山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆障害のある人は不幸か?警察官向けハンドブック

2013年04月03日 | 日記
昨日に引き続き、PandA-Jからいただいた
冊子のご紹介です。

今日は警察官向けに作られた
障害者を理解してもらうためのハンドブックです。




目次





最初のページをご紹介します。

  引用します 

1知ってください

知的障害や発達障害のある人が犯罪の被害者になったり、
事故やトラブルで誤解されたり傷ついたりすることが
とても多くあります。
障害者は傷つけられながらも、助けを求めたり、
被害を訴えたりすることができないのです。

一方、何らかの事件で容疑をかけられることもあります。
取り調べで何を聞かれても「はい」と答えてしまう
特性などからいくつもの冤罪事件が起きています。
本当は反省しているのに、誤解される発言をしたり
態度をとったりするために厳罰を求められることもあります。
検察庁が「知的障害者」を検察改革の柱のひとつとしているのは
そのためです。

いま、たくさんの障害者が街の中で家族と暮らしたり、
グループホームやアパートで暮らしたりしています。
福祉を受けるだけでなく、会社や工場や店で働いていて
税金を納める障害者も増えています。
かつて障害者は家族や施設のなかで保護されるべき人と
思われてきましたが、もっと自分の意思で自由に生き、
さまざまな権利を認められるよう、法律も変わってきました。

ものごとを理解し表現する力が弱い面はありますが、
彼らは心の中に豊かなものをたくさんもっています。
いろいろな才能があり、さまざまな形で社会にも
貢献しています。
家族や仲間にとってはとても大切な存在です。
そして、もちろんどんな人も人間として尊重され
犯罪被害や差別・誤解をされずに幸福に暮らす
権利があります。

知的障害や発達障害のある人が街で安全に暮らすために、
彼らがどんな人たちなのか、どんな被害にあっているのか、
どのような誤解をされているのかを知ってください。

 ここまで 

中身をパラパラとめくってみましたら
何だか恐ろしいことも書いてありました。
しかし、このハンドブックに取り上げられているのですから
現実に多く起こっている事なのでしょう。

5どんな被害にあっているのか
殺人
住み込みで働いていた知的障害者に経営者が
保険金をかけ、焼死させた。
身寄りのなくなった知的障害者を親せきの人が
引取り、保険金をかけ殺害した。

リンチ・恐喝
誘拐・監禁
性的犯罪
詐欺、経済的搾取
職場や施設での暴力・性的虐待

以上のようなものが書いてありました。
内容を読むと、知的障害者の弱い部分につけこんだ
卑劣な犯罪ばかりで、吐き気がしてきます。

それに加え、被害を受けている本人は
被害を訴える事が出来ない人が多い・・・

このハンドブックは何も警察官にだけ読んでもらいたいものではなく
たくさんの人たちに読んでいただきたいと思えるものでした。
本当に1人でも多くの理解者が増えることを願います(F)


学校における「合理的配慮」とは

2013年04月03日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書が、
 文部科学省「初等中等教育分科会」より平成24年7月23日付けで発表された。
 その報告概要を項目ごと続けて紹介している。

 その第8回目。

 学校における「合理的配慮」について、次で述べている。
 個別の対応の必要性を強調するものである。

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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告) 概要

3.障害のある子どもが十分に教育を受けられるための合理的配慮及びその基礎となる環境整備

(1)「合理的配慮」について

•条約の定義に照らし、本特別委員会における「合理的配慮」とは、
 「障害のある子どもが、
 他の子どもと平等に「教育を受ける権利」を
 享有・行使することを確保するために、
 学校の設置者及び学校が必要かつ適当な変更・調整を行うことであり、
 障害のある子どもに対し、その状況に応じて、
 学校教育を受ける場合に個別に必要とされるもの」であり、
 「学校の設置者及び学校に対して、体制面、財政面において、
 均衡を失した又は過度の負担を課さないもの」、と定義した。
 なお、障害者の権利に関する条約において、
 「合理的配慮」の否定は、
 障害を理由とする差別に含まれるとされていることに留意する必要がある。

【引用終わり】

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 障がいのある子どもは教育を受けるに際して、適切な配慮が必要である。
 能力を最大限発揮できるようにするため、個々の実情に即した対応がなされるようにする。ヒト・モノ・カネがかかるわけだし、納得のいく範囲内の工夫と負担となる。
 障がいのある子どもも、障がいのない子どもも、互いにハッピーになるようにしたい。
 障がいのある子どもが一歩でも自立につながる配慮は、障がいのない子どもにもいい配慮になるはずだ。
 (ケー)