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ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

「自然言語・コンピュータ言語・会計言語が重要」ってのは、幻想じゃない?

2005-08-11 12:44:29 | 開発ネタ

 ちょっと前の話(書こうと思っていて、書く時が無かったので、今日になってしまいました)。
 渡辺幸三さんのブログ、「設計者の発言」の中の、「ビジネスリーダーに必要な「経営の3言語」」という記事(ここ)で、

ビジネスリーダーには「経営の3言語」が必要である

(中略)

彼の言う「情報リテラシーとしての経営の3言語」とは、自然言語・コンピュータ言語・会計言語のことだ。これらはビジネスリーダーだけでなく、企業システムの開発者が身につけておくべき基本的素養でもある。


 っていう話。
 これ、資格の予備校なんかでも、言われる話だよね。




 で、この話、お話としては分かるけど、そして、こうやって言い切るんだから、多分このブログを書いている人も、この3言語についてはできていて、それで、実感として、そう思っているんだと思うけど。。。

 でもねえ、すべての人がそうか?といわれると。。。うーん。幻想のような気がする。。。

 たしかに、一部の人たちの間では必要なのよ、でも、それ以外の人で、この知識をすべてもってしまうと、逆効果というか、悲しい人生を送ってしまうと思う。なんで、みんなすべては、持っていない。そこで、「3言語知っていれば。。。」という青い鳥のような幻想が生まれる気がする。。




 って、この手の話をする場合、この3言語について、おまえ、どれほどできるんかい!おまえ語る資格あるんかい!っていうツッコミがくると思うんで、一応、示しておくと

コンピューター:一応情報処理試験では、ソフトウエア開発、データベーススペシャリスト、アプリケーションエンジニアは持っている。なんで、一通りはできる。

自然言語:これは、あんまりできないけど、自然言語関係の開発をしてたしなあ。。。まあ、ひととおり程度?

会計言語:日商簿記一級、全経上級
     会計はらくだ、これだけの資格で、どのレベルかが、分かってもらえる(^^;)

あと、この人は、法律言語を加えているので、法律についていうと、ビジネス実務法務検定2級

 なんで、まあ、ふつうにはできるということだよね。そうすると、悲しいのよ。。。




 なにが悲しいって。。。

 たしかに、これらの言語が分かれば、見えてくる世界は違う。しかし、会社の大半の人は、このレベルにないのよ(事実、総務部の経理だって、簿記2級程度なんてのがいるのよ。2級と1級は世界観が違うのよ)。そうすると、前にどっかに書いたけど、会社っていうのは、「空気を読む」ことが重要なのよ。会社のレベルに合わせる必要があるのよ、たとえそれが、まちがっていたとしてもね。

 具体例を挙げよう。

 「コンピューターを使えば、業務の効率が上がり、売上、利益がアップします!」

 って、コンピューターしかやらない人の中には、まじめに考えてる人がいるよね。


 3つの言語をやったひとなら、わかるだろ、


           ありえねーよ。

 コンピューターってーのは、コンピューター言語に落とされたモデルを実行するだけのもんだよ。だから、モデルがなきゃうごかねーんだよ。

 業務が効率化されて無い会社っていうのは、コンピューターうんぬんの前に、会社の業務モデルがだめだめなんだよ。そのモデルをコンピューターに置き換えても。。。動くわけねーだろ!

 で、そのだめだめモデルをむりやりコンピューター化しようとすれば、コンピューター言語は正直だから、ダメダメ矛盾システムとなるのよ。そーすると、ユーザーは、バグが多いとかいって、わめくわけよ。

 あほかおまえ、
 おまえのもともとのモデルがわるいから、こうなるんだよ。
 モデルがすんなりとよければ、そんなばぐばぐにならねーんだよ。

 でも、そのユーザーはわかるわけないのよ。
 分かったら、効率化をすでにしてるからね。
 自分のモデルの悪さをわかんないで、効率化できないから、コンピューターを使えば、効率化できるんじゃねーか、売上、上がるんじゃねーかとおもうわけよ。

 で、売上上がんないと、情報化はだめだ、IT Doesn't Matter(ITは問題じゃない)とかいいだすのよ。
 それをいうなら、IT Doesn't Matter of IT(それは、IT「の」問題じゃない=おまえが、どーにかする問題だろ!)っていうかんじだよね。




 っていうことは、すぐに分かります。でも、そんなこと、会社でいえます?

 いえないですよねー。コンピューター会社に「つとめていたら」。
 だって、そんなこと、客に言ったら、失注になっちゃいますよ。

 でも、コンピューター会社って、コンピューターってなに、言語ってなに、ってつきつめて考えないので、会社自体が、「コンピューターを使えば、業務の効率が上がり、売上、利益がアップします!」って、本気で思っているところがあるのよね。

 そんな空気で動いてる会社にだよ。。。上みたいなことをいったら、「空気よめー」っていわれてしまう。
 
 前のエントリのコメントにあったように、空気を読むことは当然で、それがいやなら、会社を辞めなきゃいけないわけよ。

 つまりね、3つの言語をやって、上記のことに気付いたとしても、
 そして、そのことが、仮に本当で、
 その矛盾の結果、皆がどんなに苦労して、何人もうつ病患者をだし「つづけていたとしても」おばかなユーザーと会社の前では、その矛盾のことは、隠しとうすか。。

 じゃなかったら、会社をやめるしかないんだよね。




 そこまでして、3つの言語を覚える?その苦労は大変なもんだよ。

 でも、結果は世の中の矛盾に気付くだけ。

 そして、そんなことを大学では、「身につくまでは」教えてくれない(カリキュラムとして、通り一遍のことをながすだけ)。資格の学校でなければ、身につかない。でも、それで、資格をとったら、世間は、努力を認めてくれるどころか、「資格オタク」と、罵倒されるだけだよ。ウィリアムのいたずらも、さんざん馬鹿にされるので、最近は、必要以外の資格を言わないことにしている。




 でも、もし、3つの言語をやんなくて、さっきの矛盾を知らなかったら?
 もちろん、間違った方向にいってるのかも知れない(いっていないのかもしれない)
 

 けど、3つの言語を覚えたら、きっとよくなるだろうなという夢をもちながら、矛盾には気付かず、毎日、楽しい人生を送りつづけられるかもしれない。

 もちろん、まわりに病人が出る現状はかわらないとしても、それでも、夢や希望はもちつづけられる。
 人生において大切なことって、会社が利益を出すことでも、正論を言うことでもないだろう。
 家庭とか、もっと大事なものを守りつづけることは、できる。


     3つの言語を覚えなければ!だ。

 3つの言語を覚えて、サラリーマンとして矛盾を抱えて生きていくのがいいのか、それとも、しらないで、もっと大切なものを守り通すのがいいのか。。。




 この議論って、そこまで深く語る人がいないから、不完全燃焼でおわってしまうんだけど、昨日の極上生徒会は、その話ではないんだけど、それを踏まえたうえで、さらに深いストーリーを展開していたんで、よかった。
(つまり、神宮寺奏は、そういう矛盾を知っていて、楽園を作ろうと思った。りのは、なにも知らない子なので、夢をもっていると。。)

って、結局、ここまでひっぱって、アニメの話題かい(^^;)!!

P.S 今日の極上は、コナミのほうをリンクしてみました。
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