山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

障がいに応じた学習活動内容の配慮

2013年04月20日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第25回目となる。

 別表2では、障がいの特性に応じた「学習内容の変更・調整」についてである。
 それが、次の内容。

*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表2

○1-1-2 学習内容の変更・調整

 認知の特性、身体の動き等に応じて、
 具体の学習活動の内容や量、評価の方法等を工夫する。
 障害の状態、発達の段階、年齢等を考慮しつつ、
 卒業後の生活や進路を見据えた学習内容を考慮するとともに、
 学習過程において人間関係を広げることや自己選択・自己判断の機会を
 増やすこと等に留意する。

言語障害

発音のしにくさ等を考慮した学習内容の変更・調整を行う。
 (教科書の音読や音楽の合唱等における個別的な指導、
 書くことによる代替、構音指導を意識した教科指導 等)

自閉症・情緒障害

 自閉症の特性により、数量や言葉等の理解が部分的であったり、
 偏っていたりする場合の学習内容の変更・調整を行う。
 (理解の程度を考慮した基礎的・基本的な内容の確実な習得、
 社会適応に必要な技術や態度を身に付けること 等)

学習障害

 「読む」「書く」等特定の学習内容の習得が難しいので、
 基礎的な内容の習得を確実にすることを重視した学習内容の変更・調整を行う。
 (習熟のための時間を別に設定、軽重をつけた学習内容の配分 等)

注意欠陥多動性障害

 注意の集中を持続することが苦手であることを考慮した
 学習内容の変更・調整を行う。
 (学習内容を分割して適切な量にする 等)

【引用終わり】

*******************************************************

 発達障がい等の特性に応じて、学習の質・量を調整する必要がある。
 それには、基礎・基本的な内容について個別指導も取り入れながら、スモールステップによる内容調整に配慮することである。
 (ケー)

◆だいじょうぶ3組

2013年04月19日 | 日記
4月19日(金)気温は少々(かなり)低いのですが
山形市の桜が満開になったそうです。


昨日の写真です




銀行へ行く途中にある桜のトンネル


公園の桜も咲きました


今日は久しぶりに何も予定がなかったので
前から見たいと思っていた映画を観てきました。

乙武洋匡さんがご自身の体験を書いた本を映画化した
『だいじょうぶ3組』です

今日はレディースデーなので割安の金額で見る事ができました



公開されてから結構な日数が経っていたので
まだ上映されているのかが心配だったのですが・・・やってました

平日の日中、しかも障がい者もの(偏見?)の映画なので
きっとまた観客は数人で、ほぼ貸切状態だろうと思っていたのですが
私の予想よりは多く、17名、18名くらいはいたようです。
少ないじゃん!と思うでしょうが、公開してから日数が経っていますし
好き嫌いが分かれる映画かな?と思っていたのでした。

内容はネタバレになるので詳しくは書きませんが
乙武さん本人の体験に基づくものだからなのか
乙武さんの演技が自然で上手なのに驚きました。
子どもたちもとても自然で違和感なく見る事ができました。

2時間にまとめるのは厳しかったのだろうな~と思えるくらいの
出来事がギッシリ詰まっていましたが、それでも引き込まれて
思わずうるうるしてしまったところが何か所もありましたし
まわりからも鼻をすする音が何度も聞こえてきました。

乙武さんが子どもたちに問いかけていました。

普通ってなに?
普通じゃないってどういうこと?
みんなと違うって変なこと?


私も子どもたちと一緒に考えていました。
みなさんも考えて見ませんか?

あと、最近よく聞くようになった自己肯定感。
これは、障がいの有る無しに関係なく、
生きていくうえで人生が楽しくなるか否かを大きく左右します。

私は○○はできないけれど、○○は得意だよ!

これも、一緒に考えてみませんか?(F)

障がいの特性に応じて学習内容の変更・調整

2013年04月19日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 
 今までの紹介から通算すると第24回目となる。
 別表1「学習上又は生活上の困難を改善・克服するための配慮」を2回にわたって紹介した。
 別表2では、「学習内容の変更・調整」についてである。
 それが、次の内容。

*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表2

○1-1-2 学習内容の変更・調整

 認知の特性、身体の動き等に応じて、
 具体の学習活動の内容や量、評価の方法等を工夫する。
 障害の状態、発達の段階、年齢等を考慮しつつ、
 卒業後の生活や進路を見据えた学習内容を考慮するとともに、
 学習過程において人間関係を広げることや自己選択・自己判断の機会を
 増やすこと等に留意する。

視覚障害

視覚による情報が受容しにくいことを考慮した学習内容の変更・調整を行う。
 (状況等の丁寧な説明、複雑な図の理解や読むことに
 時間がかかること等を踏まえた時間延長、観察では
 必要に応じて近づくことや触感覚の併用、体育等における安全確保 等)

聴覚障害

音声による情報が受容しにくいことを考慮した学習内容の変更・調整を行う。
 (外国語のヒアリング等における音質・音量調整、
 学習室の変更、文字による代替問題の用意、
 球技等運動競技における音による合図を視覚的に表示 等)

知的障害

 知的発達の遅れにより、全般的に学習内容の習得が困難な場合があることから、
 理解の程度に応じた学習内容の変更・調整を行う。
 (焦点化を図ること、基礎的・基本的な学習内容を重視すること、
 生活上必要な言葉等の意味を確実に理解できるようにすること 等)

肢体不自由

 上肢の不自由により時間がかかることや
 活動が困難な場合の学習内容の変更・調整を行う。
 (書く時間の延長、書いたり計算したりする量の軽減、
 体育等での運動の内容を変更 等)

病弱

 病気により実施が困難な学習内容等について、
 主治医からの指導・助言や学校生活管理指導表に基づいた変更・調整を行う。
 (習熟度に応じた教材の準備、実技を実施可能なものに変更、
 入院等による学習空白を考慮した学習内容に変更・調整、
 アレルギー等のために使用できない材料を別の材料に変更 等)

【引用終わり】

*******************************************************

 以上、障がいの特性に応じた学びは、時間をかけ手をかけ具体的な内容を提示していくことである。
 いかに実情を理解して、ペースにあった学習内容を工夫することができるか。
 学習意欲が高まる組み立てを常に心がけて欲しいものだ。
 (ケー)

◆茶話会そして地震(-.-)

2013年04月18日 | 日記
事務局前の公園の桜がずいぶん咲きました。


お天気が曇りなのであまり綺麗にみえませんが・・・


昨晩は天童市育成会の茶話会がありました。
今回は久しぶりに顔を出してくれた方もいて
大変盛り上がりました。

昨日の話題はお子さんの近況についてや旦那さんとの関係など
とっても身近な話題が多かったです。

自閉症のお子さんをもつ親御さん、
お子さんは30歳を迎えたそうですが、そのあたりから
ちょっとしたことで不安定になる事が多くなったそうで
通所している事業所のスタッフと相談しながら
試行錯誤しているというような話もありました。

30歳あたりから落ち着いてくると聞いていたのに
そうではない方もいるのだなぁ
やっぱり、ひとそれぞれなのだなぁと感じました。

あとは、昨年からお子さんが入所施設に入られたお母さん、
「いや~いなくなって、初めて○○のありがたみがわかった」
というので、みなさん「なんで、なんで?」と聞きましたら・・・
「家計が大変な時にちょっと年金から借りることができなくなったから」
とか言うので、
「おいおい、そりゃ本来まずいことでしょーが
 でもまあ、食費をもらうぐらいなら全然普通のことか
というような経済的虐待にあたるかどうかの話などもありましたよ
(あくまでも笑い話ですので、誤解のないように

あとは、世のお父さん方、ご注意あれ
旦那元気で留守が良いってホントだよね
という話題に、多数の方々が納得
みなさんが話してくれる各家庭の一コマ、一コマに
腹筋運動の必要がないくらいに笑い転げてしまいました。
お父さん方、いない時に何言われているかわかりませんよ

その後、宮城県を震源とする地震が起きてしまいましたので
茶話会はお開きとなりました。

天童市は震度3、でも、結構揺れましたし長かったです。
その地震で、他に集まりがあった団体の方も会合を終了し
ぞろぞろと福祉センターを後にしてきました。

来月の茶話会は15日(水)です。また楽しくお喋りしましょう(F)

発達障がいのある人の困難を改善・克服するための配慮

2013年04月18日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 
 今までの紹介から通算すると第23回目となる。

 発達障がい等にかかる「学習上又は生活上の困難を改善・克服するための配慮」は次のとおり。

*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

○1-1-1 学習上又は生活上の困難を改善・克服するための配慮

 障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するため、
 また、個性や障害の特性に応じて、
 その持てる力を高めるため、
 必要な知識、技能、態度、習慣を身に付けられるよう支援する。

言語障害
話すことに自信をもち積極的に学習等に取り組むことができるようにするための発音の指導を行う。(一斉指導における個別的な発音の指導、個別指導による音読、九九の発音等の指導)

自閉症・情緒障害
自閉症の特性である「適切な対人関係形成の困難さ」「言語発達の遅れや異なった意味理解」「手順や方法に独特のこだわり」等により、学習内容の習得の困難さを補完する指導を行う。(動作等を利用して意味を理解する、繰り返し練習をして道具の使い方を正確に覚える 等)

学習障害
読み書きや計算等に関して苦手なことをできるようにする、別の方法で代替する、他の能力で補完するなどに関する指導を行う。(文字の形を見分けることをできるようにする、パソコン、デジカメ等の使用、口頭試問による評価 等)

注意欠陥多動性障害
行動を最後までやり遂げることが困難な場合には、途中で忘れないように工夫したり、別の方法で補ったりするための指導を行う。(自分を客観視する、物品の管理方法の工夫、メモの使用 等)

【引用終わり】

*******************************************************

 障がいの特性によって、苦手な部分を補う。
 そうした手立ての工夫が重要である。
 そうすることで、今まであきらめていたことも、やりとげることができる。
 それが自信となって、積極的な活動につながっていく。
 自立を促す手立てを障がい者とともに工夫し、それを他の障がい者にも拡げてゆく。
 そうすることによって、障がい者にとっても学習や生活の困難さを乗りこえる姿勢ができてくる。
 (ケー)

◆桜が咲き始めました

2013年04月17日 | 日記
昨日、山形市でも桜の開花宣言がありましたが
事務局の前にある公園の桜も咲き始めました。


全体的にピンク色に見えています。


咲き始めています(昨日の写真)
今日は、もっと開いたようです


水仙もきれいに咲いています。

山形は一気に春になりました。

でも・・・

まだまだ雪が融けたばかりで、桜の開花までには

もう少し時間がかかる地域もありますけれどね。

さて、平成25年度の県育成会事務局は

大忙しの予感です

今後行われる事業もこのブログでお知らせいたしますので

どうぞ、チェックしてみてくださいね(F)

学習・生活における困難をどう改善・克服するか

2013年04月17日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書が、
 文部科学省「初等中等教育分科会」より平成24年7月23日付けで発表された。
 その報告概要を項目ごと、ずっと続けて紹介してきた。
 昨日(平成25年4月16日(火))の第21回で報告「概要」はすべて紹介したことになる。

 続けて本報告の中にある「別表」を紹介する。
 これも何回かに分けて取り上げる。
 今までの紹介から通算すると第22回目となる。

 障がい種別による「合理的配慮」のあり方についてである。
 まず、「学習上又は生活上の困難を改善・克服するための配慮」に関してである。

*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

○1-1-1 学習上又は生活上の困難を改善・克服するための配慮

 障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するため、
 また、個性や障害の特性に応じて、
 その持てる力を高めるため、
 必要な知識、技能、態度、習慣を身に付けられるよう支援する。

視覚障害

見えにくさを補うことができるようにするための指導を行う。
 (弱視レンズ等の効果的な活用、
 他者へ積極的に関わる意欲や態度の育成、
 見えやすい環境を知り自ら整えることができるようにする 等)

聴覚障害

 聞こえにくさを補うことができるようにするための指導を行う。
 (補聴器等の効果的な活用、
 相手や状況に応じた適切なコミュニケーション手段(身振り、簡単な手話等)
 の活用に関すること 等)

知的障害

 できるだけ実生活につながる技術や態度を身に付けられるようにするとともに、
 社会生活上の規範やルールの理解を促すための指導を行う。

肢体不自由

 道具の操作の困難や移動上の制約等を改善できるように指導を行う。
 (片手で使うことができる道具の効果的な活用、
 校内の移動しにくい場所の移動方法について考えること及び実際の移動の支援 等)

病弱

 服薬管理や環境調整、
 病状に応じた対応等ができるよう指導を行う。
 (服薬の意味と定期的な服薬の必要性の理解、
 指示された服薬量の徹底、
 眠気を伴い危険性が生じるなどの薬の副作用の理解とその対応、
 必要に応じた休憩など病状に応じた対応 等)

【引用終わり】

*******************************************************

 障がいの特性に応じて、その困難を補う様々な工夫をすることが重要である。
 全盲の人であれば、白杖歩行によって自立的に移動ができる指導を行う。
 聴覚障がい者であれば、手話によるコミュニケーション法を学ぶ。
 知的障がい者は、円滑な日常生活ができるよう実生活に即した内容の指導が中心になる。
 肢体不自由であれば、車いすの安全な操作法を学ぶ。
 病弱であれば、体調管理が重要となる。
 障がいの違いこそあれそれに対応して自立的な学習や生活ができる環境整備を含めた配慮を工夫することである。
 (ケー)

◆風になる

2013年04月16日 | 日記
昨日、ビッグイシュー日本 という所から
本の紹介チラシが送られてきました。

ご存知の方もいらっしゃるのでしょうが、
私は勉強不足でまったく存じ上げていませんでした。

なんでも、毎月1日と15日の2回、
雑誌『ビッグイシュー日本版』を発行しているそうです。
そして、この雑誌はホームレスの方の自立応援ということで
ホームレスの方が路上で販売しているのだそうです。

この雑誌の代金300円のうち160円が販売者の収入
となるそうです。

そして今回ご紹介いただいた書籍は、
ご自身が重度の自閉症者である『東田直樹』さんの本
【風になる―自閉症の僕が生きていく風景】です。


案内のチラシ


この本は、東田さんのコラム60回分と
特集として、宮本亜門さんと東田さんの対談が
収録されているそうです。

購入方法ですが、チラシには≪路上で販売中!≫
と書かれていますが、山形ではおそらく路上で販売している方は
いないと思われますので、通信販売で購入できるようです。

本の代金は1冊1500円です。
郵便局の払込票に本のタイトル「風になる」の
希望冊数、お名前、送付住所及び郵便番号、電話番号を記入し
郵便振替口座番号 00900-3-246288
加入者名: 有限会社ビッグイシュー日本
まで、金額1500円×冊数+送料100円を
入金しますと、入金が確認されたあとに本を送ってくれるそうです。

    


東田直樹さんのことをご存じない方のために少々ご紹介します。
東田さんは1992年生まれで自閉症を抱えています。
これまでに、童話、詩、絵本を出版されています。
著書には「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」などがあります。

彼は、言葉を話すことはほとんどできない重度の自閉症です。
ではなぜ本が出せるのか、という事ですが
彼は、筆談ができるようです。
文字盤を指で指示し言葉を読み取ってもらいながら
いろいろな所で講演会まで開いているようです。
そして、彼の素晴らしい感受性に感動する方が
たくさんいらっしゃるようです。

ただ、その方法をご覧になった方が、本当に彼の言葉なのか?
文字盤を読み取っているお母さんの言葉ではないのか?と
疑問を持つ方もいらっしゃることは確かです。

私自身、自分の子どもがどんな事を感じているのか
どんな事に対して生きにくさを抱えているのか。
親なのに解ってあげられない、というもどかしさもあり、
知的に遅れのない自閉症の方が書いた本は何冊か購入しています。
そして「そうだったのか!」と目からウロコ的なことが
何度もありました。

ですが東田さんは、わが子と同じようにピョンピョン飛び跳ねたり、
奇声を発する、同じようなタイプの自閉症のようです。
その方が本を出版する事ができるのか?
と、まったく引っかかりがないわけではないのですが・・・

私は、偉い学者先生が自閉症について研究して書かれた本は
立ち読みくらいはしますが、購入したことはありません。
なぜなら、それがわが子に当てはまる事が書いてあるわけではないし
本には書かれていないような特異な行動は毎日毎日経験しています。
それこそ解決策などは教科書通りにいくわけがない。
当事者家族にとって、心が休まる本ではないからです。

そういう意味では、東田さんは当事者ですので内容には大変興味がありますし
以前書かれていた文章の中にとても気になる言葉を見つけたこともあります。

自分の身体がもどかしいほどにコントロールできない。
奇声やひとり言も、自分が望んでやっている訳ではない。
人を困らせてばかりいると思われているが、
実は、僕自身がいちばん困っていることを
誰が想像できるのだろう。

正確に覚えている訳ではありませんが、このような事でした。
今回の「風になる」にも同じような事が書かれているのでしょうか。

自閉症でも、ダウン症でも、どんな障がいでも
研究は必要ですし、たくさんの知識があった方が良いに
決まっています。
ですが、支援を受ける側としては、教科書に書いてある
支援方法を次々に試されるより、ちゃんと本人を理解しようと
寄り添っていただける方がありがたいな~なんて思ってしまいます。

ん~なんだか、最後は本の紹介からは離れてしまいましたし
熱くなってしまいました(F)

障害のある人の教職員への採用

2013年04月16日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書が、
 文部科学省「初等中等教育分科会」より平成24年7月23日付けで発表された。
 その報告概要を項目ごと続けて紹介している。

 その第21回目。

 インクルーシブ教育システム構築という観点から、障がいのある人も教職員という職業が選択できるようにすることが必要である。
 それについて次のような提言がなされている。

*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告) 概要

5.特別支援教育を充実させるための教職員の専門性向上等

(3)教職員への障害のある者の採用・人事配置

•「共生社会」とは、
 これまで必ずしも十分に社会参加できるような環境になかった
 障害のある者等が、
 積極的に参加・貢献していくことができる社会であり、
 学校においても、障害のある者が
 教職員という職業を選択することができるよう
 環境整備を進めていくことが必要である。

【引用終わり】

*******************************************************

 障がいのある人も、教職員へ採用される道をもっともっと拡げていく。
 そのためには、障がい者が働ける環境整備がなされることである。
 公共施設には車いす用のトイレやエレベーターの設置、スロープによる移動といったバリアフリーが義務付けられてきている。
 また、点字の表示、点字ブロックなどもそこかしこにある。
 そうした環境整備が進んでいることは、もちろん歓迎すべきだ。
 さらに、障がいのある人が学校において教職員として働いている現実を増やすことも必要である。
 山形県においても、身障者の採用枠を設けていたと記憶している。
 (ケー)

◆福祉給油(ガソリン)券 申請しましたか?(天童市)追加情報!

2013年04月15日 | 日記
(一番下に追加情報があります)

天童市では、今年度新規事業として
「福祉給油券助成事業」を始めています。
市報の4月1日号に書いてありますが、気が付かれましたか?

私は、残念ながら気が付きませんでした。
誰に教えてもらったか
それは、いつも利用しているガソリンスタンドのご主人からでした。

ガソリンスタンドの組合(?)向けに説明があったそうで
「天童市でガソリン券発行しているんだけど知ってるか?」
と、私に教えてくれました。

市役所の方へ問い合わせてみたら、市報に掲載してから
少しは申請があったそうですが、まだまだ申請している方は
少ないということのようですよ。

ただ、対象となるかたにはやはり条件があるようです。
身体障害者手帳1~3級、療育手帳A
または、精神障害者保健福祉手帳1級を所有し
自動車税・軽自動車税の減免を受けている方

※手帳の所有者が18歳未満、または
療育手帳Aの方は、減免を受けている車両の所有者が
同居家族の場合も認められます。

利用券は、1人につき、1枚500円の利用券を18枚(1年分)


以上のようになっています。
該当する方は、印鑑・手帳
自動車税の減免決定通知書、運転免許証をもって
健康福祉課に申請してみてはいかがですか?
TEL:023-652-0884

なお、福祉タクシー券と福祉給油券は重複して受ける事は
できないという事ですので、ご注意ください。



最近は、セルフのガソリンスタンドを利用している人も多いのでしょうが
今回のような情報は、スタンドの方と顔を合わせる事が無いと
教えてもらえない情報ですよね。
なんだか、地元の方がちゃんと我が家のことを
気にかけてくれている事がわかり嬉しくなった出来事でした。

ただ・・・ウチの息子は住所を山形市に移しているので
対象外になると思いますが  
それでも、こうして情報を発信することができましたので
本当にありがたい出来事でした。(F)

※東根市でもガソリン券を発行しているらしいとの情報もありますので
 東根市の方は確認してみてはいかがでしょうか!

ブログを見た会員さんから情報をいただきました。
 新庄市でもガソリン券を発行しているそうです。
 1枚330円の利用券を12枚(1年分)という事です。

天童市より安い・・・と泣きが入っておりましたが
 無いよりは良いですよ

他の市町村の情報をお持ちの方はどうぞ
お知らせください。よろしくお願い致します。

東根市の会員さんからも情報をいただきました。
東根市でもガソリン券があるそうです。
1枚500円の利用券を12枚(1年分)だそうです。


◆ステージ春号2013

2013年04月15日 | 本人活動
届いてから少し経ってしまいましたが、
全日本育成会が発行する本人向けの新聞
「みんながわかる新聞 ステージ」のご紹介です。


春号の表紙は各地の”ゆるきゃら”です
最近はご当地だけではなく、全国的にも有名に
なっているものもありますし、
国も「ゆるきゃら」に注目し、ゆるきゃらを使った
取組みを始めています。

ページをめくると
大阪の桜宮高校の男子学生が
体罰を苦に自殺したニュースや

生活保護が減らされるニュース
中国の大気汚染のニュースに加え
AKBの峰岸みなみが髪の毛を
丸刈りにした事などにも触れています。


このページはご当地の「ゆるきゃら」の紹介
運動不足を解消しよう!ということで
さまざまなスポーツが紹介されています。


そしてここでは、仙台市で行われた
「みんなで知る見るプログラムinみやぎ」の紹介
ここには、山形から参加した伊澤さんと細矢さんの写真も
ありましたよ
となりのページは、「手をつなぐ」にも載っていた
ガラス工場で働いている金澤さんの記事


最後のページは「大学に行ってみよう」
ということで、この日は東京にある
「淑徳短期大学」で、知的障害のある人が参加する
「1日大学体験」が開かれ、編集委員になっている
2名が参加し、一般の学生さんと一緒に
ゼミの体験で「自分の今とこれから」について
話し合いをしたそうです。


その他、学食の話題や音楽大学の演奏会の事などにも
触れた記事などがありました。

記事にはすべて「ふりがな」がふってありますし
内容もとてもわかりやすく書いてあります。

この、「ステージ」は年4回発行で代金は900円
税・送料サービスでお届けします。
購読ご希望の方は、県手をつなぐ育成会事務局へ
ご連絡ください(F)

特別支援教育に携わる教職員の専門性を確保

2013年04月15日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書が、
 文部科学省「初等中等教育分科会」より平成24年7月23日付けで発表された。
 その報告概要を項目ごと続けて紹介している。

 その第20回目。

 特別支援教育の質を向上するには、教職員の専門性の確保が重要になってくる。
 そのあり方について、次に述べられている。 

*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告) 概要

5.特別支援教育を充実させるための教職員の専門性向上等

(2)各教職員の専門性、養成・研修制度等の在り方

•学校全体としての専門性を確保していく上で、
 校長等の管理職のリーダーシップは欠かせない。
 また、各学校を支援する、
 教育委員会の指導主事等の役割も大きい。
 このことから、校長等の管理職や教育委員会の指導主事等を対象とした
 研修を実施していく必要がある。

•特別支援学校教員の特別支援学校教諭免許状(当該障害種又は自立教科の免許状)
 取得率は約7割となっており、
 特別支援学校における教育の質の向上の観点から、
 取得率の向上による担当教員としての専門性を早急に担保することが必要である。
 このため、養成、採用においては、
 その取得について留意すべきである。
 特に現職教員については、免許法認定講習の受講促進等の取組を進めるとともに、
 その後も研修を通じた専門性の向上を図ることが必要である。

•特別支援学級や通級による指導の担当教員は、
 特別支援教育の重要な担い手であり、
 その専門性が校内の他の教員に与える影響も極めて大きい。
 このため、専門的な研修の受講等により、
 担当教員としての専門性を早急に担保するとともに、
 その後も研修を通じた専門性の向上を図ることが必要である。

【引用終わり】

*******************************************************

 インクルーシブ教育システムを構築するには、特別支援教育を担う教職員の専門性が問われる。
 それも教職員全員が一定の知識と技術が必要である。
 そのため、専門性の養成と研修が求められている。
 学校においては、校長自ら先頭に立ってその専門性向上に取り組んで欲しい。
 こうした取組によって、学校の諸課題解決にも寄与すると信じる。
 (ケー)

教員にとって発達障害に関する一定の知識・技能は必須

2013年04月14日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書が、
 文部科学省「初等中等教育分科会」より平成24年7月23日付けで発表された。
 その報告概要を項目ごと続けて紹介している。

 その第19回目。

 インクルーシブ教育システムの構築には、すべての教員が、特別支援教育に関する一定の知識と技能を有することが必要である。
 そのことの説明が次に述べられている。 

*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告) 概要

5.特別支援教育を充実させるための教職員の専門性向上等

(1)教職員の専門性の確保

•インクルーシブ教育システム構築のため、
 すべての教員は、特別支援教育に関する
 一定の知識・技能を有していることが求められる。
 特に発達障害に関する一定の知識・技能は、
 発達障害の可能性のある児童生徒の多くが
 通常の学級に在籍していることから必須である。
 これについては、教員養成段階で身に付けることが適当であるが、
 現職教員については、
 研修の受講等により基礎的な知識・技能の向上を図る必要がある。

•すべての教員が多岐にわたる専門性を身に付けることは困難なことから、
 必要に応じて、外部人材の活用も行い、
 学校全体としての専門性を確保していくことが必要である。

【引用終わり】

*******************************************************

 小学校・中学校教員免許状を取得するには、「介護等体験」が義務付けられている。
 福祉施設及び特別支援学校で7日間の介護等のお手伝いをする現場体験を行うのである。そうした体験によって、障がいのある人たちや高齢者に対する理解を得られるようにするという意図がある。
 貴重な体験といっていい。
 教員一人一人にとって、障がい者等についてよく理解しておくことの意義は大きい。
 学校現場もさまざまな課題を抱えている。
 いじめ、体罰、学級崩壊等、そうした課題解決において、インクルーシブ教育システム構築の取組は新たな解決策といっていい。
 (ケー)

◆再びの恐怖でしたね

2013年04月13日 | 日記
今朝、淡路島を震源とする大きな地震がありました。
今から18年前の「阪神・淡路大震災」と同じような時刻
しかも震源地もとても近かったようです。

今回の地震で建物の被害は一部倒壊も含めて445棟だったそうです。
テレビで見ても瓦屋根が落ちていたり、塀が倒れたりしている所も
だいぶありましたし、地割れがおきている所もありました。

2年前にはあの東日本大震災があり、その前にも
新潟の中越地震、宮城県栗原市の地震など・・・
つくづく日本という国は地震大国だということが判ります。

幸いに今回の地震で亡くなった方はいらっしゃらないようで
本当に良かったと思います。
ただ、不便な思いをしている方は、たくさんいらっしゃる
のでしょうけれど。

東日本大震災は1000年に1度にあるかどうかの地震だと
言われていますが、どうもあの地震で、他の断層が地震を
起こしやすくなったようだとの話もありますし、
今日のような事があると、本当に心配になってしまいます。

最近では、防災ではなく減災という言葉をよく聞くようになりました。
天災を防ぐことはできないかもしれませんが、
どれくらい被害を少なくすることができるかという事ですよね。

今一度真剣に考える必要があるようです(F)




関係機関等との適切な連携

2013年04月13日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書が、
 文部科学省「初等中等教育分科会」より平成24年7月23日付けで発表された。
 その報告概要を項目ごと続けて紹介している。

 その第18回目。

 インクルーシブ教育システム構築にあたっては、教育分野の関係者の動きだけでは不十分である。
 多様な関係機関を巻きこんではじめて実現可能である。
 次にその説明がなされている。 

*******************************************************

【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告) 概要

4.多様な学びの場の整備と学校間連携等の推進

(4)関係機関等との連携

•医療、保健、福祉、労働等の関係機関等との適切な連携が重要である。
 このためには、関係行政機関等の相互連携の下で、
 広域的な地域支援のための有機的なネットワークが形成されることが有効である。

【引用終わり】

*******************************************************

 今は学校のみで問題が解決できない。
 広く他の専門家同士とのつながりをしっかりすることが必要となっている。
 インクルーシブ教育システム構築を図るには、多方面の人たちの知恵を借りることが肝要だ。
 また、専門家のみでなく、地域に暮らす人たちの協力連携も重要な要素である。
 ある意味、インクルーシブ教育システム構築は、世の中を変えることにつながる。
 関係者はもちろん、障がい者と接するあらゆる人たち一人一人の理解と支援がなければならない。
 (ケー)