山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆「働く」の教科書

2013年04月25日 | 日記
全日本手をつなぐ育成会で編集している「手をつなぐ」や
「ステージ」などに掲載されたものから作られた本のご紹介です。



「働く」の教科書 15人の先輩とやりたい仕事を見つけよう!

主要目次
1.「働く」を考えよう
2.「働く」ってなんだろう?
3.先輩たちの「働く」を見てみよう!

特別支援学校に通う知的・発達障害のある
高校生・中学生にむけた「仕事・職業」を考えるためのテキスト。
仕事を選んだきっかけ、働く喜び、悩み、将来の夢など
社会人となった15人の先輩たちの生の姿と声を紹介し
卒業後の「やりたい仕事」を具体的に考える。

        


昨日、中央法規出版社の方が来局してチラシを
いただきましたのでご紹介しました。
今後、育成会の催しなどがある時に紹介して欲しい
との事でしたので、これからこのチラシを目にする事が
あるかもしれません。

すぐに購読したい方は、県育成会事務局までご連絡ください(F)



障がいの特性に応じた「心理面・健康面の配慮」

2013年04月25日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第30回目となる。

 別表5では、障がいの特性に応じた「心理面・健康面の配慮」について、次のように述べている。
 
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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表5

○1-2-3 心理面・健康面の配慮

 適切な人間関係を構築するため、
 集団におけるコミュニケーションについて配慮するとともに、
 他の幼児児童生徒が障害について理解を深めることができるようにする。
 学習に見通しが持てるようにしたり、
 周囲の状況を判断できるようにしたりして心理的不安を取り除く。
 また、健康状態により、学習内容・方法を柔軟に調整し、
 障害に起因した不安感や孤独感を解消し自己肯定感を高める。
 学習の予定や進め方を分かりやすい方法で知らせておくことや、
 それを確認できるようにすることで、心理的不安を取り除くとともに、
 周囲の状況を判断できるようにする。

視覚障害

 自己の視覚障害を理解し、
 眼疾の進行や事故を防止できるようにするとともに、
 身の回りの状況が分かりやすい校内の環境作りを図り、
 見えにくい時には自信をもって尋ねられるような雰囲気を作る。
 また、視覚に障害がある児童生徒等が集まる交流の機会の情報提供を行う。

聴覚障害

 情報が入らないことによる孤立感を感じさせないような学級の雰囲気作りを図る。
 また、通常の学級での指導に加え、
 聴覚に障害がある児童生徒等が集まる交流の機会の情報提供を行う。

知的障害

 知的発達の遅れ等によって、友人関係を十分には形成できないことや、
 年齢が高まるにつれて友人関係の維持が困難になることもあることから、
 集団の一員として帰属意識がもてるような機会を確保するとともに、
 自尊感情や自己肯定感、ストレス等の状態を踏まえた適切な対応を図る。

肢体不自由

 下肢の不自由による転倒のしやすさ、
 車いす使用に伴う健康上の問題等を踏まえた支援を行う。
 (体育の時間における膝や肘のサポーターの使用、
 長距離の移動時の介助者の確保、
 車いす使用時に必要な1日数回の姿勢の変換及びそのためのスペースの確保 等)

病弱

 入院や手術、病気の進行への不安等を理解し、
 心理状態に応じて弾力的に指導を行う。
 (治療過程での学習可能な時期を把握し健康状態に応じた指導、
 アレルギーの原因となる物質の除去や病状に応じた
 適切な運動等について医療機関と連携した指導 等)

【引用終わり】

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 障がいゆえに生ずる心理不安に対して、安心して学習や生活に取り組める環境づくりに努めることが重要である。
 いかに障がいの特性をとらえ、一人一人にあった対応がなされるか。
 きめ細かな適切な対応を心がける。
 問題の状況を事前に予測して、問題が生ずることのない取組を行うことである。
 (ケー)