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ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

ソフト開発における逸失利益の損害賠償が行われたら、中小企業の1次請けは、できないよね

2005-11-03 16:31:05 | Weblog

 東証のシステム障害の件に関して、損害賠償の観点から、コメントをいただきました。

 ありがとうございます。

 返信のコメントにも書きましたが、うーん、そうすると、もし、富士通がお金を払ったら、いままで、中小企業の開発で、損害賠償を請求してこなかったもの(逸失利益は、請求しない)というものまで、今後は、(このケースを見習って)契約に盛り込まれそうですよね。


(ただし、今回の損失、瑕疵による条項が、あくまでも、SLAからくるものであれば、そういう波はこないかもしれない。ただ、SLAの結び方を、コンピューターの性能ではなく、売上とかにしちゃうと、結局、おなじことになる。これは、あとで書きます)


 これに似た話で、診断士の世界で、この話が、話題になっているつーのをきいたことがある。
 (たしか、ずーっとまえの更新研修で)




 中小企業のオヤジは、システムを導入するのに、「このシステムをいれたら、いくら売り上げあがるの?具体的にいってよ」っていう話になる。要するに、かれらは、金を借りてシステムをいれるため、払えないと、たいへんなことになるわけよ!

 そーすると、ですよ、中小企業のオヤジから、システム開発をうけるには、「このシステム導入したら、売上が1億円ですよ!」とか具体的な数字をだすことになる。つーか、そういう約束をさせたがる、おやじがおおいそうな。

 でも、1億の売上、あがらなかったら?

 そもそも、コンピューターをいれると売上があがるということに、直接的な関係はない。
 そうすると、POSレジによってABC分析がうんたらあんたらとかいう人がいるが。。

 あまーい!

 たとえ、Cランクの商品でも、値段が安い商品なら、POPつけたり、きれいなおねーさんが気合い入れて売ると、ばんばん、売れちゃったりする。つまり、コンピューターを導入しても、直接に売上が上がるというよりかは、間接的な影響しかない。

 そこで、売上が上がらないっつーことがある。




 で、この場合、どうするか。

 1億を損失補てんしないといけない。

 つー理論になりますよねえ。。。

 システム開発の要求仕様は、「売上1億!」で、それに達しなかったんだから、瑕疵ということで。じゃなきゃ、詐欺だ。

 ところが、診断士の場合、税理士や弁護士とちがって、保険がない。
 税理士の場合は、もし、自分のミスで税金を高く払いすぎても、保険に入っていれば、その分、補填される(かならずしも全額ではないし、保険にはいっていない税理士もいるみたい。。)、といわれている(税理士でないので、くわしくしらん)。

 だから安心して、できるけど、診断士はない。。

 保険をつくるべきじゃーないの!って言うような話を聞いた気がする。




 そうすると、同じような波が、システム開発にもくると、もう、中小やフリーのソフト開発会社は、中小企業の1次請けとかは、できないってことになる。

 いまでも、(ユーザー=発注者が)中小企業の1次請けは、極端に嫌う。

 カネの回収がむずかしいケースが、あるのだ。

 厳密にいうと、2つのケースがあって、回収が本当に難しい場合(=カネが支払えない)と、カネははらうが、難癖をつけて、納品を引き伸ばし、仕様を変えちゃうケース。

 後者のケースに、アジャイル開発を悪用することができる。

 まあ、このへんのごたごたは、ウィリアムのいたずらの実体験や、まわりにいる、コンサルの悲惨な生活(この話をすると、本当に、ユーザーって、人間の血が流れているのかあ!と思うはなし。流れてなかったりして(>_<!)、しかし、この実態が改善されない理由としての、起業ブーム(成功報酬の請負というケースにより、ユーザーは、無一文で、明日倒産するような会社でも、システム開発を頼めるようになった。そのからくり)については、いつかはなすことにして、省略。先に話をすすめる。




で、ウィリアムのいたずらもそうだが、実は、こういう会社は、100社あったうちの、数社(最近は増えて数十社かも?)程度なのだ。でも、一度会ったら最後、ウィリアムのいたずらもそうだったが、今までのカネも仕事も、すべて失ってしまう。そこから這い上がるには、相当大変なのだよ。

 つーことで、どんなに安くても、ちゃーんとした、会社の下請けのほうを好む。

 じゃなきゃー、こんなに、安いお金でやりませーん。




 つーことで、もし富士通が賠償すれば、今後、賠償天国となり、結果として、中小企業の開発は、一般のソフトハウスで、怖くて受けられなくなる。。かもかも。

 てゆーかー、今も、ある程度そうなんだけどね。

 まだ、事故に遭ってない会社は、請けるだろうけど、一度事故ると、請けないよね。
 ウィリアムのいたずらが、今、お仕事もらってる会社も、以前事故って、請けてないみたいだしい、ウィリアムのいたずらも中小からは原則、請けない。「中小企業診断士なのにい!!」-なので、診断士ということは、最近隠している。

 そうすると、起業予備軍の人が、無報酬(名目は、成功報酬で請負、本人たちはそう思っているけど、結果は、無報酬)で、中小企業のオヤジの仕事を請けることになるんだろうな(無報酬の場合、損害賠償っていうことをいうオヤジは少ない)。

 で、オヤジと呑んで、世間に、だまされると。。。

 すみません。ひとぎきの悪い言葉でした。訂正。

 で、オヤジさんと起業予備軍の人が
   呑んで、明るい未来を、希望を、夢を語ると。。。

 そーいう開発には、この前のAccessでアジャイル、いいかも。。

 うーん、そのうち、Accessでアジャイルでも、はじめますか。。
 
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