山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

個別指導をとりいれた「学習機会や体験の確保」

2013年04月24日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第29回目となる。

 別表4では、障がいの特性に応じた「学習機会や体験の確保」について、次のように述べている。
 
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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表4

○1-2-2 学習機会や体験の確保

 治療のため学習空白が生じることや
 障害の状態により経験が不足することに対し、
 学習機会や体験を確保する方法を工夫する。
 また、感覚と体験を総合的に活用できる学習活動を通じて概念形成を促進する。
 さらに、入学試験やその他の試験において配慮する。

言語障害

 発音等の不明瞭さによる自信の喪失を軽減するために、
 個別指導の時間等を確保し、音読、九九の発音等の指導を行う。

自閉症・情緒障害

 自閉症の特性により、実際に体験しなければ、
 行動等の意味を理解することが困難であることから、
 実際的な体験の機会を多くするとともに、
 言葉による指示だけでは行動できないことが多いことから、
 学習活動の順序を分かりやすくなるよう活動予定表等の活用を行う。

学習障害

 身体感覚の発達を促すために活動を通した指導を行う。
 (体を大きく使った活動、様々な感覚を同時に使った活動 等)
 また、活動内容を分かりやすく説明して安心して参加できるようにする。

注意欠陥多動性障害

 好きなものと関連付けるなど興味・関心が持てるように学習活動の導入を工夫し、
 危険防止策を講じた上で本人が直接参加できる体験学習を通した指導を行う。

【引用終わり】

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 学習機会を確保するには、集団構成を考慮することも必要である。
 小集団、個別による指導も重要となる。
 障がいの実情に応じて環境調整を行うことである。
 落ち着いた安定した状況の中で学習できるようにするのだ。
 複雑で混乱を招くような課題は、よく整理して提示することだ。
 (ケー)


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