山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆スペシャルオリンピックス日本・山形からのお知らせ

2012年05月31日 | 日記
スペシャルオリンピックス日本・山形さんよりお知らせです。

SONの細川佳代子名誉会長が、テレビ番組にご出演されるそうです。

放送日:6月2日(土)16:00~17:00 BS日テレ

タイトル:花も花なれ人も人なれ~細川ガラシャの真実~


BSが見られる環境にある方は是非、ご覧になって下さい。

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「何もない」「小さい」をメリットに変える事業所運営

2012年05月31日 | 地域福祉
 「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)の内容をシリーズで紹介している。
 その14回目。

第3分科会について。

奈良県宇陀市にある作業所の課題に関する報告である。

               
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【引用始め】

「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)p.24

 第3分科会 どんな地域にも必要な事業所・・・小規模ゆえの課題

 離島・中山間地で障害者が働き活動する場としての事業所が成り立っていく制度や運営のあり方

 事業所協議会 九州ブロック運営委員 田中 寛

 [ディスカッション]

 発言者:特定非営利活動法人 アクティブセンターうだ 通所支援課長 廣瀬 朋 氏

 奈良県宇陀市は周囲を山に囲まれ人口減少が進んでいる。
 平成19年5月に運営の厳しい2つの作業所(5名と10名)の運営を一本化。
 設立までの苦労、廣瀬氏自身の意識改革や今後の展開を語った。
 地域に作業所の運営を理解してもらい、地域と作業所の良好な関係を築いている。
 人口が少ない地域のため事業所不足や送迎が困難といった課題あり。
 「何もない」「小さいから」という状況をメリットとして諸問題に取り組んでいる。
  
 【引用終わり】

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 人口減少化に対応するため、作業所を統合。それに伴う送迎の問題が生じる。
 そうした問題解決に取り組んでいる。
 困難な問題は山積。
 問題があるのは当然という姿勢で、作業所を地域に根づかせ、利用者にとって行き届いた福祉サービスが提供できるよう努力している。
 (ケー)

◆手をつなぐ6月号

2012年05月30日 | 業務
全日本手をつなぐ育成会より
機関紙「手をつなぐ」6月号が届きました。



今月の特集は18歳の選択です。

しょうがいがあろうが無かろうが、18歳って
進路を選択する、重要な時期ですよね。

家族支援ワークショップにも出てきますが
進路を決める時、親が決めた所に進ませるのが良いのか
親の考えとは違うけれど、本人が選んだ所へ進ませるのが良いのか・・・

または、ご自分が18歳の時の事を思い出しながら読むのも
良いかもしれませんよね

準備ができしだい発送させていただきます。

離島における事業所運営

2012年05月30日 | 地域福祉
 「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)の内容をシリーズで紹介している。
 その13回目。

第3分科会について。

 離島で運営する作業所の実情と課題の報告である。
              
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【引用始め】

「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)p.24

 第3分科会 どんな地域にも必要な事業所・・・小規模ゆえの課題

 離島・中山間地で障害者が働き活動する場としての事業所が成り立っていく制度や運営のあり方

 事業所協議会 九州ブロック運営委員 田中 寛

 [ディスカッション]

 発言者:共同作業所 スオウの木 松本 千枝子 氏

 共同作業所スオウの木・松本千枝子氏は、沖縄本島より410キロ南下した石垣島より6キロはなれた離島の竹富島から参加。
 離島ゆえの情報不足や経済負担による厳しい運営状況を伝えてくれた。
 人口2000人の島の産業は、観光とサトウキビの収穫のみ。
 2003年9月に就労、日中活動の場として立ち上げた作業所の工賃確保のため、2005年11月に西表島旅客ターミナルに「ショップ スモウの木」を出店した。
 オリジナル商品などの販売をはじめたが沖縄ブームも去り、また東日本大震災以降の厳しい経済状況の影響受けて観光客も減る。
 売り上げ伸びず、現在は作業所の改築などを理由に一時閉店。
 昨年11月に、25年間休眠していた八重山地区手をつなぐ育成会の活動が再開。
 それをきっかけに、その組織の力も借りて個人では入手の厳しかった新しい情報や対応への指導等を受けている。
 ネット販売などの新しい分野の開拓も進めている。
 人と組織、そして島と島をつなげていく場として今後の作業所運営に携わる意欲を見せていた。 
 
 【引用終わり】

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 離島にある作業所の厳しい運営が如実に分かる。
 しかし、こうした所にも障がい者の働く場が必要である。
 離島における作業所運営の成功事例をぜひ生み出してほしい。
 (ケー)

◆ホテルフリーゲート白浜

2012年05月29日 | 就労
女将・支配人・料理長以外の従業員は、
すべて障害者という観光ホテルがある
ということを知っていましたか?

和歌山県の南紀白浜にあるホテル
ホテル フリーゲート白浜
という所です。

フロント・客室担当・清掃・環境整備
配膳・調理補助などの業務を

身体障害者・聴覚障害者・知的障害者・精神障害者
25人が交代で行っているそうです。

私もそんなホテルがあるという事は全く知らなかったのですが
高齢・障害・求職者雇用支援機構で発行している
「障害者と雇用 働く広場」の記事で知りました。

このホテルは、40以上のブランドを持ち、
全国に600を超える店舗を開いている
株式会社パル(井上隆太 社長)が、地元の要請もあり
企業の社会貢献の一環として、撤退したホテルを取得して
始めたのだそうです。

初めは障害者11人を雇用し、館内の美化清掃を行い
ビジネスホテルとしてスタート。
このビジネスホテルでホテルマンとして必要なノウハウを学び
障害があっても、きちんとお客様に対応できるよう
努力してきたのだそうです。

そして、今年の3月に花いっぱいの観光ホテルとして
リニューアルオープンしたということです。

採用情報を見つけました。クリックをどうぞ
(しっかりと『障害のある方優先』と書いてあります)

実際にこのようなホテルがあるのですね~
機関紙に掲載されている写真には、
本当に館内にたくさんの花があり、
みなさん真剣に、そして生き生きと仕事をされている
ようすがたくさん掲載されていました。

もし、和歌山県に行かれるような事があれば
ぜひお出かけくださいね。


事業を通じて、人を変え、街とつながり、街にとけこむ

2012年05月29日 | 地域福祉
「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)の内容をシリーズで紹介している。
 その12回目。

第2分科会について。
 事業を通じて、人を変え、街とつながり、街にとけこむ。
 地道な取り組みについてワークショップによって浮かび上がらせた分科会である。
             
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【引用始め】

「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)p.22~p.23

 第2分科会 地域に必要とされる事業所・・・地域経済の一員として

 所得保障のために大切なことは何よりも事業振興。仕事を作りやりとげていくのか、グループワークで考えます。

 「障害者とともに」を考える企画グループちまちま工房 代表 永田 千砂

 《報告》

  [ 第1部 ]

  神戸の「マブイ六甲」の赤松竜氏、滋賀県大津市の「がんばカンパニー」の中崎ひとみ氏の地域での取り組み。

  街の中に最初から障害のある人が受け入れられていたわけでなく、障害のある人とない人が一緒に働き、活動していく中で地域とつながり、少しずつ街の人が変わってきた。

  「ここだからできる」のではない。
  事業の前に人がある。
  その人々が生きていく中で仲間がつながる。
  そして、そこならではの取り組みをしてきた。
  人々が寄り添い高め合いながら進んでこられた。
  そのエネルギーに元気をもらうことができた。

  [ まとめ ]

  事業所の取り組みにより、障害のある人が一人ひとりの意識を変える。
  その先に核となる事業が生まれる。
  長い年月かけて街や人を変えてきた。
  「一緒に働き普通に嫁ぐ」「絶対に街の誇りになる」の使命をもって活動する。
  その時々において活動のゴールという視点をもって動く。
  全国にある多様な実践を、つなげ、互いの強みを活かしあうことで「必要される事業所」の種が生まれる。

【引用終わり】

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 全国とのネットワークは、新たな学びと意欲を生みだし、事業所経営をステップアップする可能性がある。
 (ケー)

◆おかえりなさいコンサートの御礼のハガキがきました

2012年05月28日 | 日記
昨日も話題にしましたが、白鷹町で開かれた
「第21回おかえりなさいコンサート」の
御礼のハガキが届きました。


出演した団体やスタッフの方々です


歌やお芝居、福祉施設のバザーなどがあり
約300名の方々が楽しまれたそうです。

これからもこの様な催しが続いてくれるといいですね。

高齢期障害者支援があたりまえになる

2012年05月28日 | 地域福祉
 「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)の内容をシリーズで紹介している。
 その11回目。

第1分科会について。
 障がい者支援ではこれから高齢期障がい者にあわせた支援が必要になってくる。
 それに備えた支援のあり方が求められると次のように指摘している。
            
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【引用始め】

「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)p.21

 第1分科会 地域に必要とされる事業所・・・高齢化の中での役割

 ターミナルケアを地域で事業所が担っていく時代に入り、あらためて地域における事業所の役割

 事業所協議会 東海北陸ブロック運営委員 高鶴 かほる

 《質疑応答》

 Q.ケアホームにいる弟のことで、障害者程度区分6で職員に負担がかかっていると思うがどうでしょうか。また、胃ろう等の医療的ケアができますか。

 A.職員への負担は確かにかかっていますが、老人介護ができる職員を増やすことを考えています。
  家族とのきずなプログラムは、若い職員の意識改革になって、家族も色々な思いやりや関係性を持っていることに気づいてくれています。
  医療的ケアは、法的制限があるので、できる範囲で行っています。

 《まとめ》

 障害者自立支援法では、地域生活・地域移行が中心となり、制度改革でも流れは変わりません。
 日中支援事業所でも当然高齢期の障害者支援があたりまえになってくるでしょう。
 高齢期の支援が問題化する前に、考える機会にしたいと初めて分科会が設けられました。
 居住系支援事業所での高齢期支援は、医療的支援が欠かせません。
 また、老人介護とは視点を変えたシステムの構築が必要だと実感しました。

 【引用終わり】

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 障がい者の地域生活を充実させるには、高齢期の障がい者対応システムを構築してゆく必要がある。
 先進的な例に学び、単なる老人介護と異なる障がい者の視点に立った支援のあり方について検討していくことである。
 (ケー)

◆そうだったのか・・・「おかえりなさいコンサート」(白鷹町)

2012年05月27日 | 日記
今朝5月27日(日)の山形新聞の日曜インタビューの欄
「長女との暮らし原点に」の見出しに、

これは障がい者関係の記事かも?!と見てみたらその通り!
しかも毎年ご招待をいただく白鷹町の
「お帰りなさいコンサート」の文字を見つけました。

このブログでも紹介しています。
おかえりなさいコンサート←クリックをどうぞ

今年で21回になるこのコンサートのきっかけは
全日本手をつなぐ育成会で発行している機関誌
「手をつなぐ」の記事を読んだ主婦の方の企画がはじまり
だったことを知りました。

機関誌の記事でレスパイトサービスの事を知り、
障害のある子どもと一緒に暮らせる設備を整えた家を建て、
その家を利用し、レスパイトサービスを提供したいと
障害児をもつ母親を応援する施設
「薫風(かぜ)の家」をオープンし
そこでお盆休みに施設から実家に帰ってくる
障がい者を『おかえりなさい』と迎えようとしたことが
始まりだそうです。

今は、お盆ではなく5月に開催となっているようですが
地元にすっかり定着した催しとなっているようです。

毎年、スペシャルゲストも招いて開催されているこのコンサートは
障害のある人もない人もステージ発表をし大変好評のようです。

私は、このコンサートのキャッチフレーズが大好きです。
この街に、このコンサートに
そしてやさしさに
おかえりなさい


こんなに優しい気持ちのコンサートがこれからも
ずっと続いてくれるといいですよね(F)



地域福祉の開拓者として福祉屯田兵がキャッチフレーズ

2012年05月27日 | 地域福祉
 「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)の内容をシリーズで紹介している。
 その10回目。

第1分科会について。
 障がい者が地域に出て働き、生活し、地域を変える。
 そうした事業所を目指して、「福祉屯田兵」なる理念の元に積極的に地域にうってでている実践報告である。
           
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【引用始め】

「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)p.21

 第1分科会 地域に必要とされる事業所・・・高齢化の中での役割

 ターミナルケアを地域で事業所が担っていく時代に入り、あらためて地域における事業所の役割

 事業所協議会 東海北陸ブロック運営委員 高鶴 かほる

 ディスカッション

 発言者:札幌この実会 グループ代表 加藤 孝 氏

 初期の北海道育成会事務局を支えた2人のお母さんの「入所施設に託すのは違う」との思いから作られた「この実会」では、働ける人は地域に働きに出た。
 その後、施設を解体しホームを立ち上げ、氏の日常は「福祉屯田兵」を自任。
 3つの凶器を持って戦っている。
 1 時代を作る確信犯的な凶器
 2 体を張る任侠の凶器
 3 実践から数値を出し、数値をジャックナイフにする。
 この凶器を持たないと時代を変えられない。
 地域から隔絶され、切り離されて生活するのではなく、地域で生活させることを目指すべきだと力説されました。
 この考えで道内を職員や利用者共々行脚している。
      
【引用終わり】

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 福祉屯田兵として、新たな福祉をつくりだそうとする心意気が伝わってくる。
 1 確信犯的と称する凶器とは、今は実現できない福祉サービスの拡大を図ろうとの企み
 2 任侠の凶器とは、リスクに果敢に挑戦しようとする企み
 3 数値をジャックナイフにするとは、しっかりした根拠を示していくとする企み
 新たな福祉の開拓地をつくりだそうとしている努力に敬意を表したい。
 (ケー)

高齢者の最期をどう看取るか

2012年05月26日 | 地域福祉
 「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)の内容をシリーズで紹介している。
 その9回目。

第1分科会について。
 地域で今必要とされている事業所ということで、シンポジウムが展開された。
 施設内において、高齢者支援プログラムの必要性の指摘があった。
           
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【引用始め】

「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)p.20~p.21

 第1分科会 地域に必要とされる事業所・・・高齢化の中での役割

 ターミナルケアを地域で事業所が担っていく時代に入り、あらためて地域における事業所の役割

 事業所協議会 東海北陸ブロック運営委員 高鶴 かほる

 ディスカッション

 発言者:社会福祉法人 功徳学園 施設長 重利 政志 氏

 56名の入所者、30名の重症心身障害者を含む通所施設。
 入所利用者の1割が65歳以上、平均年齢45歳、最高齢77歳、25%が50歳以上。

 入所は生きがいがなく老化を早め、50歳代から老いを実感。

 入所、グループホーム、通所をあわせて4名の方を看取った。
 その経験から、高齢者の支援プログラムが必要。
 支援の限界を感じる。
 最後の時を迎えた場合、個人の思いをかなえることが尊厳の尊重。

 「バリアフリーが整うことで、周りの人から手助けを求めることがなくてもいいようになって、便利だけど、社会への働きかけが弱くなる。」
    
【引用終わり】

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 施設内において、高齢者に対して生きがいある生活づくりを模索する必要がある。
 また、最期を看取るあり方についても今後の大きな課題であり、個人の尊厳をかなえる方向性を見出す必要がある。
 (ケー)

自閉症の弟が脳死状態

2012年05月25日 | 日記
 本日(平成24年5月25日・金曜日)一人勤務になる。
 多忙が続いている。
 第24回山形県知的しょうがい者福祉大会(7月29日・日曜日・山形県村山市民会館)に向けた準備。
 そのための第1回実行委員会(6月4日・月曜日・山形県村山市農村改善センター)を開催する。
 実行委員をお願いし、委員会に参加してもらうために、北村山地区(村山市・東根市・尾花沢市・大石田町)の関係機関を地元理事と共に、挨拶回り(5月22日・火曜日)してきた。
 行政等の機関も前向きに協力してくれる様子がうかがえて一安心。

 ところで、昨夜自宅に昔からお付き合いのある保護者より電話があった。
 2年前、北海道に引っ越ししていった自閉症の成年が脳死状態になっているというのだ。
 姉と二人暮らしで、近くの事業所に通所していた。
 パソコンで作成した年賀状をもらっていた。
 角張った自筆で、がんばってお仕事していますと書いてあった。
 2週間前に、心臓発作で倒れ入院して、医師から病状は深刻だと告げられたという。
 そして、あっという間に脳死状態になった。
 姉がかつてずっとお世話になった山形の保護者に連絡してきた。
 父、母も山形で亡くなっていて、今北海道に移って姉と本人の二人暮らしだった。
 北海道に引っ越ししたのは、父や母の親戚が多かったから。
 でも、山形まで電話よこしたのは、かつてお世話になった人たちを頼ったということだろう。
 北海道に移っても、親戚とはいえずっと長く離れて暮らしていた。
 どれだけの助けになってくれるか。
 それよりは、山形で長くお付き合いあった人たちの方が頼りがいあったということか。
 姉は障がいのある弟を可愛がっていた。
 父も母も亡くなって、姉と弟が家族二人きりになって、かけがいのない家族として暮らしていた。
 姉と弟の二人で、肩寄せ合って生活を送っていたに違いない。
 ところが、突然、弟が脳死となった。
 その現実を姉は簡単に受け入れられないはずだ。

 遠くて私たちには何もしてあげられない。
 その歯がゆさがある。
 父・母の死を受けいれ、葬式もしっかりやった気丈な姉である。
 それでも、今度は弟が予期せぬ状況にある。
 これから姉にはどんな現実が待っているだろう。
 (ケー)
 

障害施設で介護保険適用の必要性

2012年05月24日 | 地域福祉
 「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)の内容をシリーズで紹介している。
 その8回目。

第1分科会について。
 地域で今必要とされている事業所ということで、シンポジウムが展開された。
 高齢化の問題に事業所としてどう対応しているかの課題が話題になった。
           
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【引用始め】

「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)p.20

 第1分科会 地域に必要とされる事業所・・・高齢化の中での役割

 ターミナルケアを地域で事業所が担っていく時代に入り、あらためて地域における事業所の役割

 事業所協議会 東海北陸ブロック運営委員 高鶴 かほる

 ディスカッション

 発言者:大阪手をつなぐ育成会 支援センターい~な 所長/箕面育成会 園長 竹内 裕幸 氏

 グループホーム12カ所の利用者が80歳を最高齢として高齢化し、ほぼ全員が高齢者にみられる医療対応の必要な状態である。

 高齢化に伴う支援・介助の実態は、

 主なものとして、
 1.車いす対応
 2.食事介助
 3.入浴介助
 4.特殊浴槽の改修(大浴場への入浴支援ツールの設置を検討)
 5.トイレ介助と離床センサーの設置
 6.看護師が特殊指導員資格を取得
 7.施設・設備改修

 障害施設での介護保険適用の必要性を実感しつつ、ターミナルケアや権利擁護を組み合わせた支援を模索している。
 家族の意見では、知的障害者の特別養護老人ホームへの要望が一番多い。
 グループホーム・ケアホームを継続して利用したいという意見が少ない。
 地域での生活が難しいとみている。
 しかし、家族とのきずなプログラムを考え、グループホームを作り、医療的加護のあるホームにしたい。
    
【引用終わり】

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 地域の事業所においても、医療的対応が差し迫ってきている現状が報告された。
 先進的な地域で、その試みが始まっている。
 地域で最後の看取りまでできる体制の模索が必要になっている。
 (ケー)

◆防災ポスターが中山町の自主防災会へ!

2012年05月23日 | 日記
本人のための本人による防災ポスター
県内市町村の社会福祉協議会さんや
日本赤十字山形支部さんなどで
壁に貼りだしていただいているようで
中山町の自主防災会さんからご連絡をいただき
また、お分けいたしました。

日本赤十字へ行った時に、たまたまこのポスターを見て
これは良い
と思ってくださったそうです。

文字だけではなく、絵もふんだんにあり
難しい言葉には説明もあるので
子ども達にも、とっても解りやすい
これは是非とも利用したい
と思い、中山町の役場の方に問い合わせていただいたのだそうです。

このポスターも育成会関係以外から問合せをいただいたのは
今回が初めてですし、そんな風に感じて下さるのは
大変ありがたいことです

本人だけでなく、子どもたちの防災会などでも
ご利用できると思います。
必要な方は県育成会事務局までご連絡ください。
TEL:023-623-6572 FAX:023-623-6571


思いのたけを出しあい身近な課題の共有

2012年05月23日 | 地域福祉
 「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)の内容をシリーズで紹介している。
 その7回目。

 本研修大会において、全国から集まった事業所関係者の本音トークを語り合える場を設定した。
 それが、次のナイトセッションである。
          
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【引用始め】

「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)p.15

 ◆「ナイトセッション」からの報告

 思いのたけを出し合った新たな出会いの場

 社会福祉法人 全日本手をつなぐ育成会 常務理事 田中 正博

 ナイトセッションは、「もっといろいろ知りたい、交流したい」「全体会や分科会では話しにくい内容で悩んでいる」「地元の事業所協議会をどうつくっていったらいいだろう・・・」「親の会と連携するといってもどのようにすれば・・・」など、思いのたけを出しあえる場として企画されました。7~8人のグループに分かれ、それぞれのテーブルで参加した運営委員の声かけで、自己紹介や名刺交換などから話を深めていきました。

 結論のでないセッションでしたが、ここに集まった多くの人たちとの身近な課題の共有から、まずは日常でできることの少しずつ積み上げていくことによって、法内事業所の形態にふさわしい事業運営や経営に当たっていこうと、話の流れが落ち着いたように思います。

 小規模作業所の時代から、事業所活動を通して地域と共に生きてきた歴史と伝統を重んじて育成会活動の原点を認識し、新しい取り組みに敏感となるアンテナを張り巡らす一つのきっかけとして、また、親の会の育成会本体と事業所協議会が連携を深める絶好の機会として、和やかな語らいの中で、会を終えました。
   
【引用終わり】

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 公式的な時間の制約ある場では、話しにくいこともナイトセッションでは出し合うことができた。
 アルコールも多少入っている後のセッションでもあり、日頃喉につっかえていたこともざっくばらんに述べることができただろう。
 ただ、解決にすぐつながることは難しいにしても、互い課題を共有することができた。 そして、自分の関係する事業所に戻って、日々の運営の中で課題解決に向けて努力することになる。
 また、互いに面識を得ることができたので、困ったときに情報交換できる関係もできたはず。何かあったら相談するなりして互いに交流を深めることもできる。
 (ケー)