山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

障がいに応じた学習活動内容の配慮

2013年04月20日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介に引き続いて「別表」を取り上げている。

 障がいの特性に応じてどのような配慮を必要とするか。
 今までの紹介から通算すると第25回目となる。

 別表2では、障がいの特性に応じた「学習内容の変更・調整」についてである。
 それが、次の内容。

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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表

別表2

○1-1-2 学習内容の変更・調整

 認知の特性、身体の動き等に応じて、
 具体の学習活動の内容や量、評価の方法等を工夫する。
 障害の状態、発達の段階、年齢等を考慮しつつ、
 卒業後の生活や進路を見据えた学習内容を考慮するとともに、
 学習過程において人間関係を広げることや自己選択・自己判断の機会を
 増やすこと等に留意する。

言語障害

発音のしにくさ等を考慮した学習内容の変更・調整を行う。
 (教科書の音読や音楽の合唱等における個別的な指導、
 書くことによる代替、構音指導を意識した教科指導 等)

自閉症・情緒障害

 自閉症の特性により、数量や言葉等の理解が部分的であったり、
 偏っていたりする場合の学習内容の変更・調整を行う。
 (理解の程度を考慮した基礎的・基本的な内容の確実な習得、
 社会適応に必要な技術や態度を身に付けること 等)

学習障害

 「読む」「書く」等特定の学習内容の習得が難しいので、
 基礎的な内容の習得を確実にすることを重視した学習内容の変更・調整を行う。
 (習熟のための時間を別に設定、軽重をつけた学習内容の配分 等)

注意欠陥多動性障害

 注意の集中を持続することが苦手であることを考慮した
 学習内容の変更・調整を行う。
 (学習内容を分割して適切な量にする 等)

【引用終わり】

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 発達障がい等の特性に応じて、学習の質・量を調整する必要がある。
 それには、基礎・基本的な内容について個別指導も取り入れながら、スモールステップによる内容調整に配慮することである。
 (ケー)