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「社長失格」の本に出てくる、社長が失格した理由を、要求分析の立場から考えてみる

2005-08-15 15:07:32 | Weblog

 この話題は、昨日、おとといのブログを書いていて、急に、「社長失格」という板倉 雄一郎氏の本(この本)の失敗談について思いついたので、メモとしてかいておきます(なので、それらのブログのあとにある、「こんなことを何で書いたか」の理由の話ではないです)。




 要求分析の過程で、要求を出してもらうとき、非機能用件以外で2種類あるというのが、昨日とおとといの話です。

 1つは、機能用件である、業務についての内容で、これは、(業務=することなので)動作動詞で表現されます。

 もう1つは、非機能用件、機能用件以前の問題で、業務などの用語、構成要素の問題で、これは、状態動詞で表現されます。

 で、この2つは、前々から、このブログで書いてきた、ビジネスを起業する立場の人が決めるビジネスモデルと、ソフト開発のときに分析するビジネスモデルの違いに関係します。




 その違いは、

 起業する立場、企業だけでなく、経営サイドの人は、まず、「業務などの用語、構成要素の問題」を決めます。で、これを決めたら、終わりみたいなところがあります。

 例を挙げましょう。

 社長失格の本には、何にも関係なく、唐突ですが、サンリオピューロランドについて考えると(例なので、間違いがあると思います。ごめんなさい。いま、ピューロランドのホームページを開くとやばそうなので)、

 サンリオピューロランドは、メインステージと売店、レストラン、ゲーム場で構成される。
 メインステージには、パレードと、アトラクションがある。
 パレードは、光となんとかのパレードがある。
 アトラクションには。なんとかと。。。

 入場料はXXXX円である。
っていうように、サービスやものの中身とお金の関係を決めていくっていうことを経営サイドの人はやります。で、これでこの人たちは、終わりでもいいわけです。




 でも、実際に行うとすると、アトラクションをどうやるかという話になります。

 まず、開始10分前から、メインスクリーンに手拍子の仕方をだして、
 はじめに、だれかがナレーションして
 つぎに大連のアクロバットが出て
 つぎに、しなもんとかがでて。。。(順番まちがえてるとおもう??)

 こういうのは、まさに業務内容となってきます。こういうのは、上の人が考えてもいいけど、普通下の人が考えます。で、システムの業務分析で、ユースケースシナリオなどは、こちらを中心にかかれます。

 最近のUMLなどのシステム開発のための分析は、こちらが中心になっているように見えます。





 実際の仕事では、この「業務などの用語、構成要素の問題」が「業務内容」に落とせるかどうかが問題になります。でも、ベンチャーの人って、意外と、「業務などの用語、構成要素の問題」で終わってしまい、それで楽しんじゃうところがあります。

 そうすると、業務には、落とせないので、仕事が回らない=できないということになります。




 で、「社長失格」の本の問題についてです。

 たしか、あの本の中で、ビジネスをシミュレーションするとき、板倉氏は、(飛行機の中で)Excelで、それも、パラメータを入れ替えてやって、そのパラメータもさらに、変えやすくしていませんでしたっけ(いま、手元に本がないので、しらべられないけど)それってのは、まさに「業務などの用語、構成要素の問題」なわけです。

 そのあと、「業務内容」に落とし込んで、いけるかどうかを必ず確認しないといけない(これは、システム開発でやるように、全体シナリオを作って確認でいる)んだけど、それをやっている形跡がない。

 そこで、実際、業務内容とかで問題が起きる(システムのバグとかね。。)

 そして、その本の中にたしか、「労務とか、そういう部分ができないといけない」って言うようなことが書いてあった箇所があったと思うけど、その部分は、まさに、「業務内容」なわけ。つまり、ベンチャーでよくあるんだけど、「業務などの用語、構成要素の問題」だけ書けば、事業計画書としては成立するので、それで事業は起こせるんだけど、実際には「業務内容」のシナリオが描けないと、仕事は続かない、その部分ができてなかったら。。。やっぱ、会社はうまくいかないよね。

 ただ、そういう業務ができないと、社長は失格なのか?っていうと、それは違う(誰もやらなきゃ、会社はつぶれるけど)。その理由は、

。。。。また、気が向いたら書きます。そろそろ、仕事しないとまずいので。

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