頼を得て、地域の協力も得ながら、地域貢献をすることが大切である。
 それには、知的障害者の特性を十分理解し、地域とのつながりを深められるようにしたい。イベント的なつながりだけでなく、恒常的にどうつながりをつけていくかが課題とも言える。
 (ケー)

 (20回目に続く)

本人が望む普通の生活を実現する制度(第21回目)~自己決定を可能に

2010年12月29日 | 成年後見制度
 以下のセミナーを受講して、本人が望む普通の生活を実現する制度(第21回目)について、第20回目に続いて述べる。

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○ 11月17日(水)「(2010年度)第12回権利擁護セミナー」
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)
○ テーマ=「これからの成年後見と虐待防止~知的障害のある人の権利をまもる~」
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ 第1部 基調講演 11/17水曜日、10時~10時50分
○ 基調講演講師 細川瑞子氏(全日本手をつなぐ育成会・権利擁護委員・中央相談室長)
○ 基調講演テーマ「身上監護の福祉システム化をめざして~本人の『生きる』を支援するために~」

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【講演内容】

自己決定できる範囲(民法第9条但書)の柔軟な解釈

 細川氏は、「後見類型でも本人による自己決定ができるようにする方策が必要として」、次のように述べる。

1 「後見類型では、後見人がすべての法律行為を代行決定、あるいは取り消す権利を有することから、被後見人には何ら決定権がないことになる。」
 
2 「しかしながら、これを、被後見人が自分の人生について何ら関わらせないと理解することは誤りである。」

3 「民法858条の身上配慮義務が掲げる第一には『被後見人の意思を尊重し』と明記されている。」

4 「ひとつは、軽易な行為、つまり後見類型であっても取り消せないとされている。」

5 「日常生活に関する行為(同第9条但書等)に類する行為を柔軟に解釈することで、本人意思の尊重や本人の自己決定を進展させる方向である。」

6 「福祉分野でよく話題になる、risk takingの権利や愚行権の範囲等、言い換えると『自己決定の権利』とは、そのほとんどはおそらくこの範囲に入ると考えられる。」

7 「この行為を柔軟に解釈すれば、知的障害のある人が望む自己決定権は、多いに進展することになろう。」

8 「この範囲においては、もし本人が不利益を受けてもそれは小さいし、一方で自己決定による本人の満足度は高いと思われる。」

9 「その代わり、ここでも本人に不利益が及ばないか、歯止めとしての普段の見守りが重要になってくる。」

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 以上、後見類型であっても、本人の自己決定がなされ、本人の不利益にならない見守りがなされることが望ましい。
 そうすることによって、本人の満足度を上げることにもつながる。
 法的解釈も本人の最善の利益になるように幅広いものであるべきだ。
 (ケー)
 
 (第22回目に続く)

御用納めです

2010年12月28日 | 日記
県育成会事務局は今日が御用納めです。

10月に開設した当ブログも、毎日更新しておりますが、読んで下さっている方も順調に増えているようでありがたい限りです。

みなさま今年1年大変お世話になりました


県事務局は12月29日~1月3日まで閉局いたします。

来年は1月4日が仕事始めとなっておりますのでよろしくお願いいたします。

来年もよろしくお願いいたします

育成会活動の中でのリーダーとは18回目~こだわりの強さに慣れる~

2010年12月28日 | リーダーシップ
 次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」18回目の報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 「地域の理解を得る実践」

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、「バス利用している本人たちのトラブル解決に、地域の理解を得るのにどのようにしてきたか」、次のように述べる。

1 「障害のある人、特に自閉的傾向のある人など、こだわりの強い人はバスの中でいろいろトラブルを発生させます。」  

2 「まず、乗車すると自分の席を決めている人の場合は、その席に他人が座っていると、その人をどけて自分が座ります。どかされた人は腹を立て、バス会社まで怒鳴り込んで行きます。」

3 「バス会社からわれわれの所へバス利用を止めてくれるよう苦情が入っているのです。」 

4 「私たちはその度にバス会社に行って謝り、この人たちのこだわりを説明します。」  

5 「時にはそのときの苦情を言われた方の所まで出向き、謝り説明をします。」  

6 「そして、本人の行為はわざとではなく、こだわりなのだということを説明します。」

7 「このようにして、この人たちと一緒にバスに乗ることに慣れていただくのです。」

8 「その結果、気持ちよく席を譲ってもらったり、本人の大きな朝の挨拶に気持ちよく答えていただけるようになったのです。」

9 「それ以上に、乗務員の方が、ひきつけ・ケイレンを起こす本人たちに慣れてくださるようになりました。」 

10 「いつも降りるバス停で本人が降りないので、気になり後部座席をみると、本人がケイレンを起こし気を失っている、すぐさま乗務員は救急車を呼び、本人を病院へ運ぶ手配をした後、バス会社から私どもの施設にその旨の連絡が入る、そんな気持ち良い対応をして下さるようになりました。」

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 以上、自閉症の特性「こだわり」をいくら言葉で説明しても、簡単には理解してもらえない。ケイレン発作だって、実際場面をみて本当の怖さを実感できる。
 一つ一つ障がい特性を地域において包み隠していては、地域の人たちの理解は進まない。
 できるだけ問題が生じない事前の対策は必要である。
 しかし、予期しないトラブルが生じないとも限らない。
 そんな場合、事後対策としてそうしたトラブルが生じたことの本質を、地域の人たちにていねいに説明することで、誤解を解くことができる。
 そして、もし再びトラブルが生じたときには、地域の人たちの協力も得やすくなる。
 障がい者理解をもっともっと進めるには、地域と障がい者のつながりを広げる機会を、時間をかけて積み上げていくことだろう。
 (ケー)

 (19回目に続く)

ワークショップin村特(楯岡)フォト報告

2010年12月27日 | 研修会
先週22日に村山特別支援学校楯岡校で行われた『障害認識プロジェクト・ワークショップin村特(楯岡)』のフォト報告です。

おまたせ致しました。

最初はPTA会長の挨拶



ワークの話し合い

新養保護者よりも真面目

いやいや新養保護者が不真面目というわけではありません



回転木馬のワーク

隣のグループはまだ終わってないのか



最後は記念撮影


やっぱり皆さん良い笑顔です


ブログに載せても良いですか?と新養と同じ質問にも「身体が写らなきゃ良いよ」とやはり同じ答えでした。

帰りに、1人の保護者さん(育成会会員)から「育成会でこんなに楽しい研修があるなんて知らなかった」と声を掛けていただきました。
支部会長と事務担当者の研修会の時に「家族支援プロジェクト」の紹介は数回しているのですが・・・

会長がご自分の地区の育成会では必要ないと思ってしまうと、一般会員の方に情報が届かないのだな・・・と改めて感じてしまったひと言でした。

「地元の育成会に『こんな研修があると聞いたのだけど』と言って、地元の育成会主催で研修会を開く事も可能ですので、聞いてみてください。」と伝えて帰ってきました。
さて、どうなることやら(F)

本人が望む普通の生活を実現する制度(第20回目)~後見人の権限にも歯止め必要~

2010年12月27日 | 成年後見制度
 以下のセミナーを受講して、本人が望む普通の生活を実現する制度(第20回目)について、第19回目に続いて述べる。

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○ 11月17日(水)「(2010年度)第12回権利擁護セミナー」
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)
○ テーマ=「これからの成年後見と虐待防止~知的障害のある人の権利をまもる~」
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ 第1部 基調講演 11/17水曜日、10時~10時50分
○ 基調講演講師 細川瑞子氏(全日本手をつなぐ育成会・権利擁護委員・中央相談室長)
○ 基調講演テーマ「身上監護の福祉システム化をめざして~本人の『生きる』を支援するために~」

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【講演内容】

意思決定の代行は制限的であるべき

 細川氏は、「後見人の権限も本人の権利を守るため歯止めが必要」と、次のように述べる。

1 「『ケア・マネジメントを義務付ける』ことや『後見プラン』を作成することの目的のひとつは、一人の後見人の人生観だけに、本人の人生を委ねることの危険性を避けるためでもある。」
 
2 「これは、法定後見が一時的かつ部分的な委任契約ではなく、永続的かつ包括的な法的権限を持つからである。」

3 「たとえば、私たちは弁護士に事件を依頼する場合、何をどのように主張して欲しいのか、どこまで求めるのか、どのあたりで妥協するのか等について、弁護士と逐一連絡を取りながら進める。」

4 「いわば、依頼者は弁護士に指示し、その代理行為の報告を受け、自ら検証し、意見を言い、弁護士との共同作業で事件を進めていく。」

5 「しかしながら、法定後見の場合は、共同作業自体が難しいのである。」

6 「判断能力が不十分であるということは、自分の意思を自分で決定できないだけでなく、後見人の決定に対して意見を言うことにも困難がある。」

7 「この点も法定後見の問題なのである。」

8 「後見人の決定に歯止めがなければ、本人の自由を制限し、権利を侵害する恐れがあることを、心しておかなければならない。」

9 「この点で、英国の『意思能力法』(2005成立、2007施行)が、第1条6項において、『当該又は当該意思決定が行われる前に、その目的が、本人の権利及び行動の自由に対して、より一層制約の小さい方法で達せられないかを考慮すべきである。』と規定し、なお実務において適切に機能するために、細かな行動指針を出しているのが参考となろう(『イギリス2005年意思能力法・行動指針』2009民事法研究会)。」

10 「わが国の場合、9割近くが本人の制限が大きく、後見人の権限も大きい後見類型が占めていることからも、この問題も解決する方法を考えていくことが必要となろう。」

11 「後見類型の多用を防ぐために鑑定や本人面接がきちんと行われるようにすることと同時に、以下の点についても検討がされるべきであろう。」

12 「それは次のふたつである。」

13 「『どんな場合に代行による決定を認めるか』という対象の問題と、『どのように代行による決定を進めるか』、つまり決定に至るプロセス、という2つの点が問題となろう。」

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 以上、後見人の権限で全て左右され、かえって本人に最善の利益がもたらされない場合だって考えられる。
 判断能力が不十分で自己決定が困難である場合、本人による最善の利益をどのように得られるようにするか。
 後見人による代行行為が本人に最善の利益をもたらしているとわかることが求められる。
 その手続きとして、「本人面接」、「代行行為の対象を明確化」、「代行行為の決定プロセスを明確化」といったことが、確実に実施されることである。
 (ケー)
 
 (第21回目に続く)

テンプレート変更しました

2010年12月26日 | 日記
本格的に雪が降ってきましたね~
皆さん、お出かけの際には運転に気を付けてくださいね。

さて、クリスマスも終わってしまいましたので、ブログのデザインを変更してみました。
でも、もうすぐお正月ですので、年が明けましたらお正月バージョンにしますよ

残り少ない2010年ですが、元気に過ごしましょう

育成会活動の中でのリーダーとは17回目~地域の人が障害者の名前を知っている~

2010年12月25日 | リーダーシップ
 次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」17回目の報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 「地域の人が本人の固有名詞をどれだけ知っているか」

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、「障害者の1%しか社会に巣立っていない問題を打ち破るには、地域の中で地域の人たちからの理解を得ることだ」と、次のように述べる。

1 「地域の人々が障害者と共に生活する社会に慣れてもらうことが大切であり、さらにその本人を知る人が地域にどれだけいるかが大切な要素となります。」  

2 「これまでは、障害のある人が地域社会の生活に慣れるために、施設等で社会適応訓練等を受け、厳しいトレーニングをさせられました。」

3 「しかし、その結果ほんのわずかの人たち、約1%の人しか社会へ巣立つことができていません。」 

4 「この約1%という割合はここ数年少しも変わっていません。」  

5 「ということは、このやり方は間違っていたと言わざるを得ません。」  

6 「限られた場所で、限られた人との対応で、しかも高いハードルを越えなければ地域社会へ出て行けないという訓練の仕方は間違っているのではないでしょうか。」

7 「そうではなく、障害のある人がそのままの姿で地域で生活する、すなわち障害のある人と共に生活する社会こそが本当の社会であり、自然な社会であることに気づいていただく、そして、その社会に地域の人に慣れていただくという取り組みが真の取り組みであると思います。」

8 「だから、障害のある本人を知る人がたくさんいることが大切で、それも本人を固有名詞で知ることが重要です。」

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 以上、共生社会をめざすといっても、特別なことをやる必要がない。
 地域の中で、障害者が地域の人たちと共にありのままに生活できるようにすることだ。
 りっぱな施設がなければならないとか、そこで特別な指導を受けなければならないとかということでない。
 家族と共に、必要に応じて適切なサービスや援助を受けられるような、地域社会があって地域の人たちも障害者本人のことを、氏名も含めてよく理解してくれていることである。
 地域内の障害者受容には、育成会活動を活発にし、その存在を積極的にアッピールすることも求められる。
 また、地域内にある障害者施設を開かれたものにしていくことは、現在いろいろなところで実施されている。
 施設側も地域に貢献するには、積極的に出かけていき協力することも大切であろう。
 地域の人たちから、障害者本人たちを名前で呼んでもらえるくらいになれば、共生関係が相当のレベルになった証拠と言える。
 (ケー)

 (18回目に続く)

本人が望む普通の生活を実現する制度(第19回目)~見守り~

2010年12月25日 | 成年後見制度
 以下のセミナーを受講して、本人が望む普通の生活を実現する制度(第19回目)について、第18回目に続いて述べる。

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○ 11月17日(水)「(2010年度)第12回権利擁護セミナー」
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)
○ テーマ=「これからの成年後見と虐待防止~知的障害のある人の権利をまもる~」
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ 第1部 基調講演 11/17水曜日、10時~10時50分
○ 基調講演講師 細川瑞子氏(全日本手をつなぐ育成会・権利擁護委員・中央相談室長)
○ 基調講演テーマ「身上監護の福祉システム化をめざして~本人の『生きる』を支援するために~」

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【講演内容】

見守りの重要性

 細川氏は、「本人が最善の利益を得るには、『後見プラン』作成後の見守りが重要」と、次のように述べる。

1 「ケア・マネジメントが有効であり、『後見プラン』作成が本人の最善の利益に適うものであるためには、協議によって決定に至ることが重要である。」
 
2 「しかしながら、ケア・マネジメントの土台となる情報収集が不十分であったり、あるいは間違っていれば、どれだけ多くのサービスが準備されていても、ケア・マネジメントは不適切なものとなる恐れがある。」

3 「そのような事態を避けるためには、十分なアセスメントが必要になるが、その際には本人の生育や現況、本人の希望、潜在的なニーズ、将来予測等、さまざまな状況をしっかり把握しておくことが必要であることは言うまでもない。」

4 「そして、一旦、後見プランが決定され実行に移された後も、本人の実態や生活環境がどのように変化するか、目が離せない。」

5 「ここで、最も重要となるのが、『見守り』である。」

6 「どのような重要な法律行為であっても、決定に至るまでの準備段階には、情報収集等さまざまな事実行為が欠かせない。」

7 「そして、後見プランの実行に当たっては、本人の判断能力が不十分なことからみて、その状況の変化を捉えるためには、見守りが欠かせない。」

8 「本人の申し出を待つことには困難があろうし、関係者の通知も重要ではあるが、福祉である以上、本人が生活している現場には足を運び、本人のQOLの状況について、さまざまな面から検証することがなにより重要である。」

9 「その際には、鋭い観察眼と感性、そして本人との信頼関係が必要であることは言うまでもない。」

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 以上、本人のケア・マネジメントにとって、『後見プラン』作成後の『見守り』の重要性を指摘している。
 いくら理想的な『後見プラン』を作成しても、それがプランどおり実施されているかどうか常時スクリーニングして、今の状況がどうなっているか、問題がないか点検する必要がある。
 この点検作業を『見守り』という言葉で表現している。
 Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)という、PDCAサイクルがきちっと機能してこそ、『後見プラン』作成の重要性がより明確になる。
 しかし、PDCAサイクルをみてもわかるとおり、『後見プラン』作成しただけでは、本人の最善の利益を得ることができない。
 それは、Plan(計画)はあくまでもPDCAサイクルの一部でしかないからである。
 後見PlanにそったDo(実行)がどうなっているか、Check(評価)が『見守り』である。
 『見守り』Check(評価)によって、Action(改善)することでより良い本人の最善の利益につながってくる。

 ただ、こうした形式的・理念的な考えだけでは、実質的に改善ができるわけでない。
 また、こうしたことを成年後見制度の中に法として定め、後見プランがうまく機能するシステム化が求められる。
 さらに、『見守り』という観点でいうと、後見人一人だけで限界があり、本人を取り巻く関係者たちがチームとして、本人の最善の利益に取り組むことが大切となる。
 チーム内の強力な連携・協力がなされる体制のモデルを、今後たくさん生み出すことである。
 当然、こうしたことにかかわる人たちに対する報酬をどうするかも重要である。
 関係者の単なる頑張りとか、努力に任せてなんとかできるような問題でない。
 このへんの試算がどうなっているのか。
 整備すべきことはまだまだたくさんあるというのが実感である。
 (ケー)
 
 (第20回目に続く)

本人が望む普通の生活を実現する制度(第18回目)~福祉サービスの質の担保~

2010年12月24日 | 成年後見制度
 以下のセミナーを受講して、本人が望む普通の生活を実現する制度(第18回目)について、第17回目に続いて述べる。

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○ 11月17日(水)「(2010年度)第12回権利擁護セミナー」
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)
○ テーマ=「これからの成年後見と虐待防止~知的障害のある人の権利をまもる~」
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ 第1部 基調講演 11/17水曜日、10時~10時50分
○ 基調講演講師 細川瑞子氏(全日本手をつなぐ育成会・権利擁護委員・中央相談室長)
○ 基調講演テーマ「身上監護の福祉システム化をめざして~本人の『生きる』を支援するために~」

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【講演内容】

ケア・マネジメントの義務化で、公平性及び支援の質の担保

 細川氏は、「客観的に必要な福祉が、必要とする人に届くことこそが重要」と、次のように述べる。

1 「現代は自己決定・自己責任が当然視される時代ではあるが、人は誰でも目先の利益に目が向きがちであり、情報収集や選択においても、決して純粋に自己決定しておらず、さまざまな誤った情報に誘導されがちである。」
 
2 「人ひとりの人生を考える際には単に本人が得ることができる少ない情報だけで本人が決めるのではなく、後見人がひとりで決めるのでもなく、本人や関係者が協議して実現可能な将来計画を立てる。」

3 「その上で、その実現に向かって一歩一歩皆で力を合わせることができれば、それこそが本人の最善の利益への明確なプロセスと言えよう。」

4 「人は、目先が真っ暗では進めないし、全く無目的で生きることもできないのである。」

5 「後見プラン作成に集まった関係者が、本人を中心に、その希望を尊重しつつ、一緒に目標を立てていくプロセスが明確になることは、お互いの信頼関係を築く上でも重要であろう。」

6 「そもそも福祉のように社会的公平性が求められる分野において、自己決定を貫くことには疑問がある。」

7 「本人が求めるものがニーズであり、本人が求める質・量を与えるのが福祉サービスであると言い切ることには無理がある。」

8 「福祉サービスとは、一種の再配分の社会システムであり、その中には信頼と秩序が求められるのは当然である。」

9 「ある人に対して、その福祉サービスを、ある種類と量を、公費を投じて支給することに対することが公平であるか否かについては、客観的なスクリーニングが必要であろう。」

10 「その意味でも、ケア・マネジメントを義務付けすることは、公平性を担保することになり、それは支援の質の担保にも役立つ。」

11 「これは本人の意思あるいは要望と、社会あるいは国家側の要請との調整と言い換えることもできよう。」

12 「福祉だけではないが、資源には限界がある。」

13 「客観的に必要な福祉が、必要とする人に届くことこそが重要であろう。」

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 以上、限られた福祉資源を効果的に活用するためには、本人の支援の質の保障と、社会的公平性といった納得づくのシステムが制度化されなければならない。
 そうしないと、社会的ひずみが生じ、本人支援に悪影響を及ぼしかねず、本人にとって最善の利益につながらなくなる恐れも出てくる。
 国民の多くが納得できる制度化によって、福祉サービスの向上を図っていくことである。
 そのためにも、後見プランの関係者による作成といった客観的なスクリーニングがなされるシステムの導入は、信頼につながる方法である。
 (ケー)
 
 (第19回目に続く)

育成会活動の中でのリーダーとは16回目~生活への援助~

2010年12月23日 | リーダーシップ
 次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」16回目の報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 「できない部分への援助」

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、「本人ペースによる援助のあり方に関する重要性について」次のように述べる。

1 「援助は、できない部分への援助でよく、時にはちょっとした支えで充分です。」  

2 「本人のペースで物事をやってもらうことです。」

3 「しかし、入所施設や家庭では、本人とゆっくり付き合い、本人が自分でやり満足することよりも、早く終えて次に進みたいために、本人ができることもできないことも関係なく、周りの人がやってしまうというのが現状で、まわりのペースに本人を乗せてしまっています。」 

4 「だから本人は何もさせてもらえません。」  

5 「これでは何もできない人間になってしまいます。」  

6 「この姿は、生きるというより生かされている人生を送っていると言わざるを得ません。」

7 「自分が生きていることを実感できる人生を味わうためには、できない部分だけの援助でよいのです。」

8 「これが生活への援助で大切なことです。」

9 「そしてその上に本人の周りに地域の人の支えがあることが大切です。」

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 以上、本人に対する援助は充分に配慮すべきである。周囲の人たちが本人のやるべきことを全てやってしまっていることが多い。
 それでいて、本人がやれないから、できないからと言い訳している。
 結局、周囲の都合が優先されている。
 時間がかかるかもしれないが、本人がやるように仕向ける必要があるのだ。
 援助の量や質は、個人によってそれぞれ異なる。
 本人の実情に即して援助の量と質は変わってくる。
 援助の量と質は、過小でもなく、過大でもなく適切にといったことを忘れてはならない。
 本人にとって、ちょうど案配いい援助の量と質である。
 これがなかなか難しい。
 それには、生活全般にわたって、本人のことをよく知っていなければならない。
 家族や支援者の援助が本人にとって適切であれば、地域の人だって、それを見よう見まねで適切なつながりや支えをしてくれるようになる可能性が高い。
 (ケー)

 (17回目に続く)

ワークショップin村特(楯岡)

2010年12月23日 | 研修会
12月22日(水)県立村山特別支援学校(楯岡校)におきまして、高等部の保護者研修会という位置づけで『障害認識プロジェクト』が開かれました。
内容としては、先週行われてた新庄養護学校と同じ「親として『育つ』ということ~あなたの立ち位置みなおしてみませんか?~」という学習プログラムを利用して行いました。

写真での報告は、例のごとく後日させていただきます。

参加者は12名(先生もお1人参加して下さいました)ワークショップという形式の研修会に参加した事が無いという方がほとんどでしたので、みなさん最初の頃は本当に「何をやるんだろう・・・」「参加して学習って何」というような緊張した面持ちで、私まで緊張しそうな感じでした。

でも今回は、先週行った新庄養護の保護者2名の方が少しお手伝いをしてくれるという事で来てくれましたので私も心強かったです。

ワークの守るべきルール→なりきり他己紹介→学習プログラム→ワーク・・・と進んでいくうちにみなさん段々と緊張もほぐれ、話し合いもスムーズに行われていました。

そして、やっぱり回転木馬のワークでは盛り上がっていましたね~
お手伝いをしてくれた新庄養護の保護者の方にも回転木馬のワークには入ってもらいました。

アンケートの感想も、参加して良かった。子どもをもっと好きになれそうです。今まで気づかなかったことが多くてハッとしました。子どもと共に親も成長しなければならないと思った。参加者同士、いろいろなことに共感できて打ち解けあった感じがした。等々・・・
本当にたくさん書いていただけて、私もとっても嬉しかったです。

最後にPTA会長の中山さんから、研修のお礼にと啓翁桜をいただきました。一足、二足先に春をいただけたようでとてもうれしかったです。
ありがとうございました。(F)

楽しく生きようね~第45回NHK障害福祉賞入選作品

2010年12月22日 | 日記
 やったぜ!
 第45回NHK障害福祉賞に、「楽しく生きようね~」が佳作入選。
 齋藤広美さんの作品です。
 広美さんは、手づくりクッキー・おからや
(山形県鶴岡市若葉町15-5)

 http://www.dewa.or.jp/okaraya/

 に勤務しています。

 広美さんは明るく元気で、ひょうきんそのもの。
 ちょっとの失敗もあるけど、おっちょこちょいのところもあるけど、みんなからとても愛されていることが生き生きと伝わってきます。
 選考委員の先生からは、「ほのぼの賞」を授与したいという意見もあったとのこと。
 読む人に元気を与えてくれる作品です。

 シンガポールで開催された「だい19回アジア知てきしょうがい会ぎにさんかして、はっぴょうした」こと。
 それも英語で。
 すごいよね。
 「りょうしんが、ずっと前に亡くなった。」
 でも、「おばあちゃんとお姉ちゃんのかぞく」と幸せにくらしていること。
 「手づくりクッキー・おからや」でクッキーづくりがんばっていること。
 いい子の広美さんがつくっている「幻のクッキー」は、とっても評判がいい。
 水泳では全国障害者スポーツ大会で、銀メタルに輝きました。
 お母さんが亡くなった時は、体が動かなくなるほど悲しかった。
 そんな悲しみを乗り越え、家のお手伝いを一生けんめいやっています。
 夢は、けっこんすること。
 そして、もう一つの夢は、かん国で開催される、「第20回アジア知てきしょうがい会ぎ」にさんかすること。
 もう今から、かん国で「キムチ・やき肉に期待しながらワクワクして」いるんだって。

 広美さんからのメッセージは、「楽しく生きようね~
 広美さんのすなおな生き方にたくさんの人たちが共感するはずです。

http://www.npwo.or.jp/info/2010/45hukushisyou-kettei.html 
 

本人が望む普通の生活を実現する制度(第17回目)~後見プランの作成~

2010年12月22日 | 成年後見制度
 以下のセミナーを受講して、本人が望む普通の生活を実現する制度(第17回目)について、第16回目に続いて述べる。

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○ 11月17日(水)「(2010年度)第12回権利擁護セミナー」
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)
○ テーマ=「これからの成年後見と虐待防止~知的障害のある人の権利をまもる~」
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ 第1部 基調講演 11/17水曜日、10時~10時50分
○ 基調講演講師 細川瑞子氏(全日本手をつなぐ育成会・権利擁護委員・中央相談室長)
○ 基調講演テーマ「身上監護の福祉システム化をめざして~本人の『生きる』を支援するために~」

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【講演内容】

後見プランの作成

 細川氏は、「後見プランの作成は、本人の最善の利益が追求できるのに有効だ」と、次のように述べる。

1 「知的障害者の身上監護にはケア・マネジメントを義務付けが必要、そしてケア・マネジメントが有効に機能するためには、決定する法的権限ある成年後見人が不可欠であるが、加えて『後見プラン』の作成が、本人の最善の利益の追求には有効である。」
 
2 「ここで、『後見プラン』とは、本人の意思や親や関係者の連携によって、本人のライフステージに合わせた課題の整理、対応策、役割分担等を、ケア・マネジメントによって決めておくことをいう。」

3 「知的障害のある人のQOLの実現は、本人にとっての最善の利益の追求であるが、『後見プラン』を作成することで、さまざまなライフステージに合わせて、さまざまな課題と目標を明確にすることができるからである。」

4 「いわば、ケア・マネジメントを、短中長期的にプラン化するものと言えよう。」

5 「後見プランを立てることは、人生の目標を明確にすることでもあり、それは本人の最善の利益を探求する第一歩であろう。」

6 「その対象は、介護や福祉の分野だけに止まらず、住まいや就労、社会参加を含めたさまざまな分野にわたり、かつトータルな人生の質を高めることを目的とする。」

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 以上、『後見プラン』の作成にあたっては、本人をとりまく関係者の連携・協力がなければならない。
 本人にとって、最善の利益が得られる内容が盛り込まれ、質の高いケア・マネジメントが実際なされるためのシステム化が大切となる。
 これって、本人の人生そのもののあり方を決定しかねない。
 そういう意味から、本人にとって生活の重要な要素を全て取り込んだ『後見プラン』が必要である。
 そして、定期的に『後見プラン』の見直しを図り、本人に適合したものになるように修正がなされるようにしなければならない。
 こうしたことまで、制度化しないと『後見プラン』の運用は、絵に描いた餅になりかねない。
(ケー)
 
 (第18回目に続く)