山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆「手をつなぐ」5月号

2013年04月30日 | 日記
全日本手をつなぐ育成会発行 元気の出る情報・交流誌
「手をつなぐ」5月号が届きました。



今月の特集は「地域にひろがる学校へ」です。

≪P5引用します。≫
「障害のある子どもの成長を支えるために、
福祉と教育が手を携えてほしい」
そうした声は、あちこちで聞かれます。
学校での経験が将来の生活の幅をひろげる事に
学校側の認識が浸透しない一方、
学校の持つノウハウや情報などを福祉側が
充分に取り込みきれていないというのが、
多くの地域での現実ではないでしょうか。
それでも一部では、「学校と地域の橋渡し」となる
積極的な取り組みがなされています。
そうした実践などから、教育と福祉の連携について考えます。

≪ここまで≫

この部分を読んだだけで、「あぁそうかも・・・」と
思ってしまいました。

ウチの息子が養護学校を卒業してから丸二年が経ちますので
今現在はどういう状況かははっきり言えませんが、
そうそう変わっていなのではないでしょうか。

ウチの息子が在学中は、現場実習先は親が探してくる。
そして、そこで実習をさせてもらったら、卒業後はそこで
引き受けていただけるように親が働きかけをするように!
というような学校側からの話しがありました。
そして、それがなかなかうまく進まない場合には
学校と保護者と事業所、それに場合により本人の居住地の
役所の担当者とで、「ケース会議」を持つ、というような
感じで進んでいたと思います。
ですので、福祉事業所側としては、本人の情報は
保護者からの話と、ほんの1~2週間の現場実習の様子
からしか得ることができない状態が多かったと思います。

まあ、このように保護者主体になった理由には、
子どもの進路を全て学校に任せっきりにして自分は何もしないという
保護者もいたからというような話も聞いてはいましたが、
そうなると、やはり学校と福祉の連携というものは
取りにくい状態になってしまいますよね。

子どもは、親の前でみせる顔と、学校で見せる顔は
必ずしも同じということはないと思います。
むしろ、まったく違う顔を見せている場合も多いかもしれません。

ですので、卒業後に福祉事業所の方では
「えっ!こんなことをするって聞いていないよ!」
というような事がおこったりするのではないでしょうか。

いろいろと考える事が多い内容になっているようですし
その他の話題も興味深いものばかりです。

県内へは、準備が整い次第発送いたしますので
しばらくお待ちください(F)

障がい者を取り巻く周囲の理解啓発を推進する

2013年04月30日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介して、それに関係する資料として、引き続いて「別表」を取り上げている。

 それぞれの障がいの特性に応じた配慮のあり方を述べている。
 今までの紹介から通算すると第35回目となる。

 別表7では、「理解啓発を図るための配慮」はどうすべきか、その具体策を次のよう述べる。
 
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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表7

○2-2 幼児児童生徒、教職員、保護者、地域の理解啓発を図るための配慮

 障害のある幼児児童生徒に関して、
 障害によって日常生活や学習場面において
 様々な困難が生じることについて
 周囲の幼児児童生徒の理解啓発を図る。
 共生の理念を涵養するため、
 障害のある幼児児童生徒の集団参加の方法について、
 障害のない幼児児童生徒が考え実践する機会や
 障害のある幼児児童生徒自身が
 障害について周囲の人に理解を広げる方法等を考え実践する機会を設定する。
 また、保護者、地域に対しても理解啓発を図るための活動を行う。

言語障害

 構音障害、吃音等の理解、本人の心情理解等について、
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

自閉症・情緒障害

 他者からの働きかけを適切に受け止められないことがあることや
 言葉の理解が十分ではないことがあること、
 方法や手順に独特のこだわりがあること等について、
 周囲の児童生徒等や教職員、保護者への理解啓発に努める。

学習障害

 努力によっても変わらない苦手なことや生まれつき得意なこと等、
 様々な個性があることや特定の感覚が過敏な場合もあること等について、
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

注意欠陥多動性障害

 不適切と受け止められやすい行動についても、
 本人なりの理由があることや、生まれつきの特性によること、
 危険な行動等の安全な制止、防止の方策等について、
 周囲の児童生徒、教職員、保護者への理解啓発に努める。

【引用終わり】

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 障がいの特性をよく知る必要がある。
 それによって、本人も種々の困難に直面していることを理解できる。
 こうした困難も、周囲の理解と、配慮によって、ずいぶんと解消できる。
 生きにくい障がい者にとって、より生きやすい暮らしも可能だ。
 周囲のあたたかいかかわりが、障がい者にとって安心を保障することになる。
 (ケー)