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ツンデレで、ビッグデータの問題点を考えてみる

2012-03-12 18:15:25 | Weblog

ビッグデータ=統計の専門家まかせという考え方で、大丈夫か?
http://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/c38a65222b83fa67b55539d71b6e769c

で書いたことがわかりにくい気がするので、ツンデレを使って、具体的に説明してみる。




■ケース

 こういうケースを考えましょう。

 トモダチ関係を分析するため、
   スカイプの音声を全部録音して、
   それをテキストに自動変換し、
   そのテキストを使って、
    テキストマイニングで
 トモダチ関係を判断するとします。

 Aさんは、B君に、ひどいことを100回いいました。
  でも、やさしいことを3回いいました。

 Aさんは、C君にやさしいことを5回いいました。

 Aさんは、B君とC君、どちらがすきでしょう。

 答え C君

 とは、いいきれないよね。




■ビッグデータと統計の関係

 スカイプの音声のテキストマイニングなんて、まさに非構造データなわけで、
これの解析というと、ビッグデータになりそうだ・・・
 さて、このとき、統計的に単純に平均とかを出せば、
  C君のほうに、優しい言葉をかけている回数が多いから、
  すきなのはC君となる。


 しかし、これは不自然だ。
 ひどいことを100回も言ってB君と付き合っているとしたら、
 B君がいじめられっこか、Aさんがツンデレと考えたほうが自然だ。

 しかし、そんなことは、統計からは出てこない。
 統計から出てくるのは、あくまで、

 Aさんは、B君に、ひどいことを100回いいました。
 でも、やさしいことを3回いいました。
 Aさんは、C君にやさしいことを5回いいました。

しか出てこない。
これをみて、ツンデレと判断するのは、あくまでも人間の判断になる
人間の判断だから、正しいかどうかは判らない。




■潜在変数、因子の発見

 つまり、統計では、表面的なことは出てくるが、もう一歩、奥に入った
ところ、つまり潜在意識、統計用語だと因子(因子分析)や潜在変数(共分散構造分析)
が知りたいとなると、人間の判断が入ってくる。

 たとえば、因子分析だと、Aさんが、B君C君D君、E君に対して、もっといろんなデータを
あつめてきて、それを表(行列)にして、それに対して、因子分析をかけるわけだけど、
その前に因子の数を大体決める。そして、分析すると、因子負荷量は出してくれる。
 出してくれるけど、その値が、どういう意味かは、自分で考えないといけない。
 コンピューターは、考えてくれない。

 そうすると、自分で考える・・・といっても、今の場合だと、Aさんのような女子高生
(あれ、設定、女子高生だったっけ?女子高生とする)に詳しいおじさんじゃないと、
よくわかんないわけだ。


 で、共分散構造分析(SEM)をする場合、その構造がわかんなければならない。

 ツンデレの場合、2つの構造が、すぐに思いつく。
 1つは、ツンの要素とデレの要素、それぞれが、行動に関係しているというもの


 もうひとつは、やっぱり、デレ(愛)の要素が根本にあり、それがツンフィルターによって、
ゆがませられた上に、気まぐれ要素eの誤差項の影響を受けたのが、行動という考え方。


 これのどっちがいいかは、共分散構造分析をすれば出てくるかもしれない。
 だけど、この2つの構造でいいのか?っていう問題がある。
 ツンデレは、もっと複雑かもしれない。
 こういうことは、やはり、「ツンデレ評論家」の女子高生好きオジサンでないと、わからないのだ。




■ビッグデータはむしろ、業界専門家が必要

 ということで、ビッグデータは、女子高生好きオジサンがやるのがいい・・・というわけではなく、
 データからモノを判断する場合、潜在意識までさかのぼってしまうと、それらしいことを言える、
業界の専門家が必要になる。

 逆に、統計の専門家が、本当に必要かというと。。。システムが出来てしまえば、あとは使うだけ
なので、使い方がわかればいいってことになる。

 上記の共分散構造分析の場合は、SPSS Amosが判ればいいって言うことになるし・・

 というわけで、統計の専門家だけで大丈夫か?
 ツンデレ解析できるか?
 統計専門の数学科の人がツンデレ解析すると、おかしな方向に行かないか?

 ってことになる。

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