山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

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障がいについて理解啓発を図るための配慮

2013年04月29日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第34回目となる。

 別表7では、障がいの特性に応じた「理解啓発を図るための配慮」について次のよう述べられている。
 
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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表7

○2-2 幼児児童生徒、教職員、保護者、地域の理解啓発を図るための配慮

 障害のある幼児児童生徒に関して、
 障害によって日常生活や学習場面において
 様々な困難が生じることについて
 周囲の幼児児童生徒の理解啓発を図る。
 共生の理念を涵養するため、
 障害のある幼児児童生徒の集団参加の方法について、
 障害のない幼児児童生徒が考え実践する機会や
 障害のある幼児児童生徒自身が
 障害について周囲の人に理解を広げる方法等を考え実践する機会を設定する。
 また、保護者、地域に対しても理解啓発を図るための活動を行う。

視覚障害

 その子特有の見えにくさ、
 使用する視覚補助具・教材について
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

聴覚障害

 使用する補聴器等や、多様なコミュニケーション手段について、
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

知的障害

 知的障害の状態は他者から分かりにくいこと、
 かつ、その特性としては、実体験による知識等の習得が必要であることから、
 それらの特性を踏まえた対応ができるように、
 周囲の児童生徒等や教職員、保護者への理解啓発に努める。

肢体不自由

 移動や日常生活動作に制約があることや、
 移動しやすさを確保するために協力できることなどについて、
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

病弱

 病状によっては特別な支援を必要とするという理解を広め、
 病状が急変した場合に緊急な対応ができるよう、
 児童生徒、教職員、保護者の理解啓発に努める。
 (ペースメーカー使用者の運動制限など
 外部から分かりにくい病気とその病状を維持・改善するために
 必要な支援に関する理解、心身症や精神疾患等の特性についての理解、
 心臓発作やてんかん発作等への対応についての理解 等)

【引用終わり】

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 障がいのない人が、障がいのある人の困難について理解啓発を図ることが必要である。 障がいによって、困難も様々である。
 種々の困難に応じた配慮が必要なことの理解である。
 共生社会づくりへの第一歩となる。
 (ケー)


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