山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆無念です・・・

2013年04月11日 | 日記
昨日、悲しいお知らせが入りました。
支部育成会で会長の経験もあり、現在は後進に道を譲り
副会長をしておられたMさんが亡くなられたとの事でした。

私が事務局に入ったときには、現役の会長さんでした。
その前の会長は亡くなったご主人だったそうで、
それをそのまま引き継いで会長を引き受けたようでした。

Mさんは「作業所は作ったから、こんどはグループホームを
作りたい、とお父さんが死ぬまで言い続けてたから、私がそれを
なんとかして作りたいんだ」と、いつもおっしゃっていました。

ご自分も研修会に出向かれたり、地元育成会の研修会に
グループホームの経営者を講師に招いて講演をしてもらったり
していたようですが、周りの方々の反応が鈍く
なかなか前に進むことができずにいたようでした。

「親がいなくなっても、安心して暮らせる所ができないと
 こちらも安心して死ねないのよね」
といつもおっしゃっていました。

会長を退いた後も、グループホーム設立の夢は抱き続けておりましたが
昨年あたりから、弱音を吐くようになっておりました。

「お父さんに、グループホーム作ったよ!
 と、お土産をもってあちらの世界に行きたいのだけれど、
 なんだか手ぶらで行がんなねみだいだちゃ~」
というような事をおっしゃるようになっていました。

私は「ダメだ、ちゃんとお土産もってがらでないと
 お父さんに怒られるべ、グループホームできるまで死んじゃダメなんだ」
などと言って、笑いあっておりました。

障がいのある息子さんと2人暮らしをしていらっしゃいましたが、
先月に開いた支部会長の研修会にも、会長の代わりに
参加していただいており、その時も
「息子が最近『お母さん骨にならないでね、僕を1人にしないでね』と言うのよ」
というような事をおっしゃっておりました。

そのあたりには、お身体の具合も良くなかったのかもしれないな・・・
と今になって思います。

息子さんは今後どうするのか・・・
独立している娘さんがお2人いらっしゃるようですので
これからご検討されるのか、すでに決まっているのかは
こちらに連絡は来ておりませんが、いずれにしろ
これまでと全く違う環境で生活することになりますよね。

Mさんのご冥福をお祈りするとともに
息子さんのこれからの生活が穏やかでありますようにと
願うだけです(F)


学校間連携の推進

2013年04月11日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書が、
 文部科学省「初等中等教育分科会」より平成24年7月23日付けで発表された。
 その報告概要を項目ごと続けて紹介している。

 その第16回目。
 インクルーシブ教育システムの構築にあたっては、学校単独でできることに限界がある。域内にある教育資源の組み合わせをうまく活用することである。
 その問題を以下に取り上げている。  

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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告) 概要

4.多様な学びの場の整備と学校間連携等の推進

(2)学校間連携の推進

•域内の教育資源の組合せ(スクールクラスター)により、
 域内のすべての子ども一人一人の教育的ニーズに応え、
 各地域におけるインクルーシブ教育システムを構築することが必要である。

•特別支援学校は、小・中学校等の教員への支援機能、
 特別支援教育に関する相談・情報提供機能、
 障害のある児童生徒等への指導・支援機能、
 関係機関等との連絡・調整機能、
 小・中学校等の教員に対する研修協力機能、
 障害のある児童生徒等への施設設備等の提供機能といった
 センター的機能を有している。
 今後、域内の教育資源の組合せ(スクールクラスター)の中で
 コーディネーター機能を発揮し、
 通級による指導など発達障害をはじめとする
 障害のある児童生徒等への指導・支援機能を拡充するなど、
 インクルーシブ教育システムの中で重要な役割を果たすことが求められる。
 そのため、センター的機能の一層の充実を図るとともに、
 専門性の向上にも取り組む必要がある。

•域内の教育資源の組合せ(スクールクラスター)や
 特別支援学校のセンター的機能を効果的に発揮するため、
 各特別支援学校の役割分担を、地域別や機能別といった形で、
 明確化しておくことが望ましく、
 そのための特別支援学校ネットワークを構築することが必要である。

【引用終わり】

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 インクルーシブ教育システム構築において、特別支援学校の役割は大きい。
 特別支援学校は次のような機能が期待されている。
 ① 相談・情報提供機能
 ② 指導・支援機能
 ③ 連絡・調整機能
 ④ 研修協力機能
 ⑤ 施設設備等の提供機能
 以上のように、特別支援学校はセンター的機能、コーディネーター機能が域内において求められている。
 特別支援学校の力量が試されているといってもいい。
(ケー)