雛形ソースを作成し、Excelの仕様書を用意すると、プログラムのソースやテストデータを生成する方法について説明するシリーズ、「プログラムやテストデータを自動生成する方法」です。
第二回目で、インストールしました。
それ以降、このシステムで利用する、
・雛形
・仕様書
・ソースファイルを作るExcelマクロ
について順に説明し、今回は「ソースファイルを作るExcelマクロ」のところです。
といっても、このマクロの中身については、もっと先にやるつもりです。
今回は、書き出しのときに指定する、「作業一覧」シートについて指定します。
■「作業一覧シート」とは
実際に、どの雛形とどの仕様書のシートを使って、どのファイル名で書き出すか?というのを指定するシートが、「ソースファイルを作るExcelマクロ」の中にある、「作業一覧」シートです(なので、このシートは削除してはいけません)。
前処理でこのシートに書き出す場合もあるし、手入力で書く場合もあります
(実際の読み込みは、前処理の後に行いますので、そのとき、できていればOKです。
また、後処理に入る前にいらなくなりますので、後処理で削除するのはOKです)
作業一覧シートは、このようになっています。
この図にあるように5行目から書き始め、
A桁に雛形ファイル、
B桁に、作業用シート名
C桁に出力先のファイル名
をかきます。
この、桁と開始行(5行目)は固定です。変えられません。
なお、「作業一覧」というシート名も変えられません。固定です。
(VBAを修正すると変えられますが、それを知りたい人は、マクロを見てください。
マクロ中に分かりやすく書いてあります。ある値を換えるだけです)
5行目から作成したいものを順次記入していきます。
このとき、空白行を作らないでください。
そこで作成はとまります(A桁が空白の行まで処理を行います)
書き終わったら、「ドキュメント作成」ボタンをクリックします。
■A,B,C桁を計算式にすると。。
ただし、A,B,C桁の値は、文字列でなければならないわけではありません。
計算式でもOKです。
たとえば、出力先名に指定するファイル、この一覧がどこかにあるようなケースでは、
以下のように
そのファイル名一覧を、E桁など、A,B,C桁以外のところにおいておいて、
フォルダをどこかあまったところに指定すれば
(例:上の図では、ファイル一覧をE桁、出力先フォルダをセルD4に指定
出力先名を、計算式で指定してもOKです
(図の場合、セルC5を
=$D$3 & "¥" & E5 (全角¥は本当は半角)
と指定している)
こうすることによって、出力先をフォルダごと変えたい場合、便利です。
ということで、一通りの説明が終わったので、次回から例を挙げて、
サンプルを作ってみたいと思います。