昨日7月16日(木)は東根市さくらんぼタントクルセンターで
「障害基礎年金の研修会」を行いました。
講師にはサポートセンターおきたまの鈴木ひとみ所長をお迎えしました。
当初は参加申し込みの動きが少なかったので、どうなることかと思いましたが、
地元楯岡特別支援学校の石塚校長先生の協力もあり、保護者さんの参加も増えましたし、
新庄市内の中学校の特別支援学級の先生からの申し込みがあったり、
また、当日飛び込みでの参加者がいたりしましたので、
多めに作っていった資料がギリギリ間に合ったくらいでした。
鈴木所長からは年金のこと以外にも、卒業後の進路や一般就労といっても
さまざまな働き方があるという話があり、高等部の保護者さんたちはとても興味を示していました。
そして今回は、いつも私が話している「準備不足で年金申請をした方の体験談」だけではなく、
実際に一昨年この研修会に参加し、昨年に年金の申請を行った会員の方からも
体験発表をしていただきました。
研修会後に早速精神科への予約をいれ受診し、自分なりに準備をしたけれど、
年金の申請には想像以上にエネルギーを使わなければならなかったこと、
解らないことは手をつなぐ育成会の先輩お母さんたちに色々聞きまくったこと
先輩たちは本当に親切に教えてくれたこと、など話してくれました。
そして、一番大変だったことは、生まれた時から現在までのことを書き込む
申立書に親が大変だったことを書くのではなく、
本人自身が障害によって大変な思いをしたことを書くことが
とても難しかったとのことでした。
(親が大変な思いをしたことはいくらでも書けるのにね、と事前に言ってました)
それから、自分は毎日毎日、目の前のことで精いっぱいで
子育て日記のようなものをつける余裕もなかったので、
小さい頃の記憶を思い出す作業が本当に大変だったことなどを話してくれました。
質疑応答の時、職員が多い市役所と、職員が少なく、色々な係りを兼務している町役場では
障害者に関する業務の理解度が違っていたりする、という経験談もでました。
確かに、年金の申請にいったら「一般就労をしていると障害年金はもらえません」と
言われた経験があるという人がいることはよく聞く話ですので、
親のほうも勉強して知識を得ておく必要があると思います。
研修会終了後にみなさんにいただいたアンケートにも
「参加してとても良かった。勉強になった」との回答がほとんどでしたので、
本当に良かったです。
研修会が終わったあとにも、講師の鈴木ひとみ所長のところには
個人的に相談したい方が何人もいらして、なかなか帰ることができないくらいでした。
障がいのある子を育てている人、特にまだ学齢期の子どもの親御さんは
将来のことと言っても、卒業後の進路はどうしようか、くらいの事しか
考えていない人が多いとおもいますが、学校を卒業してからの生活のほうが
何十年も続くのだ、ということを頭の片隅に置いておくことができると、
その後の活動が少しずつ見えてくるのかもしれませんね。
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