山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

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情報・コミュニケーション及び教材の配慮

2013年04月21日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第26回目となる。

 別表3では、障がいの特性に応じた「情報・コミュニケーション及び教材の配慮」について、次のように述べている。

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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表3

○1-2-1 情報・コミュニケーション及び教材の配慮

 障害の状態等に応じた情報保障や
 コミュニケーションの方法について配慮するとともに、
 教材(ICT及び補助用具を含む)の活用について配慮する。

視覚障害

 見えにくさに応じた教材及び情報の提供を行う。
 (聞くことで内容が理解できる説明や資料、拡大コピー、
 拡大文字を用いた資料、触ることができないもの
 (遠くのものや動きの速いもの等)を確認できる模型や写真 等)
 また、視覚障害を補う視覚補助具やICTを活用した情報の保障を図る。
 (画面拡大や色の調整、読み上げソフトウェア 等)

聴覚障害

 聞こえにくさに応じた視覚的な情報の提供を行う。
 (分かりやすい板書、教科書の音読箇所の位置の明示、
 要点を視覚的な情報で提示、身振り、簡単な手話等の使用 等)
 また、聞こえにくさに応じた聴覚的な情報・環境の提供を図る。
 (座席の位置、話者の音量調整、机・椅子の脚のノイズ軽減対策
 (使用済みテニスボールの利用等)、防音環境のある指導室、
 必要に応じてFM式補聴器等の使用 等)

知的障害

 知的発達の遅れに応じた分かりやすい指示や教材・教具を提供する。
 (文字の拡大や読み仮名の付加、話し方の工夫、文の長さの調整、
 具体的な用語の使用、動作化や視覚化の活用、
 数量等の理解を促すための絵カードや文字カード、数え棒、パソコンの活用 等)

肢体不自由

 書字や計算が困難な子どもに対し上肢の機能に応じた教材や機器を提供する。
 (書字の能力に応じたプリント、計算ドリルの学習にパソコンを使用、
 話し言葉が不自由な子どもにはコミュニケーションを支援する機器
 (文字盤や音声出力型の機器等)の活用 等)

病弱

 病気のため移動範囲や活動量が制限されている場合に、
 ICT等を活用し、間接的な体験や他の人とのコミュニケーションの機会を提供する。
 (友達との手紙やメールの交換、
 テレビ会議システム等を活用したリアルタイムのコミュニケーション、
 インターネット等を活用した疑似体験 等)

【引用終わり】

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 障がいのある子どもたちは、円滑にコミュニケーションをとるのが難しい。
 それを補う工夫と配慮が必要である。
 より良いコミュニケーションを図ることで、障がいのある子も、障がいのない子も、安定した関係づくりが可能となる。
 より良い信頼関係を築くことになる。
 (ケー)


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